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2016年5月31日火曜日

イ・ソンヒの全国ツアーコンサート幕開け都市は大邱

イ・ソンヒは、9月2日(金)~4日(日)にソウル世宗文化会館での「The Great Concert Lee SunHee」コンサートをかわきりに、全国ツアーするようだ。これまでの全国ツアーでは、半年間に、ソウルを含めて10を超える会場で演じた。今回、いかなる期間、いずこの会場で開くのか大いに関心がある。

(本ブログ関連:”資料:이선희 Concert”)

全国ツアー第一弾として、「大邱広域市」でのコンサートが次のように決定している。

[公演紹介]

世代を超越した感動! さらに深まる感性!
最高の国民の歌姫イ・ソンヒが戻ってきた。

ライブの女帝の爆発的な歌唱力!
ひとえに イ・ソンヒだからこそできる
大韓民国最高の舞台!

大邱EXCOで開かれる
イ・ソンヒ The Great Concertに
みなさまを招待します。


[公演情報]

・日時: 2016年 9月 24日(土)、 午後7時
           2016年 9月 25日(日)、 午後5時
・場所: エクスコ(EXCO) 5階 コンベンションホール
・価格: VIP席143,000ウォン
              R席132,000ウォン
              S席110,000ウォン
              A席  88,000ウォン

2016年5月30日月曜日

(雑談) スカッシュ

奇妙なゲームがある。といっても、私の感想だが。四角の壁に囲まれた部屋(入り口の側だけガラス壁)*で、二人の競技者がラケットを使って、交互に壁に打ち当てた球を打ち返すスポーツだ。両者は向かい合う必要はない。とにかく、いずれかの壁に球を打ちさえすればよいのだ。「スカッシュ(Squash)」という。

(*) 大きな競技では、4面の壁がすべてガラス張りになっているものがある。

昔、見た映画に「スカッシュ」をする場面があった。記憶にはスパイ映画だったような、二人の人物が秘かに情報交換をする場所に、この競技場を選んでいた。そんな冷徹な、そして怪しい舞台に似合った感じがする。

(”Tinker Tailor Soldier Spy” :Youtubeに登録のPeter Heywoodに感謝)

このゲームを見ていると、ものごとの運びに、スカッシュに似たものを感じる。ゲームの壁が、発言の反響に似て、思わぬ方向へ飛びながらも、相手はしっかり打ち返そうとする。返し損ねても、後ろの壁(つまり透明なガラスの壁)がいったん反射してくれる。

いつも思うが、この世界に、ガラスの壁があるような気がしてならない。でもねえ、ある日突然、そのガラスの壁が消えてしまったらどうだろう。あてにしていたものが。そんなつもりはないかもしれないが、無意識に後ろ盾にしていたものが、なくなるってことがあるかもしれない、ということを。

2016年5月29日日曜日

国分寺崖線を歩く

テレビの街歩きに、芸能人の名を冠した「~散歩」といったタイトルが流行っている。街の人々と会話を楽しむだけでなく、食堂やレストランで食事して味見レポートしたり、珍しい商品を扱う店などに入って、ときに職人の真似ごとしたりする。街の情報だけでなく、面白い出会いもあって何となく見てしまい、途中でチャンネルを切り替えることもめったにない。

同じ散歩番組だが、NHKテレビで放送している、タモリの「ブラタモリ」は一風変わっている。地形に視点を置いているからだ。有名な街並みを、歴史と地理だけでなく地学で観察する。今までにない理解が得られる。毎回、うんとうなづかせる新鮮な楽しみがある。いわば、街をデザインする側の視点と、実際に生活・利用する側の視点を合わせて知ることができる。

そんな「ブラタモリ」的な街を観察する、千葉県立中央博物館が主催の地学野外観察会、「街なかの自然観察 1」として、「国分寺崖線を歩く」(講師 地学研究科八木令子氏)に参加した。参加者25名近くで、ほぼ半日を使い、国分寺崖線を京王線つつじヶ丘駅から深大寺(城跡)を通り、東京天文台の横まで北西に観察ポイントを巡った。

