きょうは、今年2回目の「真夏日(30℃以上35℃未満)」になるかもしれない最高気温がぎりぎり29.7℃(14:28)に終わったけれど、たしかに暑かった。午前中、公園の「自然観察会」は熱気と湿気で大変で、厚手の長袖シャツを着て出かけたものの、袖をたくし上げざる得なかった(ヤブ蚊を用心しての長袖だったが、彼らが登場することはなかった)
(本ブログ関連:”自然観察会”)
膝痛から回復したつもりの膝が気になる。そんなわけで観察会の途中、幹事さんに「千代の富士のように『体力の限界』になって・・・」といいわけして、抜け出させてもらった(前回5/15もそうだった)。
観察会の始め、参加者から野鳥(ジョウビタキ、ツバメ、カルガモ、カラスなど)の最新情報が紹介されたりしたが、会長からもいろいろなお話があったなか、「ニレ(楡)」の木について、次のような解説があった。
・日本のニレの木に、「ハルニレ」と「アキニレ」の種類がある。
・ハルニレ: いわゆるエルム(elm)の木で、北海道に多くて南側にない。関東は少ない。
・アキニレ: 隣接する公園の川沿いにある東屋にあって、ハルニレに比べて葉は小さい。
観察
・ナンテン(樹): 白い花、落ちやすい。
・ワルナスビ: 葉の裏側にも棘(とげ)がある。
・ヒメジョオン、ハルジオンの区別: 葉の茎に付き方が違う。
・ツユクサ: 午前中に花が咲く(いわば半日草)。
・クスノキ(樹): 新芽が赤いのは紫外線防御か・・・。
・クワ(樹): 葉の形に変異が多い。
・コブシ(樹): 実は原始的な特徴を持った花。雄しべは螺旋状に付くとのこと。
・ホタルブクロ: ヤマホタルブクロとの違いを聞く・・・(萼片の形状が違うというが)
(どこか似た気のするリンドウと、花を反対向きに咲かせているけど)
・ドクダミ: 白い花びらは「苞(ほう)」(多くの花びらを包む)・・・ cf.「萼(がく)」
・ヤマユリ: 花弁と萼が同色で似て共に花びらのよう。
・ハルニレ(樹): 一部の葉の表に、虫が作った虫こぶ(突起物)がある。
幹から出た枝の元が、固い板状のコルク質に覆われている。アキニレにない。
春に花・実をつける(実の時間が少ない)。アキニレは秋に花・実をつける。
イギリスの18世紀末~19世紀初頭のロマン派の画家(印象派に影響を与えた)に、ニレ(elm)の木を多く素材にしたジョン・コンスタブル(John Constable)がいる。彼の描いたニレの木が一体どんな種類だったのか知りたい。わたしにしたら、薄暗い「泰西名画」(本当は「西洋絵画」にすぎないのだが)の古めかしいイメージにつながる。