▼▼ 青字下線付語句のリンク先は、マウス右クリック+<新しいタブ>で進んでください。(本ブログ関連)の最下段に「次の投稿ホーム」があるとき次ページがあります。▼▼

2016年2月29日月曜日

うるう年の2月29日

今日は2月の最後の日、29日である。例年の2月末は28日までだが、今年は西暦年数が4で割り切れるため、1日余分に挟み込むことができる。この1日は、納期に追われる人にとって、得した気分になり、ありがたいのだ。作業に余裕が出る。

閏年」の文字「閏」を「じゅん」と呼ぶ。電子漢和辞書「漢字源」によれば、「会意(文字構成)。『門』+『王』で、暦からはみ出た日には、王が門の中にとじこもって政務をとらないことをあらわす。定数からはみ出る。不正規なものの意を含む。」・・・とのこと。意外にだらしない文字のようでもある。また、「閏」の文字を使った熟語に、「閏賀(うるか)」とか「閏戸(うるいど)」などあるが、馴染みのない言葉だ。

この「閏」に<さんずい>を付けて「潤」にすると、「潤沢」のような熟語ができる。王が仕事を休むという消極的な意味合いよりも、「うるおい」とか「したたり」のような意が出て、積極的な風味がする。

そこで、閏年の2月29日は、出てきた日と考えて、「得した日」ということにしよう。

(付記)
雨上がりに、もやって桜の木がかすむ。そのとき、南西に高度を落とした太陽光が、桜のバックから差した込んだ。その瞬間、薄紅色の光がまぶしくて、なんだか桜花が一面に開いたように見えた。桜の春が待ち遠しい。

2016年2月28日日曜日

豪徳寺 招き猫

2月最後の日曜日、世田谷の「豪徳寺」に出かける。今日の日付に変わったばかりの深夜、NHKのテレビ番組「ハイビジョンスペシャル『決定版 ねこ大百科』」で、いろいろな猫の品種などについてエピソードが紹介された中で、「招き猫」の話題があった。豪徳寺境内にずらり並んだ招き猫が映された。

招き猫には、右手を挙げた(金運を招く)ものと、左手を挙げた(人を招く)ものがある。豪徳寺が彦根藩主の井伊家の菩提寺となったのは、(江戸初期に藩主井伊直孝が)招き猫のおかげで雨降りの難を避けることができたことに由来するという。その結果、豪徳寺に招き猫像が置かれるようになったようだ。ちなみに、こちらの招き猫は、右手を挙げているものの、色付けはシンプルである。

電車を乗り継ぎ、大苦戦しながら、ようやく菩提寺にたどりついた。東急世田谷線の「宮の坂駅」からわずかな距離にある。井伊家菩提寺という格式が漂う思ったより大きな寺院だ。暖かな陽射しのもと、参拝者はまばらで落ち着いた雰囲気がした。招き猫像は、招き猫の堂の片隅にひっそりと飾られていた。招き猫のコマーシャリズムを全く感じさせないのに感心しつつ、社務所を探して招き猫像をいただいたのはいうまでもない。

ところで、東急世田谷線は、2両編成の路面電車形式だが、都営荒川線(1両編成)と同様専用軌道を走っている。でも、路面電車の気分を充分味わえる気がする。京王線の「下高井戸駅」で乗り換えて「宮の坂駅」の間だけなので、そこから先についてどんな感じだろうか。

「宮の坂駅」は名前の通り、南に向かって坂道にある。テレビ番組の「タモリ倶楽部」、あるいは「ブラタモリ」で、招き猫をテーマにしつつ採りあげてみてはどうだろうか・・・なんて、思い巡らしたりした。

それにしても、乗換えを繰り返し疲れた。ぽかぽか陽気の車内で、窓から差し込む陽光を浴びて、いつのまにかうとうとしてしまった。そうそう、私は猫アレルギーで、冬の寒さと同じくらい、ネコは苦手である。(ネコを飼っている人が隣に座ると思わずクシャミするくらい)

2016年2月27日土曜日

小惑星「王貞治」

小惑星に、(僕らにとって永遠の)王選手(現「福岡ソフトバンクホークス会長」)の名前を冠することが決まったと、毎日新聞の記事、「小惑星  『王貞治』 日本の団体命名 惑星番号に『1』 『89』」(2/27)は次のように報じている。

ところで、他紙によれば、命名申請団体が、「昨年7月に王さんに会って快諾を得た際に『非常に光栄。名前が付くことで天文に興味を持つ人が増えたらいい』と話したという。」(朝日新聞、2/27)。

なぜ王選手なのかについては、惑星番号と王選手の背番号にちなんだという。各紙ネット記事では、発見・命名の申請団体について詳細を省いているが、そのプロジェクトチーム名の略称が「BATTeRS」*でもある。BATTeRS設立初年(2000年)に、今回の小惑星を発見したことになる。まさに強力な打撃チームなわけで、こだわりがあってかっこいい、何もかもうれしくなる。

(*) BATTeRS : Bisei Asteroid Tracking Telescope for Rapid Survey (主に「美星スペースガードセンター」で観測するプロジェクトチーム名)

毎日新聞
-----------------------------------------
・日本の団体が2000年に発見した小惑星に、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長にちなみ「Ohsadaharu」の名前が付いた。国際天文学連合(IAU、本部パリ)が26日、発表した。

・小惑星は火星と木星の間にある。直径は約3キロと推定され、太陽の周囲を3年8ヶ月かけて1周している。命名を申請していたのは、九州大大学院の山岡均助教(物理学)らのグループ。昨年7月、王会長に直接会って、申請の了承を得た。

・地球に衝突する恐れがある天体の監視などを行っている日本スペースガード協会が運営している「美星スペースガードセンター」(岡山県井原市)で2000年7月8日に見つかった。協会理事でもある山岡氏によると、仲間と小惑星の名前を考えていた際、ホームラン世界記録を達成した王会長の名が浮かんだ。惑星の番号は61189。巨人の選手時代の背番号「1」と、ホークス監督時代の「89」が含まれており、王会長にふさわしいと判断して申請したという。
-----------------------------------------

国際天文学連合
-----------------------------------------
(61189)Ohsadaharu = 2000 NE29
BATTeRSにより、2000年7月8日に美星SGセンターで発見されました。

(61189)Ohsadaharu = 2000 NE29 Sadaharu Oh(生年.1940)は、世界の生涯ホームラン記録(868)を持つ、世界的に著名なプロ野球選手です。彼はまた、日本チームのマネージャーとして、ワールド・ベースボール・クラシックチャンピオン2006を受賞しました。
-----------------------------------------

2016年2月26日金曜日

イ・ソンヒの詩誦 「あなたは去りながら、私に泣かないでくれというけど」

イ・ソンヒは、シンガーソングライターとして作品の発表を望んだが、時代がすぐに受け入れることはなかった。それを実現するのに、(デビュー以来)およそ10年近くかけたことになる。

念願の自作曲について彼女が語った経緯を、本ブログに以前紹介した「イ・ソンヒの分かりたいこと」から抜粋する。
---------------------------------------------------
実は、私は最初のアルバムから、いつも曲を書いていたけれど、当時、シンガーソングライターという概念がそれほど良く考えられないし、女性が曲を書くといえば、評価がそんなに豊かでない時期で、「私も曲を書いたが、入れてみたい」というと、いろいろな理由で反対されて。
私の曲をのせてもよくなったのは、「ライラックが散るとき」(10集、1996年)の時からです。私が作った曲をやってもよいだろうと思ったし、少しずつ比重を増やしました。
---------------------------------------------------

イ・ソンヒには、自作曲が歌謡界に受け入れられない頃に作った、アルバム「自作詩朗誦集 去る者だけが愛を夢見ることができる」(1990年6月)がある。ある意味、シンガーソングライターの決意の始点であり突破口だったのかもしれない。