上段の「武蔵野段丘」と下段の「立川段丘」は、5、6m~15m近くの段差があり、「国分寺崖線」という名の斜面でつながっている。段丘の成因として、多摩川の浸食の他に、一部の谷に氷期の侵食も考えられるという。なかなか複雑だ。この段差から湧水があり、寺社の手水(ちょうず)や自然の川の「野川」が作られる。観察会は、途中から野川を脇に見ながら進んだ。

最後の観察ポイントに到達する寸前、何ということか、足元がもつれて転倒したのだ。指(3本)をすりむいて、消毒とバンドエイドをしていただいた。お恥ずかしいかぎりだ。しかも左膝を打ったが、幸いにも大事に至らずに済んだ。まことに情けない。
事務局のご担当に、大変ご迷惑をかけましたこと、あらためたお詫びします。

最近、転んでばかり。いろいろ考えてしまう。


(付記) 上記の番組「ブラタモリ」の制作スタッフが国土地理院から表彰されるそうだ。
スポニチの記事、「国土地理院 『測量の日』功労者に『ブラタモリ』 タモリの博識絶賛」(5/20)は、「国土地理院は20日、今年の『測量の日』の功労者に NHK『ブラタモリ』(土曜後7・30)の制作スタッフを選んだと公式サイトで発表した。6月3日、茨城県つくば市の同院で国土地理院長から感謝状が贈呈される」とのこと。(抜粋)

2016年5月28日土曜日

折り鶴

折り鶴を少し前にやってみたけれど、ちょっと間を空けると忘れてしまう。それでも、紙を折ったり折り返したりすると思い出すもの。子ども用の小さな折り紙の感触が導いてくれる。何とはなしにできあがるもの。

子どもの頃、折り紙に熱心じゃなかった。特に男の子は無縁といってよい。どこか女性的なものがあるようでなお更だろう。むしろ紙飛行機の方に関心があったかもしれない。けれど、それもそんなに飛んだという記憶もない。

折り鶴には、どこか感傷的なものがある。癒しのようなものだろうか。託す心が、鶴の形になる。想いをあつめて美しい姿になる。飛ぶことのない鶴に、願いが届くことを祈るようだ。

昔なつかしい、千葉紘子が歌った「折り鶴」(1972年、作詞安井かずみ、作曲浜圭介)は、しっとりとした叙情を感じさせる恋想いの歌だ。

ところで、昨日(5/27)、広島の平和記念公園でスピーチをした、<オバマ米大統領は、「サプライズ」の贈り物を残した。大統領手作りのカラフルな4羽の折り鶴>だそうだ。(朝日新聞、5/28


(Youtubeに登録の8823 7ten8kiに感謝)

2016年5月27日金曜日

広島の平和記念公園でのスピーチ

本日、広島の平和記念公園で歴史的なスピーチが行なわれた。朝日新聞の記事、「オバマ氏 『核なき世界、追及する勇気を』 決意新たに」(5/27)は次のように紹介している。(抜粋)
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オバマ米大統領は27日夕、米国の現職大統領として初めて被爆地・広島を訪れた。平和記念資料館(原爆資料館)を視察し、原爆死没者慰霊碑で献花した。演説で、戦争の悲惨さを強調し、「恐怖の論理にとらわれず、核兵器なき世界を追求する勇気を持たなければならない」と述べ、「核なき世界」を主導していく決意を改めて示した。

安倍首相も演説し、「広島の人々のみならず、全ての国民が待ち望んだ歴史的な訪問を心から歓迎したい」と語った。

・オバマ氏は献花に先立ち、原爆資料館を安倍晋三首相らと約10分間視察。芳名録に「共に、平和を広め、核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」と記帳した。その後、安倍首相とともに、原爆死没者慰霊碑に献花し、黙禱(もくとう)を捧げた。
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次の、オバマ大統領と安倍首相のスピーチ映像は、<慰霊碑前に招待された被爆者らの前で演説した>ものだが、いつまでも記録として残していただきたい。(ANNnewsCHによる登録)



