ある講演会に参加したが、感想だけ語る。
新羅・百済時代の韓国寺院跡を紹介する、市民講座「映像でめぐる韓国の古代寺院」に出かけた。韓流ブームが一段落したにもかかわらず、聴講者が予想の数以上に参加したとのこと、主催者・講師の方ともに驚いた様子だった。
恐らく熱狂的な韓国ファンであろう講師の方が、実際に歩いた現地寺院跡の写真(景観、石塔、礎石など)をまじえて、旅語り風に話された。旅行者すなわち講師が、現地の友人や管理人・作業員とやり取りした思い出話しも紹介された。
どちらかといえば講演時間に比して、紹介された寺院が多数のため駆け足となり、各時代(新羅、百済)での個々の寺院の役割、盛衰、主要な教義、および遺跡再建など史実紹介する時間が足りなかったのが残念。聴講者には、新羅・百済時代遺跡の観光旅行のきっかけになるかもしれない。
(付記)
神田神保町の古書街には、古書以外に絵葉書をも揃えた古書店がある。ふらりと立ち寄り、何となく古い絵葉書写真を見ていると、当時の様が眼前に広がる気がする。
日本の多くの鉱山が閉山して時間がたった。その歴史を遡るのに、絵葉書写真で研究されている方がいる。絵葉書が発行された当時、鉱山事業がいかに盛況であったかうかがい知られる。研究者の充分な考証により、写真は歴史的な史実として見ることができるだろう。
このネット時代、わたしたちは過去の絵葉書写真を閲覧できるようになった。そして、多くの事実を知るようになった。