「栗」林のイガグリが膨らんできたというに、農家は切り取る気配がない。傍を通りながら、もう十分だろうと思えるものがあるのだが。ここ数年、栗に病気(伝染?)があったようで、立ち枯れしたものもあった。そのせいか、いまだに林全体の生育は不均衡で、実が痩せたままのものもある。
もうひとつ気付いたことがある。小学校の生垣に、真っ赤な「ヒガンバナ(曼珠沙華)」が咲いていたことがある。誰かが秋の印にと植えたのかもしれない。だが、この花には別に不吉な意味合いもあって、小学校という場に似つかわしくないと抜き取られたようだ。曼珠沙華の茎がひとつもないので気付いた。
そんなわけで、身の廻りに秋を見つけるのはむつかしい。童謡「ちいさい秋みつけた」(サトウハチロー作詞・中田喜直作曲、1955年)で、気持ちだけは秋を見つけられればと思う。
(Youtubeに登録のseesr2に感謝)