同アルバムに所収の詩に「あなたは去りながら、私に泣かないでくれというけど(너는 떠나면서 나에게 울지 말라고 하지만)」がある。なぜかテンポのよい演奏を背景に、強い意志が浮かぶ情景を詩誦する。

(本ブログ関連:”「去る者だけが愛を夢見ることができる(떠나는 자만이 사랑을 꿈꿀 수 있다)」”)


あなたは去りながら、私に泣かないでくれというけど


私は、そんなに感傷的ではなくて
むしろ座って
コーヒーを一杯飲むでしょう

はじめ温かいけど、次第に冷めてしまう
まるで愛と同じ、このコーヒー


いっそわが家の古い階段で
みしみし音をたてて
十回も二十回も上がり下りするでしょう

この理由ない行動は まるで
あなたが私に話した別れと同じこと


わたしが誓うのは一つだけ
私たち、ふたたび苦しい愛をしないと

一度はじめた苦しみは 終わりが ないから

(Youtubeに登録のA lazy afternoonに感謝)

2016年2月25日木曜日

イ・ソンヒが出演したテレビドラマ「ギブス家族」

男の子は怪我が得意だ。しょっちゅうするし、傷の具合も自慢になる。包帯ぐらいでは大したことない。腕に白い三角巾して颯爽と登校すると、みなが(男の子だけだが)興味深々に寄ってきて会話が始まる。

松葉杖だったりすると大変、勲章も同然。だから、なかなか手放なさない。回復が進んでも、器用に使うのが自慢となる。それを羨望の眼差しで見ていたのだから、男の子には阿呆な要素がいっぱい詰まっている。

(本ブログ関連:”ちいさな男の子は阿呆である”、”あいつ、今頃鼻血ブーだぜ”、”卒業式”、”膝小僧をすりむいて”、”まあ、見てください”)

子どもは、ちょっとした出来事が好きだ。三角巾や松葉杖は特に大好きだ。ところが大人になるとそうはいかない。何しろ仕事があり日常がある。そのうえギブスなどしたら、周りまで心配になる。そんな知らせをいただいので気になる。御身大切を願うばかり。

イ・ソンヒが初めてテレビドラマに出演したのは、MBCの「ギブス家族(깁스가족)」(2000年1月7日~5月12日、金曜日午後7:30)だ。病院を舞台にしたイ・ソンヒの役回りについては、以前の本ブログに記した。

(本ブログ関連:”ギブス家族”)

入院中の物真似歌手役のイ・ソンヒが、病院ホールで患者たちを前に歌う場面がある。これなら、確かにドラマに出演した実績にもなる。そんなパジャマ姿の彼女を、ファンと一緒の写真には必ず?写っているような、あるファンのブログで見ることができる。

⇒ ブログ「美しい人よ、それは運命なんだ~、頑張って^^」、感謝!

2016年2月24日水曜日

キム・ヒジン「花の指輪さして」

愛らしさの特徴にぷっくら丸い頬がある。全体を柔らかにつつんだ幼い子どもの頬はなおさらだ。だから、その膨らみに自然に目が行き、自然に受け入れる。大人でもそう。例えば、朝のテレビで見る、渡辺蘭気象予報士にとても和むし、歌手では、イルカとか、aikoにそんな感じがする。イ・ソンヒにつながるイメージでもある。

韓国のフォーク歌手のキム・ヒジンもそうだ。優しい健康的な歌い方も相まって、ほんわりした頬に親しみが増す。同郷済州出身の歌手ウニ(キム・ウニ)の曲、「花の指輪さして(꽃반지 끼고)」を丁寧に歌う。彼女も、ステージマナーが好ましい歌手のひとりなのだろう。

(本ブログ関連:”キム・ヒジン”)


思い出される その小道
あなたが 作った 花の指輪さして
優しく 手を取り 歩いた 小道が
今では 去ってしまった 美しい 思い出
(トゥルルル~ルルルル~ルルルル)

思い出される その浜辺
あなたと 二人で積んだ砂の城
波頭が寄せた その浜辺も
今では 去ってしまった 美しい 思い出
(トゥルルル~ルルルル~ルルルル)

あなたが 作った 花の指輪
さびしい 夜なら 胸に抱いて
あなたを しのぶ 昔が思い出され
あなたは 遠い 夜空の あの星
(トゥルルル~ルルルル~ルルルル)
あの 星

(Youtubeに登録のrhythm7777777に感謝)

2016年2月23日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 小正月

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(2/17)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「小正月(정월 대보름)」に関連した3曲を紹介した。

(本ブログ関連:”小正月”)

始めに、陰暦の「小正月」に行なわれた「踏橋遊び(답교놀이)」の由来と風習などについて次のように紹介された。
・今年の2月22日は満月で、陰暦1月15日の「小正月」である。風習の大半は正月に行われ、多くが小正月と関連する。以前は正月同様に特別な日だった。ソウルの古称「漢陽(한양)」もこの時期、「踏橋遊び」という橋を往来する風習があった。「橋」と「足」は共に「다리」と言い、人々はこの日に橋を渡ると足も健康になると清渓川の橋を渡った。女性が「踏橋遊び」で他の男性とぶつかるのを戒めた学者ソンビもいた。また、そこに歌い手が集まり、山の打令を歌った。

▼ 京畿山打令(경기산타령)で最初に歌う「遊令(놀량)」を聴く。徒党を組むよう、勇ましく響く。

次に、「ソンソリ(선소리)山打令」、「売暑(더위팔기)」の「自分の暑さ(내 더위)」などについて次のように紹介された。
・山打令は、ソウルと周辺の京畿地域、北の西道地方に伝わる歌。円陣で立ったまま歌う、「ソンソリ山打令」と言う。朝鮮時代、旅芸人の頭(모갑)がリズムに合わせて歌い、残りの仲間も小太鼓を持って歌い踊る。「遊令」から始まり、表の山の「表山打令」、裏山の「裏山打令」と続く。この時期、農村では豊作を祈願して、木や枝を燃やしたりした。また、「売暑」の風習もあった。小正月に陽が昇る前に会った人の名を呼び、「自分の暑さ」といって夏の暑さを押し付ける。名を呼ばれた側は、「自分の暑さ、暑さ返し(맞더위)」と暑さを押し返す。

▼ 三つの災いを解く歌「三災解(삼재풀이)」を聴く。仏教的、五行的、巫俗的・・・混ざる感じなのだろうか。

最後に、「三災解」の由来と儀式や「農楽(농악)」について次のように紹介された。
・三災は元々、水、火、風の三つの災いを指すが、ここでは、その年の干支に当たる人が災いに遭う可能性が高い意を指す。正月、家族で三災に当たる者に、災いを解く儀式を行った。昔の人々は、同じ場所に生まれ育ち、共に農漁業をして生きた。みなで豊作に喜び、凶年に悲しんだ。互いの協力は、生存とかかわる問題だった。

▼ 南部の農楽のリズム「サムルノリ(사물놀이)」で、「湖南農楽加楽(호남 농악가락)」を聴く。新酒の香りが残る。

・年始の正月、平和と安寧のため、シャーマニズムの祓い「クッ(굿)」の儀式や、綱引きなどの行事をして心を一つにした。そんなとき欠かせないのが、農楽の歌だった。

2016年2月22日月曜日

(雑談) 転寝(うたたね)

昼寝は、遅くとも午後3時までにすること。それ以降は、夜の睡眠に影響するという。最近、テレビを見ながら、転寝(うたたね)していることが増えた。今晩もやってしまった。

(本ブログ関連:”転寝”)