2016年5月26日木曜日

Tie Me Kangaroo Down Sport

曲に入ると、ポコポコという効果音が続く、アボリジニの民族楽器を想像していたが、単なる?板材Wobble board)だった。今も頭に残っているのは、「カンガルー」という言葉だけ。やけに、のりのいい跳ねた音楽、それがロルフ・ハリスの「悲しきカンガルー(Tie Me Kangaroo Down Sport)」(1960年)だ。

日本語題で、「悲しき~」と決まり文句のような曲名が流行ったのがオールディーズの60年代。このブログでも、デル・シャノンの「悲しき街角(Runaway)」(1961年)や、カスケーズの「悲しき雨音(Rhythm of the Rain)」(1963年)の思い出を記したけど。ビートルズの日本登場以前の世界だ。

”Tie Me Kangaroo Down Sport”は、オーストラリアなまりで、<おいらのカンガルーを縛り付けといてくれ、お前さん>という感じだそうだ。オーストラリアとカンガルー、ちょっとドキッとする歌詞だけど、形見わけか。ロルフ・ハリス、この人にもやっぱりドキッとしたことがあったようだ。

そんなことより、調子のいい旋律がなつかしいこの曲を聴こう。探し出すのにちょっと手間取ったが。


(Youtubeに登録のrich963に感謝)

2016年5月25日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 瀟灑園ほか

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(5/18)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、代表的な「瀟灑(しょうしゃ)園(소쇄원)」の園林のほかに関連した3曲を紹介した。

始めに、「朝鮮時代の園林中、最高と評される『瀟灑園』」について次のように紹介された。
・家の庭や花壇を「庭園」というが、昔は「園林」の表現をよく使った。庭園は、人工的に整備した庭を意味し、園林は自然のままに、もともとあったかのように自然に溶け込んだ場所を指す。朝鮮時代、最高の園林と評される「瀟灑園」は、全羅南道の潭陽地域にある。竹林を抜けて園に入ると小さな東屋が目に入る。管理が届き、自然の美しさが際立つ。土と石を積んだ程よい高さの仕切り、小川の上に設けられたでこぼこ石の橋脚、小川の水は、竹で作った水路に沿って流れ池になり、やがて滝になるようだ。

▼ テグムとシンセサイザー演奏で「瀟灑園」を聴く。まるで朝霧に浮かぶ景観がしのばれるよう。今様である。

次に、瀟灑園近くにある「息影亭(식영정)」で活動した鄭澈(정철、1536年~1593年)について次のように紹介された。
・瀟灑園が位置する潭陽は、昔から竹が知られ、東屋も有名。園の中に「光風閣(광풍각)」、「霽月堂(제월당)」の東屋があり、園の向かいに「環碧堂(환벽당)」、近くに「息影亭」もある。環碧堂は四方が青の意、息影亭は影も休む場所の意を持つ。特に、息影亭は、朝鮮中期の文人、鄭澈が活動した場所と知られる。彼の代表作「星山別曲(성 산별곡)は、ここを素材に、季節ごとに移り変わる景色を表現したこの作品だ。この山のおもむきを音楽にしたものがある。

▼黄秉冀(황병기)作曲の「山韻(산운)」をコムンゴとテグム演奏で聴く。古い器で新酒を飲むような風情がする。

最後に、朝鮮時代発生した(始め両班女性の間で流行した)「歌辞(가사)文学」について次のように紹介された。
・学者ソンビが数人集まると、東屋を囲んで座り、茶と酒を楽しんだ。自然や彼らの暮らしについて談話したことだろう。また、詞や作品を作ることもあった。中でも代表的なものが「歌辞(가사)文学」だ。歌辞とは、朝鮮時代の代表的な詩歌形式で、韻律を生かし、自然と人の心を歌った。上記の「星山別曲」も歌辞文学に含まれる。これから、歌辞文学は潭陽で生まれたともいわれる。

▼ 風流に女唱歌曲(여창가곡)の伝統歌曲「界楽(계락)」の「青山島(청산도)」を聴く。(軽快に歌うものもあるが)

・青山島は、全羅南道の莞島地域の島で、四季を通じて、青い島の意から、青い島、青山島と名付けられた。物寂しい姿が美しいと評される島だが、一度は訪れてみたい・・・という。

