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2017年2月9日木曜日

童謡「たきび」

昔は、家の庭で焚き火をしたりした。あるときは庭の落ち葉を掻き集めて山盛りし、焚き火と一緒に焼き芋を作った。また、あるときは庭に穴を掘って、家庭の可燃ゴミを燃やしたこともある。子どもにとって日常のひとこまだった。

それが今では、発ガン物質が出るとかで、屋外で物を燃やすことは禁じられている。まして路上で、子どもがすれば、火遊びと誤解されかねない。当たり前だったことが、当り前でなくなった。

童謡「たきび」(1941年、作詞巽聖歌、作曲渡辺茂)は、日常の歌だった。歌詞にある<しもやけ(霜焼け)>もなつかしい。冬の寒さに冷えて炎症した手足の指先が無性に痒くなる、特にこどもは。しもやけは普通なことと思っていた。

何よりなつかしいのは、焚き火の<炎>だろう。子どものやることだから、燃え上がるような真似はしない。炎が小さく揺れる程度だったが、まわりを囲む子どもたちの顔がやがて赤らみ暖まる。まるで仲良しの印のようだった。


(Youtubeに登録のf3113663eeeに感謝)