Youtubeショートで、よちよち歩きの幼児が「アンパンマン」の顔が付いたバッグを背負っているのを見た。うまく背負えないのも、背負って得意気なのも可愛らしい。
幼児のお気に入りについて、まず気付くのは「アンパンマン」人気だろう。大人の世界では全く無縁な存在だったアンパンマンが、子どもの世界でこれほどすごいのかと思い知らされる。玩具に、衣服に、はてはシールになってそこら中に溢れているのだから。
おもしろいことに、Youtubeで知ったことだが、海外在住の日本人(妻であれ・夫であれ)が国際結婚した家庭に幼児がいると、アンパンマンが必ず家の中に出現する。国境に関係なく、幼児はアンパンマンが大好きのようだ。
■ Googleの生成AIのSearch Labsは、「Q.なぜ子どもはアンパンマンが好きなのか?」について、次のように回答している。(抜粋)
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A.「アンパンマン」が子どもに人気がある理由は、次のようなものがあります。
・赤ちゃんの視覚的嗜好に合っている
・シンプルなストーリーで心に入りやすい
・乳幼児にとって発音しやすい言葉
・キャラクターの数が多く、お気に入りのキャラクターを見つけやすい
・乳幼児用キャラクターグッズが至る所にあって、産まれた直後からアンパンマンに触れる機会が多い
アンパンマンは、赤ちゃんが好む丸い形や正面を向いた顔、正義の味方といった要素を備えています。
さらに、アンパンマンという言葉は、母音が「a」の音と、「ん」という音が交互に続くので、聞き取りやすく覚えやすいです。最近では、赤ちゃんが最初に発声する言葉のランキングで1位にも上がるほどです。
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■ 生成AIのChatGPTに、次のように聞いてみた。
Q.アンパンマンは、海外の子どもたちにも知られ、人気がありますか?(抜粋)
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A.はい、アンパンマンは日本国内だけでなく、海外でも一定の人気があります。特にアジアを中心に、アンパンマンは多くの国々で放送されており、親しまれています。たとえば、韓国、中国、台湾、香港などではアンパンマンのアニメが放送されており、子どもたちに広く知られています。
また、アメリカやヨーロッパでも一部の地域で放送されたことがあり、英語や他の言語に吹き替えられることもありますが、日本ほどの規模での人気はまだないかもしれません。
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■ さらに、生成AIのChatGPTに、次のように聞いてみた。(抜粋)
Q.子どもはアンパンマンを気に入った後、何歳ごろになって関心が離れていくでしょうか?
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A.アンパンマンに対する関心が薄れていく時期は、個人差があるものの、おおむね5歳から7歳頃が一つの目安とされています。これは、子どもたちが発達的により複雑なストーリーやキャラクターを好むようになる時期で、アンパンマンのような比較的シンプルな内容のアニメから、次第に別のジャンルやキャラクターに関心を向けることが多くなるためです。
具体的な要因としては:
1.認知的発達:
・アンパンマンは、ストーリーやキャラクターが非常にシンプルでわかりやすいですが、5歳を過ぎると子どもたちはもっと複雑なストーリーやキャラクター、アクションに興味を持ち始めます。例えば、「プリキュア」や「仮面ライダー」など、少し大きい子ども向けの番組に移行する傾向があります。
2.社会的な影響:
・幼稚園や小学校に入ると、周囲の友達の影響を受けやすくなり、流行や人気のあるキャラクターに関心を持つようになります。この時期になると、アンパンマンのような「幼児向け」のキャラクターよりも、もっと「かっこいい」や「ヒーロー」的なキャラクターに魅力を感じるようになることが多いです。
3.エンタメの多様化:
・現代では、子どもたちが触れるメディアやエンターテイメントの選択肢が非常に多いため・・・。
したがって、アンパンマンへの関心が減少する年齢は個人差が大きいですが、一般的には5歳から7歳ごろが移行期となることが多いです。
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■ Googleの生成AIのSearch Labs で、児童の発達段階からみて、7歳ごろにどんな変化があるのか、スイスの発達心理学者「ジャン・ピアジェ」(1896年~1980年)の理論を覗いた。
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ピアジェの発達段階の特徴は次のとおりです。
・「感覚運動期」(0歳~2歳): 五感の刺激を求めシェマ*の同化・調節**を繰り返す
・「前操作期」(2歳~7歳): 物事を自分のイメージを使って区別・認識できるようになる
・「具体的操作期」(7歳~11歳): 論理的思考が発達し、他者の立場に立って行動できるようになる
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(*)シェマ: 物事を理解する基本的な認知のパターンのようなもの・・・。
(**)シェマの同化: シェマを取り入れる。シェマの調節:シェマを変化させる
子どもの発達心理学で有名な実験に、同じ量の水を、細いコップに入れた場合、水位が高く見えるが、太いコップに入れた場合、水位が低く見えることから、7歳前の子どには、見た目の水位が高い方が水量が多いと答える。7歳以降になると、見た目だけでなく、水量そのもので論理的に判断するようになる。
■ Googleの生成AIの Gemini に「Q.発達心理学者のピアジェの理論で、7歳ごろを境にしてどのような変化があるのですか?」ときいたところ、次のように回答している。(抜粋)
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A.ピアジェの発達心理学の理論では、7歳ごろを境に大きな変化が起こるとされています。具体的には、「前操作期」から「具体的操作期」へと移行し、子どもの思考様式に質的な変化が現れます。
7歳ごろの変化がもたらす影響
・学習能力の向上: 論理的な思考ができるようになることで、学校での学習がよりスムーズになる。
・社会性発達: 他人の気持ちを理解できるようになり、友達との関係を築きやすくなる。
・問題解決能力の向上: 具体的な問題に対して、論理的に考え、解決策を導き出せるようになる。
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子どものころに世界を満たしてくれたアンパンマンも、「正義」のタネを心に植え付けて、いずれお伽の世界へ戻っていくのだろう。
ー 私の子ども時代には、アンパンマンがまだ登場していなかったけれど。