2016年5月24日火曜日

(雑談)赤い月

今晩の月は赤く、西の空に、その色合いは重い。まるで赤い沼から這い出たよう。空気中の水蒸気のせいか、どんよりとして濡れている。だから、明日を雨降りと占うこともあるそうだが、天気予報を見れば、夕方まで曇りという、さほどでもない。

赤い色に思い浮かぶもの、フォークソングの「赤い河の谷間(Red River Valley)」、映画の「紅いコーリャン」、アニメの「紅の豚」・・・。

それに、紅いバラ。イ・ソンヒには、ラテン情熱たっぷりの「バラ(장미)」がある。世宗文化会館での22周年コンサート(2006年)ステージで、大胆な真紅のドレスで歌った、13集所収の「バラ」(作詞・作曲イ・ソンヒ、2005年)を聴いてみよう。

(本ブログ関連:”バラ(장미)”)


あなたにバラを渡す
その赤い香気、あなたに伝える
私を忘れて眠る夜に
あなたの部屋いっぱいに、バラの花の香気が広がるまで

私たちの愛で生きよう
短い生涯を、夢見るようにしよう
二度と来ないこの瞬間に
愛する時間は、あまりあるではないか

一瞬としても、およばぬとしても
その喜びにひたってみるべきでないか
生きてみて、胸がときめく
時が多くないことを、よく知っているから

その先が痛みだとしても
両の手を広げて、あなたを抱こう
愛しよう
生きてみて
私たち二つの心、熱くなろう


あなたに口づけしたい
ああ、その唇はどれほどうっとりするだろうか
太陽の下、柔らかな花びら
さらに赤く染まっていくのね

愛と憎しみの両方を持って
風の最後にあなたのすべてを預けて
大きくなっていくあなたの熱望は
遥かその昔の、草原を描いているのか

その先が痛みだとしても
美しく咲いたのね
風に触れて
花びらが散るとても
そのこころは、熱く咲いて散る

(Youtubeに登録のD I V A ■ LEE SUN HEE ■に感謝)

2016年5月23日月曜日

イ・ソンヒとイェジンのデュオ、3連勝

昨日の日曜日(5/22)、鈴庫鉱山へ鉱物採集に出かけたため惜しむらくも見逃したSBSの「日曜日が良い - ファンタスティック・デュオ」の結果を、ハフィントンポスト・コリアの記事、「イ・ソンヒ、『ファンタスティック・デュオ』 3連勝した」(5/23、OSENパク・ソヨン記者)は、次のように報じている。(イ・ソンヒのデュオ関連部分のみ抜粋)

(本ブログ関連:”ファンタスティック・デュオ”)

下記、Youtube映像で、当日の様子を視聴できる。イ・ソンヒとイェジン(お嬢さん)のデユエットは、見る者を圧倒的感情移入へ引き込む。パティ・キム(패티김)の歌、「離別(이별)」(作詞・作曲吉屋潤=길옥윤)を、イ・ソンヒは彼女らしい繊細さと迫力で本歌取りし主導した。それをイェジンは、深く厚みを持たせ唱和する。この可愛らしい女子高生の力はただものでない。会場の歌手たちが聞き入るさまをうかがうことができる。

(本ブログ関連:”パティ・キム”)

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・イ・ソンヒを阻(はば)む者は真にいないのか。シン・スンフン、Ailee、チャン・ヘジンまで立ったものの、イ・ソンヒが「ファンタスティック・デュオ」の3連勝に成功した。

・22日放送された、SBS「日曜日が良い - ファンタスティック・デュオ」で、イ・ソンヒは女子高生のパートナーのイェジン(お嬢さん)とともに再び競演舞台に立った。先に2連勝をおさめた彼らは、より慎重に選曲したパティ・キムの「離別」を携えて舞台に上がった。

・パワフルな高音と幻想的なハーモニーは相変わらずだった。イ・ソンヒの歌唱力は「名不虚伝(名声や名誉は訳もなく伝たわるものではない)」クラスだ。ここでイェジン(お嬢さん)も渾身の力を尽くした熱唱で3連勝に玉の汗を加えた。結局、二人は287点という高得点で3連勝を成し遂げた。
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(Youtubeに登録のentertainmentSBSに感謝)

