早朝5時過ぎに降り出した雨は、昼前後の間隙に小雨に変わった。もしかすると、この合間に外出できるのではと判断して、公園巡りすることにした。パラパラと小雨が突(つつ)いてくる。でも気まぐれで、フッと止んだりする。
こんな中、園内を幾人ものランナーが走っているのに驚く。彼らにとって、顔面にあたる雨粒は心地よいのかもしれない。
雨に濡れた草木は、低い雲に光を遮られて緑陰を一層濃くしている。なにより、もの音の消えた景色は、一幅の水墨画のようで(言い過ぎか)、実に心地よい。
順路を廻っていたとき、先日(5/24)見つけた「ヤマホタルブクロ」が何とまだ数株健在であるのに気づいた。実は、「顎(がく)の形状で、萼片の間が盛り上がっているのが『ヤマホタルブクロ』で、萼片の間に反り返る付属片があるのが『ホタルブクロ』」というのを後で知って、再確認したのが次の写真。萼片の間に反り返る付属片がないように見えるので、当初の推測の通り、ヤマホタルブクロであると納得した・・・。
公園を出た帰り道、国分寺崖線の急な坂道(階段が設けられている)を登った。鬱蒼と繁る樹々がかぶさって、この辺りでは一番の急傾斜地かも知れない。ケモノの名が付けられた坂で、昔の人は宵闇に彼らに化かされたという。