先月末もブログに「転寝」について記したというに・・・。子どもの頃、面白いテレビ番組を見ながら親が頭をコックリするのが不思議だった。私も入れ変わったようだ。

「転寝」は滑るように眠りに落ちる。ところが、明治時代の将軍の詩に、「転荒涼(うたたこうりょう)」の言葉がある。荒涼とした戦場を歌ったものだ。この場合の「うたた」は、ひどい状態を意味する。「転寝」の「うたた」とはおよそ感触が違う。

夜冷えにストーブをそばにしていると、温もりにうとうとして、ぼんやりと厚い睡魔にくるみ込まれる。抗(あがら)うことがでない誘惑だ。人生一瞬の階段の踊り場のようなもの、ひと休みしよう。

2016年2月21日日曜日

イ・ソンヒの「本当に悪い」

天気予報で、今日一日<晴れ>のはずだった。ところが空は重く、午前10時頃、怪しい雨音がした。外を覗けば辺りが濡れて光っている。Weathernewsの「雨雲レーダー」に、当地など局所に、濃い青色の雨雲が湧いては消えた。

雨はすぐに遠ざかり、明るい陽が差した。穏やかさに誘われて外出するも、日が陰る頃になると一気に寒風が襲う。こんなはずじゃなかった、あわてて帰り仕度する。その下では真っ正直であらねばならぬお天道様が、天気を振り回すなんて。たまには言ってみたくなる、「本当に悪い」とね。

イ・ソンヒの14集所収の「本当に悪い(참 나쁘다)」(2009年、作詞・作曲イ・ソンヒ)は、悪い(ひと)といいながら、なんとも可愛らしい彼女の声質に救われる。ファンは、きっと彼女のデビュー当時と同じ気持ちで聴いているのだろう、そんな気がする。いつまでも若々しくて、清く澄んだ、どこか少女の気配を残す。

(本ブログ関連:”本当に悪い”)


立ち直れない思いを抱いて
街に出て見たわ
あのたくさんの人たちの中で
私は何度も泣きそうなの

そのまま、この雨の中に
しばらくの間、立っていたわ
貴方に会いたい思いで・・・

本当に悪い・・・貴方、この思い知らないで
どうして無視して遠ざかっていくの
ただ私だけを愛した人の思い
こんなにまで苦しめるの

本当に悪い・・・私をここに一人にして置いて
あなたは、ただ私が近づいて来るのを望んでいるの
その思いにも愛があるのなら
どうか近づいて

そのまま、雨の中に
しばらくの間、立っていたわ
貴方に会いたい思いで・・・

本当に悪い・・・あなた、この思い知らないで
どうして無視して遠ざかっていくの
ただ私だけを愛した人の思い
こんなにまで苦しめるの・・・

本当に悪い・・・ここに私は一人にして置いて
あなたは、ただ私が近づいて来るのを望んでいるの
その思いにも愛があるのなら
どうか近づいて、どうか・・・近づいて

(Youtubeに登録のlys2187に感謝)

2016年2月20日土曜日

韓国人の好きな花

世論調査の大手、韓国ギャラップは例年、韓国人の「花」に対する意識調査を行なっている。昨年2014年の春調査(3月4~6日、下記に一部紹介)については既に本ブログに紹介したが、<秋調査>については未確認だった。

昨年の<秋調査>結果を元に、SBS芸能スポーツの記事、「春の花開花時期 『韓国人が最も好きな花の順位は』」(2/18、SBS funE芸能ニュースチーム)は次のように伝えている。(抜粋・表示加工)

花の嗜好は、圧倒的に「バラ」が好評である。ちなみに、イ・ソンヒには、ほとばしる赤い情熱を歌う13集所収の「バラ(장미)」(2005年、作詞作曲イ・ソンヒ)の曲がある。

(本ブログ関連:”バラ”)

--------------------------------------------
【韓国ギャラップの<秋調査>
2014年10月2日~29日、4週間、全国満13歳以上の男女1,700人
- 韓国ギャラップ独自調査、面接調査員インタビュー方式、
- 標本誤差ポイント95%(信頼水準で±2.4%)

・韓国人が最も好きな花の結果は次の順
- 華やかな姿と香りを持つ「バラ」 (30%)
- 秋を象徴する「菊」 (11%)
- 〃 「コスモス」 (8%)

・「バラ」
過去、韓国ギャラップ調査で、すべての好きな花の1位だった。商業化されたのは、1980年代初め、本格栽培は、1990年代に知られている。
- 1982年(26%)
- 1992年(38%)
- 1995年(42%)
- 2004年(42%)
- 2011年(41%)
- 2014年(30%) ← 40%から下落

・2004年と比べて評価が目だって上昇したもの。
- 「菊」 (5%→11%)
- 「コスモス」 (2%→8%)

・好きな花10位は、次の順であった
- それ自体地味な美しさがあるが、他の花をより一層引き立てる「カスミソウ」 (5%)
- 清楚な 「ユリ」(4.4%)
- 国花「ムクゲ」 (3.6%)
- 春の伝令「レンギョウ」 (3.6%)
    「チューリップ」 (3.6%)
- 「つつじ(진달래)」 (3.5%)
- 「ひまわり」 (3.4%)
- 代表的な春の花「フリージア」 (2.8%)
- 「マグノリア(木蓮)」 (2.0%)
- 「桜」 (1.5%)
- 「クロフネツツジ(철쭉)」 (1.1%)
--------------------------------------------


<比較>(2014年3月4~6日の<春調査>)
--------------------------------------------
「春」といえばどんな花が思い出されますか?(上位から順に)
- 「レンギョウ」 (개나리、41%)
- 「桜」 (벚꽃、18%)
- 「ツツジ」 (진달래:カラムラサキツツジ、花だけ咲く、18%)
- 「梅」 (매화、4%)
- 「木蓮」(목련、3%)
- 「ツツジ」 (철쭉:クロフネツツジ、花と葉がある、2%)
- 「菜の花」、「フリージア」、「サンシュユ」、「バラ」、「ツバキ」・・・(それぞれ1%)
--------------------------------------------

季節によって花のイメージが異なるのは当然だが、春秋共に好まれるものもあるようだ。

2016年2月19日金曜日

雨水2016

春の陽に雪氷が溶け始める候、二十四節気の「雨水(うすい)」が巡ってくる。今年、地元の降雪は、年初1月18日のみだった。以降、みぞれ混じりの雨があっても、雪の気配はない。

(本ブログ関連:”雨水”)

土地がら根雪もなく、白く輝く峰々に見守られることもない。そんなわけで、雨水の実感はなかなか湧いてこない。そう考えると、この雨水という言葉、一体どんな風土にぴったりなのだろう。

束の間の三寒四温の揺り戻しか、朝から暖かい。晴天に気をよくして外出したが、行く先々が休館して無駄足に終わった。準備もままならない。

こんな日だから、久し振りに懐かしいドラマ、「ありがとうございます(고맙습니다)」(2007年)のOSTを聴こう。強気のおじさんが不覚にもすっかりはまってしまったドラマだ。チョコパイも忘れられない。(次のYoutube映像はすぐに暗転する)

(Youtubeに登録のRory Weathersに感謝)

2016年2月18日木曜日

イ・ソンヒの「私はいつもあなたを」、作曲者によりリメイクされる

秋には陽の陰りの速さに驚いたが、この時期は三寒四温だろう。先日、13日の土曜日と14日の日曜日に、4月下旬や5月上旬並みの20℃越えの陽気を味わったが、すぐに春寒に戻った。週間ほどの周期で季節が変化する。

昼過ぎ、ぽかぽか陽気に誘われたが、やっぱり風の冷たさは容赦ない。陽が傾けばなおさらで、気をよくして出かけたことを後悔する。寒いのは苦手とぶつぶついいながら。

ところで、イ・ソンヒの代表曲「私はいつもあなたを(나항상 그대를)」を、作曲者のソン・シヒョンの手でリメイクし、彼自身のアルバムに収録するという。NEWSISの記事、「ソン・シヒョン、イ・ソンヒの『私はいつもあなたを』 リメイク…キング作曲者」(2/16、イ・ジェフン記者)は、次のように報じている。

