探鳥会のベテランの方が毎日配信する野鳥情報に、ここ数日「オオタカ」の写真が多い。公園の向かいにある大学の雑木林の頂によくとまっている・・・自然観察会でおなじみだが、ベテランの方の写真のように撮れたことはない。
(本ブログ関連:”オオタカ”)
たまたまYoutubeのindex画面に「カラスを沈めるオオタカ」*(登録:washuu石井)があり、興味深く拝見させていただいた。
(*) Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=EWXL_eqPdnM
池畔の雑木林に、オオタカが1羽いて、それをカラスの群れが追いかける(からかい攻撃する)のだが、オオタカに逆襲され、カラスの1羽もろとも水面に落下する。オオタカはカラスを沈め込んで窒息させる。その後、オオタカは溺死させたカラスを岸辺に引き上げ、羽を引きちぎり肉をついばむ。次第に、他のカラスたちが舞い降りて接近し、様子を傍観する。
オオタカは、カラスの群れに辟易したのか舞い上がる。直後、画面は暗く閉じて終了。
関心は、食い千切られたカラスの死体と、群れ集まったカラスのその後に移るのだが・・・。
■ 東洋経済ONLINE
カラスの共食いについて紹介する記事より抜粋。
「あんないるのに『カラス』の死骸を見ないワケ 日本人が意外と知らないカラスの生態」**
(中村 陽子 : 東洋経済 記者、2018/08/12)
- 「『カラス学のすすめ』を書いた宇都宮大学の杉田昭栄名誉教授に詳しく聞いた。」
(**) https://toyokeizai.net/articles/-/232285
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鳥類では例外的に共食いをする
── 実は個人的にずっと疑問だったのが、街中にあれだけカラスがいるのに、死骸は一度も見たことがない、ってことでした。(記者)
・基本的に野生の鳥は弱ると、外敵から身を隠すため、こんもりした森林などへ逃れます。そこで力尽きて、ポロッと枝から落ちて死んでいくケースが多い。
・ほかにも、死んだカラスの死骸を仲間が食べてしまうことがあります。鳥類では例外的にカラスは共食いをする。数羽のカラスを同じおりに入れておいたとき、ケンカが始まって1羽が負けて死んでしまうことがあった。その後どうするか見ていたら、勝ったカラスと周りにいたカラスで、死んだカラスを残さず食べてしまいました。
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上掲のYoutubeは、オオタカの行動に焦点をあてている。その後の、オオタカが残した仲間の死骸を囲むカラスの群れに異様さを感じ、次の展開が予想できる。(映像として、カラスの共食いにつなげなかったのかもしれない・・・推測だが)
随分昔からカラスの知能(賢さ)について、持ち上げられているが、やっぱ相当に不気味な鳥であるのに違いない。集団性・社会性の強い肉食動物には、何かがありそうだ。
(追記)
上掲の東洋経済ONLINEの記事で、杉田昭栄 宇都宮大学名誉教授が紹介しているのは、ある特定の環境下でのことであって、それを普通の事象ではないといいきるネットの意見もあるが。そりゃそうだろう、フィールドで自然死した死骸を見つけ、共食いされる光景まで観察するなんて、とんでもなく難しいことなのだから。
あるいは、カラスはグループが異なれば別グループの死骸を食べるというネット意見もある・・・自然界で個体識別を十分できての話であって、これも容易ではない気がするのだが。