2016年5月22日日曜日

鈴庫鉱山

久し振りに、おじさん4人組による鉱物採集に出かけた。朝から好天に恵まれ、期待と妄想が膨らむ。目指すは山梨県塩山市、以前チャレンジした「黄金沢鉱山」が近くにある「鈴庫(すずくら)鉱山」だ。

(本ブログ関連:”黄金沢鉱山”)

少々気掛かりなことがある。持病の腰の痛みだ。歩き疲れると忘れるのだが、朝目覚めたとき腰に違和感を感じる。今回なにごともなければいいのだが。

JR駅前ロータリーでメンバーと待ち合わせ。到着した仲間の車に同乗して、鉱山手前にあるコンビニ店にて全員集合。そして出発開始。車通行止めがある山麓の林道入り口から徒歩で坂道を進む。心配した通り、私の遅れのせいで、みなの進捗をにぶらせてしまった。

目指すズリがある沢に入る。大変な登り坂だったが、どうやら隣りの沢が正解だった、こちらも斜面が急でぬかるみ、滑る、そして転ぶ。ズボンが泥だらけになる。急斜面のズリが3段あるが、私は2段目までを採集範囲にした。なにしろ足腰がきつい。ひとりで来るには相当の意志が必要そうだ。

仲間たちは、一番上まで登ったが、私にはそんな体力がもうなかった。おまけに、メガネを枯れ草の中に落としたらしい。何度探すも見つからない。きょうの私は絶不調!だった。

とりあえず、次の成果をあげた(いただきものも含めて・・・だが)。

・硫砒鉄鉱、方鉛鉱、黄銅鉱、黄鉄鉱、硅孔雀石、カニュク石

2016年5月21日土曜日

杉山城

2回目の古城巡りに行く。市報で、「関東の名城を知る」(講師八巻孝夫氏)という市民講座の案内を見てふと思いたっての参加。前回(4/23)の「八王子城」につづく「杉山城」の現地見学だ。(幸いにも?)杉山城そばにマイクロバスを横付けされたのはありがたい。城跡の隣りにある中学校から、ブラスバンドの練習だろうか、トローンボーンの音色がのんびり聞こえてきた。

八巻氏のお話しは、超初心者にも分かりやすく丁寧で、しかも気さくにされたので、すっかりその気になってしまった。言葉だけでなく、目で知ることの重要さを感じた次第。別の機会に、城郭用語と接したとき、素人ながらイメージが容易だからだ。

杉山城は、関越自動車道の嵐山小川インターチェンジを出て、南東500mほどの地にある。「┣」の字型を北北東に傾けた約300m規模の城郭で、比高差42mという丘のような形状をしている。居城というより陣城に近いものだそうだ。折が複雑で、進攻者のやる気をなくさせるようにできているという。ひとことで言えば、迷路のように通路と掘りが入り組んでいる。

築城時期が不明という。これだけの構築物を造りながら、そんなこともあるのかと不思議な気がした。前回の「八王子城」の戦慄さに比べれば、五月の陽射し暖かい昼過ぎ、何もかも鷹揚に感じられた。また、農民を兵力に使うとき、封建制と律令制でどう違うか興味ある話しをうかがった。歴史理解の大きなヒントである。

さて、この「関東の名城を知る」講座は、今回で今年分が終了という。せっかっく関心が深まったので、次回(来年?)もぜひ受講できるチャンス(抽選だが!)があればと願っている。

イ・ソンヒの「五月の陽射し」

先日(5/14)、イ・ソンヒの「五月の陽射し(오월의 햇살)」(1989年、作詞:ユン・ハンギ、イ・ソンヒ、作曲:ユン・ハンギ)を聴いたばかりだが、今回は詞を見ながら聴くことにしよう。まさに5月に聴いてこそ意味ある歌だ。

(本ブログ関連:”五月の陽射し”)