(本ブログ関連:”私はいつもあなたを”、”ソン・シヒョン”)

ちなみに、このリメイク版は、Bugs!サイトで<試聴>できる。(感想をいえば、<ラップ>についていくのは・・・ちょっと)

------------------------------------------------
・歌手イ・ソンヒのヒット曲「私はいつもあなたを」が、作曲者であるソン・シヒョンによって、モダンロック&ラップ・バージョンに新たに生まれ変わる。ソン・シヒョンはまた、1988年、自身の歌で発表した「夢めのような世界」もオーケストレーション・バージョンで再録音してリメイクする。

・「私はいつもあなたを」のニューバージョンは、17日正午、KBSハッピーFM 「イム・ベクチョンの(ラジオ)7080」(演出イ・インスク)で初放送されてオンラインを通じて公開される。

・「私はいつもあなたを」は、これまで、ユン・ドヒョンが「私は歌手だ」で、タレントのキム・ジョンウンが映画「家門の栄光」で歌ったことがある。だが、原作者が28年ぶりに自身の歌でリメイク、アルバムに収録するのは初めてである。

軽快なリズムのバラード「私はいつもあなたを」は、ソン・シヒョンがイ・ソンヒに与えて最もヒットした曲で、最近のドラマ「応答せよ1988」の挿入曲として再び知らされた。音源ポータルGenieは、最近、1980年代の発表曲中、最も多く聞かれる歌として取り上げた。

・ソン・シヒョンがデビュー30周年記念として企画した「月刊 夢のような世界」に2番目の曲に収録される「私はいつもあなたを」は、原曲の甘美と叙情性を秘めながらも、最近のトレンドをミックスして、リフレーンの「戻ってきて、戻ってきて、Oh~」の部分をヒップホップ・バージョンで表現している。
------------------------------------------------

2016年2月17日水曜日

「ひとみ」ちゃん

ブラックホール」って、素人に分かるようで・・・本当はよ~く分からない。

宇宙は、「ダークマター(暗黒物質)」とか「ダークエネルギー」とか、全身黒ずくめの<ダースベーダー>のようなもので充満している。さらに、何でも吸い込んでしまうブラックホールまであるとか。

そんなブラックホールを調べようと、観測衛星が打ち上げられた。衛星は、「ひとみ」と正式命名された。テレビでは、もっぱら「ひとみ」ちゃんと呼ばれている。

JAXAプレスリリース  「X線天文衛星(ASTRO-H)の太陽電池パドル展開及び衛星の名称について」(2/17
--------------------------------------
・国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成28(2016)年2月17日17時45分00秒(日本標準時)に種子島宇宙センターからH-IIAロケット30号機(H-IIA・F30)で打上げられたX線天文衛星(ASTRO-H)の電波を、同日19時40分に内之浦局で受信し、太陽電池パドルの展開が正常に行われたことを確認しました。

・現在、衛星の状態は正常です。
また、ASTRO-Hの名称を「ひとみ」と命名しました。「ひとみ」という名称の由来は、以下のとおりです。

●「ひとみ」(ASTRO-H)が「熱い宇宙の中を観るひとみ」であること。
●画竜点睛(竜を画いてひとみを点ず)の故事において、ひとみを描きこんだ途端に、竜が天に昇ったことから示されるように、物事の最も肝要なところという意味に使われる。「ひとみ」(ASTRO-H)は、X線天文学において、物事を知るのに最も肝要なミッションになってほしいという願いが込められている。
●瞳は、眼の中で光を吸い込む部分でもある。ブラックホールは「宇宙の瞳」であるともいえる。
「ひとみ」で「宇宙の瞳」を観測する。
--------------------------------------

(YouTubeのに登録のKYODO NEWS【共同通信社】に感謝)

KBS WORLD「国楽の世界へ」 千年万歳

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(2/10)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、実学者洪大容の「記留春塢楽会」の記載に関連した3曲を紹介した。

始めに、朝鮮後期の実学者、洪大容(홍대용、1731年~1783年)の別荘で開かれた楽会について次のように紹介された。
・「記留春塢楽会」は、洪大容の別荘「留春塢(유춘오)」で開かれた音楽会を記す。洪大容の伽耶琴(カヤグム、가야금)や金檍(김억)の洋琴/楊琴(ヤングム:양금)を始め、玄琴(コムンゴ、거문고)、洞簫(テュンソ、퉁소)、笙簧(センファン、생황)など登場する。一番年配の金用謙(김용겸)が上座に座し、酔が回りくると、色々な楽器が合わさり演奏が始まる。雰囲気が実った頃、金用謙が急に辞儀をした。みなが驚くと、「こんなに素晴らしい音楽を鑑賞したのに、年配の者が辞儀をするのは当然なことではないか」と言った。

▼ 国立国楽院正楽団による寿命が千年も万年も続く祈願の演奏「千年万歳(천년만세)」を聴く。軽やかなめでたい音色。

次に、朝鮮21代王英祖41年(1765年)、35歳の若さで中国の清に渡った洪大容の思想について次のように紹介された。
・清の文物を受け入れる主張の中心にいた洪大容は、権威のある家柄に生まれ、思うままに出世できる立場にいた。だが、学問の道を固執して(理論的な)性理学より、雑学と呼ばれた学問に関心を持った。実生活と関連した学問(実学)に関心を傾けた。玄琴演奏にも優れ、清に行った際に、天主堂(カトリック)のパイプオルガンを詳しく観察し、その形と原理を管楽器の笙簧と比較説明し、国の補助さえあれば作れるとも述べた。

▼ 笙簧とピアノ演奏「Oblivion」(忘却)を聴く。追想的な、昔の仏映画のような・・・今様である。

最後に、洪大容が楽器洋琴の奏法の解明に大きく関わったと次のように紹介された。
・「記留春塢音楽会」にある金檍が演奏した洋琴は、中国から入ってきた清く透き通った音色の楽器で、洪大容がその奏法を広めた。洋琴は細い針金で作った弦が数十個もあり、演奏が難しいと言われた。また、弦を揺らして奏する技法が使えぬため、国楽との調和が困難な楽器だった。当時、中国から不思議な楽器を入手しても、演奏法が分からぬことがあった。洪大容は色々試みて、その奏法を身につけた。

▼ 朝鮮時代の代表的風流音楽、「霊山会相(영산회상)」の三番目の曲、洋琴演奏「細霊山(세령산 )」を聴く。音を探るように響きを楽しむ。

2016年2月16日火曜日

ユン・ボクヒ「ヨロブン(みなさん)」

ハフィントンポストKoreaは、「16歳のユ・ジェイ(유제이)が歌うユン・ボクヒの『みなさん(여러분)』」(2/15、ライター:カン・ピョンジン)の記事で、3世代に歌いつがれる話題を次のように紹介している。

イ・ソンヒの「五月の陽射し(오월의 햇살)」(5集、1989年、作詞イ・ソンヒとユン・ハンギ、作曲ユン・ハンギ)に関わったユン・ハンギの妹であるユン・ボクヒの曲「みなさん」を、オーディション番組で歌う新星16歳*のユ・ジェイの登場を記している。まず、聴いてほしいという内容だ。それでは、歌を聴き比べてみよう。(* 16歳: 数え歳か、別紙では15歳と記述)

(本ブログ関連:”みなさん(여러분)”、”ユン・ボクヒ(윤복희)”、”五月の陽射し”)

