KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(12/6)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「青春歌(청춘가)」ほか関連する曲を紹介した。
始めに、時の経過を思う、京畿民謡の「青春歌」について次のように紹介された。
・時の速さを、年齢に比例して、10代が時速10キロで感じるなら、20代は20キロ、30代は30キロに感じるだろう。年末にもそうで、いつの間にか12月、今年も残りひと月ほど。この一年、何をしてきたのか、また、これからどう生きるか考える。ソウル近郊の京畿民謡の「青春歌」に、面白い歌詞がある。< 歳月は流れる水のよう、人生は過ぎ去る風のよう > という内容で、< 金を払っても歳月を買うことはできない、歳月を無駄にするな > と。昔の人々の言葉に納得だ。
▼ 「青春歌」の歌を聴く。振り絞るように力んで歌う・・・納得と教訓だろう。
次に、伝統音楽へ若者が馴染めるよう様々な取り組みがあることについて次のように紹介された。
・「青春歌」の年代別反応は違うようで、高齢者は自分の話とうなずくだろうし、中年では、これを好むのは歳をとった証拠と、感嘆したり嘆いたりする。伝統音楽を理解するには、聴く者にも聴く準備が必要であり、若者が馴染めない理由がそこにある。そんな垣根を越えるため、若者グループ(씽씽)に、伝統的な民謡をロックと結合させた多様な試みがされている。
▼ 「青春歌」を < 面白く再解釈した > 「サシレニという遊びの歌(사시랭이소리)」を聴く。今様に(イ・パクサを・・・)
最後に、若い感性で伝統音楽を解釈す国楽ミュージシャンの課題について次のように紹介された。
・伝統音楽は譜面より、師匠と弟子が向かい合い歌う、口承が多く、今日に至るため、人や時代により変化もあるが、変わらねばならない音楽とも言える。以前は、伝統を重視したが、今は、伝統をいかに受容するか考える時代になった。若手の国楽ミュージシャンに与えられた課題で、伝統的リズムや情緒を基に、若い感覚にも合わせた音楽だ。
▼ < 独り者の木こりを歌にした >「どこへ行くべきか(어드로갈꼬)」を聴く。民話風に面白く可笑しく、今様に。
・この歌に登場する男は、< 結婚できぬ身を嘆きながらも、一生懸命働いたところ、春のある日、美しい女性が若葉を摘むのを見る > 、心を奪われた男の気持ちを、面白く表現した歌だ。