どこかで呼ぶ声に  振り返りみれば
見えるのは寂しい通りを  吹く風だけど
風に乱れる  髪をなであげながら
歩んだ足取り止めて  また振り返るよ
*
暗い夜一緒だった若い声が  虚空に散らばって
朝が来るまで歌おうとした  友よどこへ行ったのか
留まっていた束の間  残されたきみのその声
五月の陽射しあふれる日  私たちの心暖まらん

(*以下繰り返し)

留まっていた束の間  残されたきみのその声
五月の陽射しあふれる日  私たちの心暖まらん

(Youtubeに登録のKoreanMusicSubsに感謝)

2016年5月20日金曜日

小満2016

二十四節気に気付かずいることがある。今日の「小満(しょうまん)」もそうで、3年振りに記すことになる。草木枝葉が繁る候をいうそうだが、小満という言葉に実感がないのも正直なところだ。

(本ブログ関連:”小満”)

昔の唱歌に、楠木正成と正行父子が運命の別れの場を歌う、「青葉茂れる桜井の/里のわたりの夕まぐれ」の歌詞で始まる、「桜井の訣別」(作詞落合直文、作曲奥山朝恭)がある。時は、建武3年5月(1336年6月)のことだ。

この5月、旧暦で3月~4月のため、時候の挨拶である「風薫る5月」の言葉に違和感を感じるという人もいるそうだ。旧暦の感覚を相当知っているわけで、高齢の方だろうけれど、ラジオでそんな話題を聞いたときそういうものかなと思ったりした。

都市化した生活では、時期との不整合というより、自然が遠のいたため、「風薫る」意味さえあやふになったのかもしれない。この時期、まさに青葉茂れる公園に出かけるようにしている。木立の若葉が変化する様を見ているだけで、今までにない安らぎを感じる。ようやく自然に馴染むようになったかと思うようになった。

2016年5月19日木曜日

イ・ソンヒの仏教的な背景

イ・ソンヒには、音楽的才能とは別に特別な宗教観、道徳観があるように見える。そのことは、彼女の自伝に触れられている家庭環境からうかがい知ることができる。

(本ブログ関連:”「イ・ソンヒの『スター・ストーリー』」”)

宗教観、道徳観の源は、父親が所属した仏教と大きく関係があるようだ。合わせて、韓国における仏教宗団の問題点、相克も知ることになる。彼女の生育に大きな影響と意味を持ったことだろう。

特に韓国仏教界で争点となった妻帯問題に絡めて、イ・ソンヒの父が属した宗団「太古宗」を取りあげる例が多い。イ・ソンヒの自伝では、「一乗宗」の名を挙げているが。正直いまだに、どちらの宗団に属したのか確証となる情報を得ていない。今回は太古宗を中心にしたものである。

(本ブログ関連:”太古宗”、”一乗宗”)

韓国仏教では、原則妻帯を否定した宗派「曹渓宗」が圧倒的主流である。それに対して、イ・ソンヒの父が、妻帯を認める宗派「太古宗」に属しているることから記事にされるようだ。

芸能記事に<再照明>といって、芸能人の過去記事や話題をアレンジ、詳細化して再掲することがある。イ・ソンヒの場合も度々で、ある意味プライバシーに深入りしたものが多い。コリアデイリーの記事、「イ・ソンヒの『出生の秘密』 僧侶にまつわる何事か分かってみれば『ビックリ』」(5/14、チョン・ウンチェ記者])は、妻帯問題を片手に記したものといえる。

(本ブログ関連:”韓国仏教”)

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(韓国仏教)太古宗(태고종)僧侶にまつわる、歌手イ・ソンヒの父の生(=人生)の秘密、釈迦生誕日にうわさ

14日、ネチズンの間では、釈迦生誕日に話題が集まる中、我が国仏教宗団の二番目に大きな太古宗僧侶出身である歌手イ・ソンヒの父の人生が注目をあびている。

14日、注目をあびる太古宗は、韓国仏教の27ほどある宗団の一つだ。高麗時代(末期)、太古普愚国師を宗祖としながら、釈迦世尊の自覚覚他・覚行円満の根本教理を敬って実践し、太古普愚国師の宗風を宣揚して、見性成仏・伝法度生することを宗旨としている。

