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2017年2月1日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 梅

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(1/25)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、梅(매화)に関連した3曲を紹介した。

始めに、朝鮮時代を代表する学者の一人、退渓李滉(이황、1501年~1570年)と梅について次のように紹介された。
・南部の地は、もう梅が咲き始める頃。朝鮮時代の儒学者、李滉は、千ウォン紙幣に描かれていて、その中央に花を咲かせた梅の枝が見える。彼が大事にした梅だ。遺言も「梅に水をやってくれ」だった。それには特別な逸話がある。彼が丹陽郡主に赴任したとき、官庁所属の妓生、杜香(두향)と出会う。李滉48歳、杜香18歳のときだ。彼が妻と息子を相次いで亡くした後のこと。詩才のあった杜香は、彼の心を慰め、梅の木を贈った。以来、彼は梅を大事にしたという。丹陽を去る時も梅の木を携え、後日、書院に植え替えたという。
・李滉が丹陽で別れて以来、69歳でこの世を去るまで、二人は二度と会うことはなかったという。杜香がくれた梅に花が咲くたび、李滉の枯れた心にも愛が咲いたことだろう。

歌辞(가사)という詩歌「梅歌(매화가)」を聴く。人生いかであれ、決まって春季は梅に訪れ来るもの。

次に、李滉亡き後、杜香のその後について次のように紹介された。
・李滉の訃報を聞いた杜香は、4日間彷徨し、安東の地まで行ったという。そして、丹陽に戻り、川に身を投じた。

▼ 恋人を懐かしむ想いを明るく演奏した「梅が良いな(좋구나 매화로다)」を聴く。どこか西域アジアの香りする。

最後に、梅の花を一番最初に咲かす巨濟島の舊助羅(구조라)小学校(廃校)について次のように紹介された。
・冬は終わる頃、梅の花を咲かせる。冷たい風と雪にもかかわらず、華やかに花を開き、ほのかな香りを漂わす。学者ソンビは、梅を「四君子(사군자)」の一つとして大事にした。ところで、普通の梅より早く、旧正月前の旧暦12月に花開く梅がある。2月初めから中旬に咲く、慶尚南道の南海岸にある巨濟島、舊助羅小学校にある白梅のことだ。また、その次に花を咲かす梅は、全羅南道の紅梅で、もともと違う場所にあったが枯れかかり、枝を植え替えたという。

▼ 京畿民謡の「梅打令(매화타령)」を聴く。<男女間の切ない愛の物語を楽しく歌う歌>という。

キム・ボエさんの声とともに穏やかな春風が吹いてきます。