ちなみに、ユン・ボクヒはイ・ソンヒの本籍地と同じ忠清南道保寧の生まれ(1946年3月9日~)である。

----------------------------------------------
・歌手ユン・ポクヒの「みなさん」は、今まで色々歌手が歌った歌だ。イム・ジェボム、イ・ソンヒ、Ailee、そしてSohyangまで。歌唱力では最も高い位置にある歌手が挑んだこの歌に、今回は16歳の少女が挑戦した。

・2月14日放映されたSBS「Kポップスター5」のバトル・オーディションでは、参加者ユ・ジェイ嬢が「みなさん」を歌った。彼女は、「幼かった時、両親を通じてこの歌を聞いた」とし、「お母さんを慰めるように歌うつもり」と話した。実際、どのように歌ったのかは、下の映像で直接聞いてみよう。

・「マイデイリー」の報道によれば、この日のユ・ジェイが「みなさん」を歌った瞬間、「Kポップスター5」は、21.9%という瞬間最高視聴率をとった。ヤン・ヒョンソクは、「私も一度もお会いしたことはないが、ユン・ポクヒ先生がきっとこの場面をご覧になったらいいな」とし、「これ以上、言葉を続けられない」と話した。

(イ・ソンヒの歌う「みなさん」の映像を挿入)
----------------------------------------------

2016年: 16歳のユ・ジェイが歌う・・・まさに、後畏るべし。

(Youtubeに登録の임경수に感謝)

若き イ・ソンヒが歌う(MBC「土曜日、土曜日は楽しい」にて)

(Youtubeに登録のsoya iに感謝)

1979年: ユン・ボクヒの原曲(1967年にミニスカートで登場した彼女は衝撃的だったという)

  (Youtubeに登録のdjyoona11に感謝)

2016年2月15日月曜日

イ・ソンヒのカバー「ハル(いちにち)」

イ・ソンヒには、キム・ボムス(김범수)の「ハル(いちにち、하루)」をカバーしたものがある。ラテン風に味付けした彼の原曲と比べて、しっとりとして聴かせる。まるで、吸い込まれるように耳を傾けているのに気付く。

キム・ボムスが歌う男の側の心情と対比するように、イ・ソンヒは女性らしい感性で歌いあげる。それは音楽性豊かであり、以前に触れたシム・スボン(심수봉)の「愛しか私はわからない(사랑 밖에 난 몰라)」をカバーしたときのように(繊細さを)感じさせる。

(本ブログ関連:”ハル(いちにち)”、”愛しか私はわからない”)


*愛がまた傷つけます・・・
愛がまた泣かすのね・・・
あんなに愛した思い出まで忘れてくれといって
愛は残酷に去っていくのね・・・

本当に耐えられるでしょうか・・・
あなたが言った その言葉のように
そう、あなたは目を覆って 知らない振りして去るのが
いっそ、気楽なのでしょう・・・

変わることもできるのでしょう
あの風も 毎日は違うから・・・
それでもこの世に 生きたいという幸せをくださったのは
今まで、とてもありがとう

(* 最初の4行のみ繰り返し)

(Youtubeに登録のlys2187に感謝)

2016年2月14日日曜日

春一番 2016

どうやら、「春一番」が吹いたらしい。昨夜来、風が絶え間なく吹く気配したが、家の中で実感がわかずいた。昼までにすっかり落ち着いてしまった。暖かく天気上々である。

そういえば、去年、春一番はなかった(2012年も)。砂塵を巻き上げて、子どもの目に悪さをするようで、待ち望むものでないが、なければないで寂しいもの。冬から春への気象として受け入れよう。

(本ブログ関連: 2015年ナシ、”2014年”、”2013年”、”2012年ナシ”、”2011年”、”2010年”)

読売新聞の記事、「関東・東海・北陸・中国で『春一番』…気象庁」(2/14、抜粋)によれば、「気象庁は14日午前、関東と東海、北陸、中国で『春一番』が吹いたと発表した。/低気圧の影響で各地で南風が強まり、最大瞬間風速は東京都心で21.4メートル、静岡市で17.7メートル、名古屋市で13.6メートルを観測した。」とのこと。

気象庁、「天気予報等で用いる予報用語」の「春一番」解説
--------------------------------------------
冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風
<備考>
・気象庁では立春から春分までの間に、広い範囲(地方予報区くらい)で初めて吹く、暖かく(やや)強い南よりの風としている。
--------------------------------------------


(追記)
じわっと暑さで締め上げられたよう。一体何を着ればいいのやら。暖かい飲み物も未練ない。明日には寒さに震えるというに。この二日間、天候に振り回されたようだ。

2016年2月13日土曜日

最高気温

春の陽気が進み、今年の最高気温を更新した。今日ばかりは大きく飛びぬけた。都心で、21.8℃(今年最高、5月上旬並)、地元近隣でも、21.0℃(今年最高、4月下旬並)だった。

昼、ガラス窓に差し込む陽を、おもわずカーテンでさえぎった。それでも、外出すると風が強く、思いのほかひんやりした。「春は名のみの 風の寒さや」だ。夕方になると、風はますます強まる。明日未明にかけて、関東地方に「春一番」が吹くかもしれないという話題もある。

予報では、明日の最高気温が地元で、25℃という(weathernews)。温暖がこのまま続くはずもない。明後日から、10℃前後に落ち着くようだ。体調を崩さぬよう養生が肝心。今日ばかりは、それでもストーブを忘れがたく、点けては消している。

とはいえ、気分は「早春賦」(作詞吉丸一昌、作曲中田章、1913年)のままである。

(Youtubeに登録のshimobunsadoに感謝)


(付記)
近隣街の書店で、「あの日」(小保方晴子)を購入。

2016年2月12日金曜日

(雑談) インフルエンザ

インフルエンザが流行っている。私自身は、昨年10月に予防注射をしたけれど大丈夫だろうか。医院で説明書をもらったのに見当たらない・・・何てことだ。

都は、今日、インフルエンザの「流行警報」を出したという。NHKニュースWEB「東京都がインフルエンザ流行警報」(2/12)によれば、次の2種類のインフルエンザが流行っているという。
---------------------------------------------------
・最も流行しているのは、7年前に新型インフルエンザとして流行した「H1N1型」でおよそ56%を占め、
・次いで「A香港型」がおよそ26%となっています。
---------------------------------------------------
(参考: 東京都の「報道発表資料」平成28年2月12日 福祉保健局


ところで、もしかしたら、すでにインフルエンザに罹っているかもしれない。何となく喉が重く、手足がほてった感じがする。そうでないとしたら・・・、考えられる理由は次の二つ。
①  風呂場のタイル目地に付着した黒カビ汚れを除くため、「カビキラー」を噴射し、ティッシュペーパーを貼り付けて、さらに噴射した。一日放っておくと、真っ白になる。ただし広い面積に噴射したため、塩素ガスを吸って喉を痛めたのかもしれない。
②  外出途中、小さな蚊のようなものが顔をかすめた。フッと避けようとしたが、何だか飲み込んだような気がして、吐き出そうと激しく咳き込んだ。そのときから喉の調子がよくない。

通っている「健康体操教室」でも、指導者の方々も罹ったいうのだから、気弱なおじさんはもっと危ない。ならば、病は気から、インフルエンザになんか罹っていない・・・と思うことにした。

2016年2月11日木曜日

建国記念の日 2016

建国記念の日」の今日、快晴の暖かい陽射しに誘われて、小金井公園を訪れた。「梅祭り」が開かれるからだ。祭りは、正式には今週土曜日の13日から、21日の日曜日までの9日間の開催である。咲き振りはどうかと期待しつつ、少し早目だが観梅に出かけた。

公園の少し西寄りに、梅の木が密集した梅林がある。梅園と呼ぶには、それなりの規模が必要なのだろう。とはいえ、冬あけを梅花で楽しむことができる規模だ。白梅、紅梅が一斉に花開いているわけでない。祭りの期間中楽しむよう、28品種、約100本が順次咲くように植わっているようだ。

