今日は「母の日」。幼い子どもを育てる母親たちを見ていてつくづくたいしたものだと思う。決論を急ぐ世間にどっぷり身を浸す男たちとは別の世界があって、幼児の発達に付き合っていくには気長でタフでなくては難しい・・・そんな風になれるものを、わが子を身ごもった女性なればこそ持ち合わせることができるのだろう。
平和な世に幸せな家庭なら母親はたくましく優しい。無意識のうちに子どもたちは感じている。やがて子どもたちは気付く、その愛は深く、思い出に果てがないことを。
ところで、アジュンマの言葉に、「この世にアジュンマの子どもでない人はいない!」がある。母親側の絶対の自信の表れである・・・これに勝る言葉はない。
(本ブログ関連:"アジュンマ")
世界のどの子守唄にも共感できる。子守唄は母親が子に与える心のメトロノームだ。落ち着きと安心がある。そして、童謡は子どもの心に形を与える。
イ・ソンヒは数々の童謡を歌っている。その中にちょっと切ないけれど美しい響きのする歌がある。「島の赤んぼう(섬집아기)」だ。母と子の思いが重なって、潮風と波音が聞こえてくるよう。
(本ブログ関連:"童謡")
ところで最近、「ルネッサンス」がブームのようで、雑誌で特集が続き、代表する画家の美術展も開かれている。教科書的にはルネッサンスを、ギリシャ文化を取り入れた復興であるという。確かに、地中海の明るさからそうなのかもしれないが、それが及んだ北方ルネッサンスにはそんな雰囲気はないけれど。
結局、キリスト教の大きな潮流にルネッサンスがあることは確実で、分かりやすさを避けたがるかもしれないけれど、庶民としては聖母子の図像の変化を見るだけで十分楽しいものだ。
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