野鳥観察(探鳥会)へ出かけるに、軽装も不安ないほど実に心地よい朝だった。空は青く、陽射しはじゅうぶんにまぶしい・・・すっかり夏?気分だ。集合時刻の午前6時半過ぎには、気温が 15℃ほどになった。
(本ブログ関連:”野鳥観察")
集合場所から見渡す原っぱでは、下草の丈が伸びている、それも清々しいほどに青々している。仲間から、こんな景色を俳句の季語で「雀隠れ(すずめがくれ)」というと教わった。なるほど、公園はおしなべて緑が増している。観察順路の木立は葉が茂り、野鳥も声でしか所在を教えてくれない。それでもベテランは、かれらの姿をちゃんとお見通しのようだが。
途中、「ヤエザクラ」が散っている場所があった。サクラでも「ソメイヨシノ」は、花吹雪となって花弁を宙に舞い散らせるが、ヤエザクラは花柄ごと(まるでツバキと似て)落下する。写真に撮ったヤエザクラは、栽培品種の「ショウゲツ(松月)」というようだ。家族と一緒に参加の小さな女の子がそれを集めていた。
さて、本題の野鳥観察だが、私としてはまったくの不発だった。
・カルガモ: 木立の下になぜか一羽、上方にカラスが騒がしく集まっていた。
・キジバト: いつもは当たり前だが、観察手帳に記しているので。
・シジュウカラ: 声だけが樹上の葉陰からせわしく聞こえてくる。
・ヒヨドリ: 飛ぶ姿を見る。
・ムクドリ: 飛ぶ姿を見る・・・あっという間に上空を横切る、ベテランの指摘が必要。
・カルガモ(再): 小川に一羽ずつ、別々の場所にいる。
別ルートを歩いた一団は、アオゲラを見事にカメラに収めたようだ。
今回は、「サクラ」について、会長から次のような解説があった。
・日本の野生のサクラは、11種ある。
・駿河台匂(スルガダイニオイ): 香りが心地よい。→ (参考: ジョウニオイ)
・関山(カンザン): 食用にもなる桜(cf. 桜餅の葉はソメイヨシノが多いようだが)
・普賢象(フゲンゾウ): 普賢菩薩の乗る白象に似て花弁が白い。
(参考)旗弁(きべん): 雄しべが花弁化する ⇒ ヤエザクラのような重弁化につながる。