ところで、公園中央の二つの広場は、大勢の家族連れで賑わっていた。冬枯れの芝草に点在する親子たちの姿を見て思った。人間の視覚には、彼らの姿は実際より大きく意識されているのではないだろうかと。レンズの映像なら、きっと小さく写っただろうけれど。人間は見えるものを意識化する力がある。

眺める広場のひとつひとつの遊びを意味づけできる。ブリューゲルの「子どもの遊戯」の絵を思い出した。それぞれの遊びは、それぞれ違ったものだけど、それらが集まると、もう一つ別の意味を持つ宇宙になる。その雰囲気を楽しむ、そんな共感が素晴らしい。

イ・ソンヒ、レジェンド・アーティスト

6日放送されたKBS 2TVの芸能番組「芸能街中継」で、レジェンド・アーティストの世論調査の結果、イ・ソンヒが4位を占めたことを、デイリアン(dailian)の記事、「チョー・ヨンピル、圧倒的支持で『レジェンド・アーティスト1位』 やはり歌王」(2/10、イ・ハンチョル記者)は次のように報じている。(記事の主旨は、チョー・ヨンピル礼賛であるが)

(本ブログ関連:最近の歌手ファンの調査結果
-------------------------------------------------------
・「歌王」チョー・ヨンピルが、全世代の圧倒的支持で「レジェンド・アーティスト」の1位に選ばれた。

・6日放送されたKBS 2TV芸能番組「芸能街中継」では、特別企画「韓国人が愛するレジェンド・アーティス」の世論調査結果が発表された。

・この日、チョー・ヨンピルは、20代のみで僅差で、故キム・グァンソクに1位を渡しただけで、30代から60代まで全1位を占める底力を誇示した。

・全体の順位2位は、90年代アイコンのソテジとアイドゥルが占め、イ・ミジャ、イ・ソンヒ、キム・グァンソク、イ・ムンセ、ナフナ、キム・ゴンモ、シン・スンフン、ナムジンなどが10位圏に名前を上げた。

・一方、チョー・ヨンピルは、1968年デビューして以後、48年間「友よ」、「赤トンボ」、「Q」、「ソウル、ソウル、ソウル」、「モナリザ」など数多くのヒット曲を流して、「歌王」として君臨してきた。
-------------------------------------------------------

1984年の江辺音楽祭大賞受賞(「Jへ」)、清清しくすっきりとした、爽やかな唱法、少女たちの偶像、姉さん部隊(女学生ファングループ)の始まり、アニメ「走れハニー」主題歌、歌謡界の女王・・・順位4位、支持返答率 23%、3位とのその差何と0.1% (1回答あたり、5人/グループの複数回答)

(Youtubeに登録の아카시아 Acaciaに感謝)

2016年2月10日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 (旧)正月

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(2/3)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「旧正月」に関連した3曲を紹介した。

始めに、正月と「百結(백결)先生」の玄琴(コムンゴ)の匙(ばち、술대)にちなんだ話を次のように紹介された。
・新羅の慶州狼山(낭산)の麓に住んだ百結先生(414年~?)は、何度も縫い直して、布地の切れ目がウズラのように垂れ下がった服を着た。王室に命を捧げた忠臣、朴堤上(박제상)の息子の説もあるが不詳。百結は玄琴(거문고)で表現するのを好み、悲喜を、ときには怒りもリズムで表した。ある冬、正月を控えて彼の妻が、隣家は餅を搗(つ)くのに、わが家は食べ物がない。正月に何を食べれば良いのかとつぶやいた。先生は、玄琴の匙を叩き付けて、餅つきの音を真似て慰めた。人々はそのリズムを「大楽(「碓樂、대악)」、または「臼打令(방아타령)」と呼んだ。

▼ 玄琴と楊琴(ヤングム、양금)演奏、「ソウルの風流(서울풍류)」から「打令(타령)」を聴く。唐を経た西域の香りする。

次に、大晦日の「歲拜(세배)」の挨拶、悪鬼の「夜光鬼(야광귀)」の払いの風習などについて次のように紹介された。
・正月を迎える風習に「歲拜」がある。新年の挨拶を指すが、大晦日にする一年間の感謝と、年始周りの意も含まれた。また、夜に靴を部屋に隠し、部屋の外には篩(ふるい)をかけ置いて、悪鬼の夜光鬼を追い払う風習もある。夜光鬼が大晦日に村に来て、足に合う人間の靴を履くと、その靴の持ち主は一年間運が悪いため、門に篩をかけて避けた。夜光鬼がその篩の穴数を数えている間、靴を履くのをうっかり忘れ朝を迎えるからという。適した出会いを考えさせるようだ。

▼ 伽耶琴(カヤグム、가야금)の弾き語り並唱(竝唱、병창)で「燕路程記(제비노정기)」を聴く。早い語りの歌・・・。(パンソリ「興甫歌(흥보가)」より)

・昔、学者のソンビは庶民と違って<鶴>を好んだ。半面、<燕>は数多の鳥の中、最も親しみのある鳥だ。春、燕が巣を作ると、良いことがあると信じられた。

最後に、幸福のこし器の意の「福笊籬(복조리)」や、悪鬼を払いと幸福を呼び込む絵について次のように紹介された。
・正月のもうひとつの風習に、「福笊籬」がある。米のこし器をかけておくと、一年間の幸福がそこに引っかかる意から始まったまた、絵を掛ける、「歳画(세화)」の風習もあった。門に掛けるため、門の絵という意味の「門画(문화)」とも呼ばれた。

▼ パンソリ「水宮歌(수궁가)」から、歳画にある「虎が下りてくる場面(범 내려오는 대목)」を聴く。スッポンが兎と虎を呼び間違える・・・

・さらに、悪鬼払いと招福のため虎のような猛獣の絵や、伝染病払いの「処容(처용)」という者の顔を貼る風習もあった。

2016年2月9日火曜日

神野美伽の「春夏秋冬 屋形船」

季節は春に始まるけれど、想いを四季に成就する、神野美伽の「春夏秋冬 屋形船」(1989年、作詞作曲:深野義和)は、<夏>の終わりに始まった恋を、翌<春>に恋の盗人を観念させる。舞台は屋形船、江戸情緒いっぱいの小粋な歌である。

次のYoutubeでは、放送用に短縮して、「金杉橋(かなすぎばし)は雪化粧/『言葉が白い文字になる』」に始まる<冬>の場面は省略されているが・・・。(「Uta-Net」で歌詞を参照できる)

とはいえ、最後の<春>に登場する、在原業平の歌にちなんだ「言問橋」の名に風情を感じる。そんな言葉に彩られた、この歌は言霊が相応しく、想いを通じさせたようだ。とても健やかで、四季の展開を楽しめる恋歌だ。

(本ブログ関連:”神野美伽”)

(Youtubeに登録のKIMURA236に感謝)

2016年2月8日月曜日

NHKスペシャル「ママ達が非常事態!?」

先月末(1/31)、NHKスペシャル「ママ達が非常事態!?」を見て感じたこと。子育てに、一説に「おばあさん」の役割が語られたりするが、今回は授乳を助ける女性同士の協調(母親の育児戦略)が紹介された。

人間は子どもに生まれて直ぐに立つことも、大人同様の食事もできない。肉体的な成長だけでなく、精神性においても、大脳皮質の成長に時間が必要なようだ。12歳近くまでかかるという。そのため、母子の関係はより密接でなければならないし、それを守る環境も必要になる。

母親は乳幼児に、ずっと母乳を与え続けることはできない。その間に、食糧の確保も必要になる。その時、世話や面倒をみてくれるだけでなく、代わりに母乳を与えてくれる仲間が必要になる。
・赤ん坊の面倒をみるには、子どものころに母親の世話を見たり真似たりする擬似的な経験が必要。
・食べ物としての授乳のために、「おばあさん」の役割でない、母乳を与えられる若い女性の仲間が必要。(食物の分配)

