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2024年5月5日日曜日

立夏 2024、こどもの日

きょうは国民の祝日「こどもの日」であると同時に、二十四節気の「立夏(りっか)」でもある。こどもの日は 5月5日と決まっているが、立夏は 5月5日以外に、たまに 5月6日の場合もある。これから2060年までの間、立夏が 5月6日となるのは、2027年と2031年の2回である。

(本ブログ関連:”こどもの日、立夏”)

端午節句」のこどもの日は、いうまでもない、大人が子どもたちを大切に思い、そう心がける日だ。幼いものは尊い。もっといえば生命の誕生は奇跡だと思う。身近な生きものですら、細胞内の代謝系路とか、ミトコンドリア内の電子伝達系とか、それをになう有機構造とか一体誰が設計*したのだろう、不思議でしかない。子どもがいなければ、それらを次に伝えることはできないのだから。
(*)設計: 背景には必ず設計思想があるはずだ。

立夏は、次第に夏めき、その気配が濃厚になる深緑の候。
二十四節気の立夏について、更に三つに分けた「七十二候」は次のようになる(Wikipedia)。
・初候    蛙始鳴(かえる はじめて なく) : 蛙(カエル)が鳴き始める
・次候    蚯蚓出(きゅういん いずる) : 蚯蚓(ミミズ)が地上に這出る
・末候    竹笋生(ちくかん しょうず) : 筍(タケノコ)が生えて来る
初候の「蛙始鳴」は「かわず はじめて なく」の読み方が正解らしい。

ところで、わたしたちは、漂白(乞食、寺男とかわらぬ)詩人が好きで、特に俳人の(井上)井月、(種田)山頭火、(尾崎)放哉などが思い浮かぶ。すべてに自由であり、そこに才能を生かしたわけだが現実はつらい。生き方が記録に残さればなお一層のこと。

井上井月に次の句がある。
「蛙(かはづ)なく 夜の浅みや 囉(もら)ひ風呂 」
カエルが鳴く、春の宵、農家が風呂を沸かして互いに行きかう風習に混じって、井月ももらい風呂をしたという。昔の人びとは素朴で、心に余裕があったようだ(もちろん、手間や経済的な意味合いもあってのことだろうけど)。
(参考)「い~な 上伊那」「もらい風呂に蛙なく頃 【井月さんのこころ114】」(2015.05.16)
ー https://blog.nagano-ken.jp/kamiina/life/13533.html

風呂は朝風呂が、遅くとも夜の入りの薄明かりが残るまでに入るのが最高だ。