都心から郊外へ向かう電車の中で、急にヒンヤリさせる「武蔵野台地」らしさを気付かせる地点がある。都心と台地の高低差による気温の変化なわけで・・・と記しながらふと気付いた。今の電車は、空調が効いて窓を開ける必要がない(実際、窓は開かない)ため、若い人に分からないかもしれない。
昔の電車は、夏など車内が蒸し暑くなると、窓を開いて外の空気を取り入れたりしたので直感的に理解できたことだが・・・。
現在の都心は台地の下側に広がる。古い地名に「谷」(つまり崖の下)があれば、台地との境界を示すことになる(四谷、渋谷、下谷など)。東京の西側にある台地は奥に進めば高度が増すわけで、普段でも都心と比べて気温は低い。
そんな都心の低地をスリバチに見立てて「東京スリバチ地形散歩」(皆川典久著、洋泉社)という本がある。「多摩武蔵野編」を去年の暮に購入したが、読むだけで台地散歩に至っていなかった。(武蔵野台地の境目である崖を示す)「国分寺崖線」に沿った代表的な川(小川だが)に「野川」がある。野川の源流をたどり、湧水地を見ることにした。
といっても大げさなことではない。まちおこしの協会が主催する「野川の源流を探ろう!」に参加したのだ。国分寺駅前に集合(午前10時過ぎ)、湧水場所や史跡を巡って、日立中央研究所内の大池そばにある湧水場所で解散(12時30分過ぎ)した。次の行程だが、地図上のイメージと違って先々に起伏があり、私の足腰ではいささか難儀した。
・お鷹の道
・真姿の池
・史跡(武蔵国分寺跡)
・姿見の池 ←・・・・ 今回初見のはず?
・大池(日立中央研究所内) ←・・・・ 今回初見!(年2回同所公開とのこと)
あらためて、丁寧に解説いただいたスタッフの方々(同じほどの年齢とお見受けするが元気!)に感謝。