女性が他者と協調性が強いといわれるのは、以上のような形で、社会生活を進化させたことにあるのかもしれない。さらに番組では、10組の母子が登場して、赤ん坊の(泣き)声だけで、わが子を判別できることを紹介した。まさに感動的な場面だ。また、出産前後で、女性の脳の活動が大きく変化することをMRI画像を使って示した。

母親に特別な反応を生じさせる、赤ん坊の不思議な力に驚かずにいられない。今までの学説・推論・見解に縛られず、あるままに立ち返って見ると、人間にはもっといろいろな自然のコードが隠されているかもしれない。人間は自然な存在だ。

(本ブログ関連:”家族の月”、”(雑談) 人についてひとこと”)

2016年2月7日日曜日

今晩も地震

昨日発生した台湾南部の地震災害をYoutube映像*で見ていたとき、揺れが始まった。ズズズズと振動が続き、あわててストーブの火を消す。地震に慣れることはない、永久にない。

(* YouTubeの映像:ニュース】)

すぐにテレビをつける。こんなとき、一番適切なのはNHKだろう。最初、関東各地の震度を伝えていたが、気象庁の情報を得て震源地を説明した。茨城県南部とのこと。

気象庁発表(平成28年02月07日19時30分)
-------------------------------------------------- --------
07日19時27分頃地震がありましました。
震源地は茨城県南部(北緯36.1度、東経139.9度)で、
震源の深さは約50キロ、地震の規模(マグニチュード)4.6と推定されますは。
-------------------------------------------------- --------

当地を揺らす地震に、茨城県南部を震源とするものが多い気がする。ただし、今回の震源は茨城県南部だが、いつもよりやや西側だ。

気象庁の地震情報では、今晩の当地の震度は2とのこと。一昨日(震度3)と比べれば弱めだが、一瞬、体感で震度3とすら感じた。慣れると境界が曖昧になるのだろうか。

2016年2月6日土曜日

昨日:桜島噴火、今日:台湾で地震

【桜島噴火】
昨晩(2/5)、鹿児島県の桜島が噴火した。NHKニュースで見た、夜の噴火映像は驚異的だった。噴出物が黒い山肌を赤く染め(溶岩流かと紛うばかり)、舞い上がる噴煙中を「火山雷(かざんらい)」が走る。一瞬、終末世界を想わせた。
朝日新聞の記事、「桜島で爆発的噴火 警戒レベル、3に引き上げ」(2/5、鈴木逸弘記者)は次のように報じている。(抜粋)
------------------------------------------------------
・気象庁は、5日午後6時56分ごろに桜島(鹿児島県)の昭和火口で爆発的噴火が発生し、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)から3(入山規制)へと引き上げた、と発表した。
------------------------------------------------------

【台湾で地震】
昨日朝の地震に驚いたところに、地震がまだ続く。本日の明け方、場所は遠く台湾で、ビルが倒壊するほどの大地震が発生した。テレビでその映像を見て驚く。朝日新聞の記事、「台湾地震、7人死亡440人負傷 高層マンション倒壊」(2/7、台南=鵜飼啓記者)は次のように規模を報じている。(抜粋)
------------------------------------------------------
・台湾の中央気象局によると、台湾南部・高雄市で6日午前3時57分(日本時間同4時57分)、マグニチュード6.4の地震があった。隣の台南市で16階建てマンションが倒壊するなどの被害があり、内政部消防署によると7人が死亡、約440人が負傷した。
・気象局によると、震源は高雄市美濃区で、深さは16.7Km。台南で余震と見られる地震が午前7時ごろまで断続的に続いた。
------------------------------------------------------

イ・ソンヒ「離別小曲」

イ・ソンヒが人生を合わせるよう、静謐の中に悲しみを歌った、12集所収の「離別小曲(이별 小曲)」(2001年、作詞クォン・ジンヨン、作曲イ・ソンヒ、編曲チェ・テワン)は、それまでの高音による若さの表現から、大人の音域へのそれに変わったといわれる。

(本ブログ関連:”離別小曲”)

この歌にどのようなストーリーがあるのか(彼女に関わる99年のことは別にして)、歌詞の展開を通して気になる。同じアルバムの「この歌をかりて」(作詞カン・ウンギョン、作曲ユ・ヨンソク)と同様、ストーリー性の強い作品だ。

また、次のYoutube(or Daum tvpot)映像にあるミュージックビデオの最初に表示される「Over Entertainment」についても、アルバムの配給会社問題があったこともあり気になる・・・。また、映像の最後に、ウォン・テヨン(원태연)の詩朗唱詩集「涙に....顔を埋める(눈물에....얼굴을 묻는다)」(2000年出版)が映っているが・・・この詩から.インスパイヤされたのか気になる。


生きていくことが、とても辛いです
そばにはあなたが  いたのに
あなたなしに生きるなんて、一人になるなんて
思ってみたことないのに

残った人はそれでも  生きられるという
その言葉が、さらに苦しめます
こんなに会いたいのに  忘れることができないのに
残った私には  苦しい重荷なだけです

私に待てといわれるなら  ただこう生きろといわれるなら
それはとても残酷じゃないの
あまりにも会いたいのに こんな私を置いて行かれたのですか
愛してる 待てと いっておいて

生きていくことが  つらいのです
私に残ったあなたの  名残りだけで・・・
              ______        

一生いきていっても、遂げられぬ恋なのに
なぜ私には時間をくれなかったのですか
残ったものはもうありません
戻せるのなら、以前のように一緒にできるのなら

生きていくことが  つらいのです
私に残ったあなたの  名残りだけで・・・

生きていく痛ましさ  もういいわ
わたしも 今 あなたのそばに 行きます

(「離別小曲」ミュージックビデオ)

(Youtubeに登録のlemonajkwに感謝)

2016年2月5日金曜日

久し振りの地震

朝方、久し振りに強い地震があった。はじめ、揺れるな、やって来るなという予感がした。気象庁の地震情報によれば、当地の震度は3とのこと。一瞬、それ以上大きなものになるのではと恐れた。震源は、思いのほか近傍の南の地とのこと。テレビの速報を見てさらに驚く。

気象庁発表(平成28年02月05日07時45分)
--------------------------------------------------------
05日07時41分頃地震がありました。
震源地は神奈川県東部(北緯35.6度、東経139.5度)で、
震源の深さは約30km、地震の規模(マグニチュード)は4.6と推定されます。
--------------------------------------------------------

先日、「立川断層」のことが気になり情報を探した。立川を端にして、北西に続く2つの断層(埼玉県飯能市の「名栗断層」と、東京都青梅市から府中市までの「立川断層」)で構成される「立川断層帯」がある。この活断層を、反対に南東に延ばしたところに、今日の地震の震源が重なるように見える。素人判断なので気にするしかない。

(本ブログ関連:”立川断層”)

東京都(伊豆諸島及び小笠原諸島を除く)とその周辺の主な被害地震
東京都(伊豆諸島及び小笠原諸島を除く)とその周辺の主な被害地震 (地震調査研究推進本部)

2016年2月4日木曜日

立春 2016

ひごとに日照時間が延びる。昨年12月初旬(「冬至」より前に)、東京の最も早い「日の入り」時刻は16:28だった。それが今日は17:10までになった。夕方まで陽が残るのはありがたい。

今日は四季の始まり、春の初日「立春」だ。そう思うだけで少し温んだ気がしてくる。最高気温は、都心で9.5℃、地元で9.1℃。10℃未満だったけれどすでに春気分だ。

(本ブログ関連:”立春”)(本ブログ関連:立春”2010”、”2012”、”2013”、”2014”、”2015”)

