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2025年2月8日土曜日

(資料)事八日(ことようか)と目籠(めかご)

ネット上で検索・収集した情報による:

きょうは「事八日(ことようか)」(「始め」または「納め」)、農事を基準として、事(こと)の始まりと、納めを著す日とのこと。基本的には、物忌(ものいみ:災禍を防ぐ)のための行事が行なわれる。
Wikipediaによると、(事八日は)2月8日12月8日の年2回またはいずれかに行われる、2月8日と12月8日のどちらかを「事始め」、他方を「事納め」と呼ぶことがある。また、「目籠(めかご)」を高く掲げたり、「農作業をしてはならない、山に入ってはいけないなどの物忌がある」。
実際のところ今の日常生活で、事八日を意識したり経験することはないのだが・・・。

Googleの生成AI「Gemini」によれば、江戸時代後期の風俗習慣について書かれた随筆「嬉遊笑覧」に「事八日」についての記載があるとのこと。また、Wikipediaを見ると、風俗習慣の例として「目籠(めかご)」の挿絵が掲げられていて、国立国会図書館デジタルコレクション所蔵の「温故年中行事(初編 5版)」*小林永濯 画、初編、出版年月日:明17~28)で確認できる。
(*)「温故年中行事」の図版:「目籠」を「事納」(事納め)としているが。
    ー https://dl.ndl.go.jp/pid/767862/1/20


「コトバンク」に掲載の「目籠(メゴ)」の【こと八日】に、目籠の目的について、次のように説明されている。
    ー https://kotobank.jp/word/%E7%9B%AE%E7%B1%A0-643466
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・・・(事八日)の日は,神送迎のために物忌すべき日と考えられていたようで,物忌の厳重なるがゆえに一つ目小僧,ミカワリ婆さん,笹神,疫病神等の到来を恐れる伝承を生み,関東から東北地方にかけては妖怪から身を守るそれを防ぐために,夕方早く屋内に引きこもるべきだといったり,庭先や門口に目籠(めかご)を出したり,ヒイラギやトウガラシ,ニンニク,髪の毛などを戸口にさしたり燃やしたりすることが行われている。八日吹きといって,この両日には天候が荒れるとする伝承も,神去来と関連あるものであろう。…
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(付記)
八日」から、「」について「農」という言葉を思い浮かべてしまう。子どものころ、(昼の時間帯だったそうだが)居間の真空管ラジオから流れてくる、農村の農事情報を何とはなしに聞いていた。番組の始まりに流れるゆったりとしたテーマ曲(作曲 古関裕而)や、情報提供者の肩書を「農事通信員」(正式には「農事放送通信員」)と呼んでいたことを懐かしく思い出す。実は同番組が、現在も放送されていると番組サイトで知って驚いた。

① NHKラジオ
    ー https://www.nhk.jp/p/hirunoikoi/rs/P1LK3137Z2/
・ちなみに、最新(2/7放送)の放送
    ー https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=P1LK3137Z2_01_4151318&cid=jp-P1LK3137Z2

② JAcom
「『昼のいこい』への思い【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第127回」(2020年12月3日)
    ー https://www.jacom.or.jp/column/2020/12/201203-48079.php
・番組「昼のいこい」について、歴史と経験が語られてぃる。
・同放送が「農村有線放送電話」という、かつてあった仕組みで流されていた話題もある。