そういえば、去年の立春は寒い一日だったし、一昨年の立春は雪降りで、バス利用を優先するほどだった。立春とは名ばかりなのだろうか。

そんな昼下がり、近くにある私鉄駅前の小さな広場で、保育園から遊びに来ていた幼児たちの声が響く。保育士さんのやさしい目が届き思う存分にはしゃぎまわっているのが見えた。陽を浴びた子どもたちの姿はなぜかホカホカさせてくれた。

2016年2月3日水曜日

節分 2016

今日は「節分」だ。各季節の始まりの前日を「節分」という。とりわけ、春の始まりの「立春」の前日に、鬼を豆で追い出す「豆まき」が節分の家庭行事として定着している。幼い子がいればなおさらだろう。

(本ブログ関連:”節分”)

一年の暦の始まりである元旦前日の「大晦日」に、除夜の鐘を打って煩悩を祓うように、一年の季節の始まりの日である春分の日前日に、豆まきして悪気を追い払う。今日の節分は、一年の覚悟を示す節目かもしれない。

そういえば同じ節分に、「恵方巻き」という巨大な海苔巻きを食べる関西風の食行事がある。恵方巻きに予約が必要のようだが頼んだ覚えはない。ただ食べることしかないため、生活の中に居場所がなく馴染みにくい。家庭内の行事として、演技する家族があることを忘れている。

先日、テレビの誕生月占いで最下位のことがあったが、その日困ったことがなかった。悪気や悪鬼と出会うこともなかった。もしかしたら、鬼の方から逃げ出したのかもしれないが。そういえば、インフルエンザがいるな・・・。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 花

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(1/27)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、花に関連した3曲を紹介した。

始めに、冬に咲く梅の花、「臘月(ろうげつ)の梅」について次のように紹介された。
・冬真っただ中、春到来も先でない。雪の季節に咲く梅の花は、正月の後、春直前に咲き、ほんのり香りして親しまれる。稀に、陰暦12月(「臘月」)の冬真っ盛りに咲く梅もあり、「臘月の梅」ともいう。南地方の全羅南道の順天(순천)地域に、6本の臘月の梅がある。楽安(낙안)の城郭にあった臘月の梅が枯れかかると、その枝を順天に移し植え、それぞれ名札を付けて育ている。今年の順天の冬は暖かく、12月から花を咲かせている。

▼ 北方の黄海道地域の妓生「梅花(매화)」が作った歌「梅花歌(매화가)」を聴く。梅の香りの漂いに歳月が重なるよう。

・この歌は、「梅花よ」と呼びかけで始まる。梅花とは梅の花で、歳をとる物寂しい気持ちを込める。春に花を咲かせたい思いは、梅花も人も同じ。真冬だが、もうすぐ旧正月。その後訪ねてくる春を待ち望む。

次に、「寺堂牌(사당패)」を起源とする南地方(南道)の雑歌「花草四巨里(화초사거리)」について次のように紹介された。
・雑歌「花草四巨里」の花草四巨里は、花と草木を歌った曲だ。朝鮮時代、彷徨の芸能集団「寺堂牌」が歌った。花や木の歌詞から始まり、その後の詞には特に意味はない。まるで念仏を唱えるようにも聞こえ、「パン念仏(판염불)」とも言われた。

▼ 南道雜歌「花草四巨里」を聴く。いかにも庶民の間を巡った歌のよう、どこか楽天的さ(あるいは求めること)を感じる。

最後に、「沈清伝(심청전)」に語られる、「印塘水(인당수)」に咲いた花について次のように語られた。
・昔、花の中の花は人間の花といわれた。遊ぶ孫を見て、祖母が言ったものだ。中には、花より美しい人もいる。パンソリに歌われる沈淸(심청)のことで、パンソリ「沈清歌(심청가)」の「花草四巨里(화초사거리)」の歌だ。親孝行の沈淸は、父の目を治すため商人に売られる。航海の安全のために人身御供として、「印塘水」に身を投じて犠牲になるが、親孝行の彼女に感動した竜王に助けられる。一説に、印塘水に咲いた美しい花を、人々は王に捧げた。花から出た沈淸は王妃になった。

▼ 「沈清歌」から花と木の「花草打令(화초타령)」を聴く。パンソリだ。

・この歌には、人の心は、元々は花のようであるという、ひとつの教えがある。

キム・ボエさんの言葉、「まだ真冬ですが、お花に関連した歌を聞くと、暖かい春が待ち遠しくなります」。本当に、そうですね。

2016年2月2日火曜日

イ・ソンヒ「たぶん」

今年もあっというまに2月になってしまった。ひと月の早さと軽さをつくづく思い知る。それも歳とともに加速する。日めくりカレンダーをPC横に置いて2年目。一日が、紙一枚の重さしかない。あっけない。

考えてみれば、時間ほど確かなものはない。体内時計があって、DNAの複製回数が決められている。神様は、命のチケットを与えてくれたが有効期限つきだ。精一杯、旅をしなければならない。

イ・ソンヒの12集所収の「たぶん(아마...)」(2001年)は、たぶん人生で美しい情景を歌っているのかもしれない。成就の歓びでなくても、胸の痛みであったとしても、生きている実感に違いないからだ。若いときにしか経験できない貴重な一瞬だ。

(本ブログ関連:”「たぶん(아마...)」”)


その人の話し、しましょうか。 悲しい私の愛、聞き入れることができますか。
馬鹿でしょ、言葉ひとつできず、一人で胸を痛めるなんて。 私のそばにいても、
分かってください。 そんな気持ち、彼を見るたび、いいえ、私余計なこといい始めたようです。

*もう、その人には、命のような、そんな大事なものがあるのでしょう。
永遠に、私は堪えられない話をできないんです。 愛するという言葉は、たぶん・・・

なぜか、涙が止まりません。 つまらないでしょう。 私の気持ち分からなくて。
あなたがくれたハンカチに、涙とともに滲み出た言葉、それはあなたなのに。
本当に分からないのですか。 私のこんな気持ちを、いいえ、余計なこといい始めたようです。

*(2行繰り返し - 2度)


(Youtubeに登録のrosamin2に感謝)

2016年2月1日月曜日

イ・ソンヒはイ・スンギの入隊について・・・

韓国には徴兵制度があり、満18歳で徴兵検査を受け満19~29歳までに入隊(約2年間の兵役)するという。イ・ソンヒが発掘して育てた歌手イ・スンギ(李昇基、이승기、1987年1月13日~)が、今日入隊するとInnofile.netの記事「イ・スンギ、今日(1日)現役入隊」(2/1)は次のように伝えている。(抜粋)
----------------------------------------
・イ・スンギは1日午後、忠清南道論山陸軍訓練所を通じて入隊し、5週間の基礎軍事訓練後、部隊に配置されて陸軍現役として服務する。
----------------------------------------

イ・ソンヒは、以前経営していた劇場(彼女の歌ステージ)で演奏した高校生バンドの中からイ・スンギを発見し、いわゆる住み込みの弟子・師匠の徒弟関係を通じて育てた。現在、イ・スンギは、歌手として成長し、タレントや役者としても活躍している。イ・ソンヒのコンサートにイ・スンギが、イ・スンギのコンサートにはイ・ソンヒがゲスト出演するというのが習わしのようだ。

(本ブログ関連:”イ・スンギ”)

また、イ・ソンヒはイ・スンギの母親と同年代であることから母親代わりに面倒を見たという。それほどの関係だから、今回のイ・スンギの入隊について、イ・ソンヒがどのように思ったか知りたいところだが、ネットニュースにまだ見つけることができない。

今回、静かに入隊するというので、それを見守るイ・ソンヒも配慮したのかもしれない。とはいえ、いずれ彼女の心境を知ることができるかもしれない。