<写真> イ・ソンヒの学校卒業時の両親との家族写真

このような太古宗とイ・ソンヒにまつわる人生史は、コリアデイリーとのインタビューで、「祖父が唱をされたが、私もその影響が大きいようだ」とし、「父も声が良かったです。妻帯僧で祈祷をたくさんした」と、父が僧侶だった事実をありのままに明らかにして話題になったりもした。

これに対して、イ・ソンヒは僧侶だった父のために幼年時代を林の中で暮らした。学校は都心で通って、放課後には外部と遮断された山寺で暮らした当時、とても大きい寺なので、数多くの僧侶と一緒に暮らしたしその中にあって、常に僧侶が仏教をそらんずるとき思わず真似たりしたと幼い人生を回想した。

このような父の人生により、イ・ソンヒの生(=人生)は、仏教と密接な関連があり、太古宗僧侶だった父の意により一時ソウル市(議会)議員になり、政治にも関与したりもした。

一方、イ・ソンヒの父が僧侶であった太古宗は、解放後<全国僧侶大会>の決議により、「朝鮮仏教曹渓宗総本寺太古寺法」と曹渓宗名を廃止して、「朝鮮仏教」という単一宗団でスタートしたが、3大教正(宗正)の宋曼庵によって「曹渓宗」に宗名が還元された。

1954年5月、大統領李承晩が家庭を持って生きる僧はみな寺刹から退けという特別談話以後、曹渓宗は独身を主張する勢力と僧侶の結婚を許容する勢力に二分されたが、5.16革命(朴正熙による軍事クーデター)後、仏教再建委員会によって、1962年、「大韓仏教曹渓宗」を宗名として統合宗団が成立した。

しかし、中央宗会を構成する双方の意見対立で、1970年1月、朴大輪を宗正にして統合宗団から分離して太古宗宗団を発足し、韓国仏教曹渓宗と統合して「韓国仏教太古宗」と改称し今日に至っている。

太古宗は寺刹の個人所有認定と僧侶の結婚問題を自律に任せていて、出家をしなくても寺刹を維持運営できる裁可交易者制度である校任(교임)制度を置いている。
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2016年5月18日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 先生(師匠)

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(5/11)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、5月15日の「先生の日(교사의 날 / 스승의 날)から「先生(師匠)」に関連した3曲を紹介した。

始めに、「先生の日」の意味と、その由来である世宗(세종)大王の業績について次のように紹介された。
・5月15日は、先生に感謝を伝える「先生の日」。<先生>は、正しく教え導く存在で、知識や学問を教える職業の意が強い。先生以外に、<師匠(스승)>があって、人間の務めや本分を教え、徳を備えた人生の見本となる対象だ。「先生の日」は、第4代朝鮮国王で、ハングル文字体系を制定した<世宗>と関連して、彼の誕生日の5月15日を元にする。ハングルを創製して、漢字以外に民に学ぶ機会を作った。音楽にも才があり、民と共に楽しむ意の「輿民楽(여민락)」を作った。

▼ 国立国楽院の演奏で「輿民楽」を聴く。おだやかで雅な香りがする宮廷風な音色がする。

次に、音楽を伝授する師弟の関係について次のように説明された。
・伝統音楽(国楽)は、口伝による伝授が多かった。口で伝えて、心で教えた。師弟が向かい合い、先生が歌を歌うと、弟子は楽器などを演奏する。録音機もなかった時代、弟子は先生に集中し、先生も弟子のために心を込めて歌った。1年、2年と過ごす内に、親子のように格別な関係になる。弟子はある程度学んだ後、一人で訓練を重ね、先生のメロディーやリズムを超え、独自の演奏までできるようになる。国楽は、そのような形で変化し、発展してきた。

▼ 朝鮮時代の代表的風流音楽「霊山会相(영산회상)」の6番目曲、「下絃還入(하현도드리)」を演奏で聴く。緩やかで風流の響き。

最後に、国楽を復興させた朴緑珠(박록주)、朴貴姫(박귀희)、金素姫(김소희)について次のように紹介された。
・第二次大戦後も、国楽が軽視される時代があった。そんな中で、国楽のため貢献した方々がいた。パンソリをはじめ、民族音楽を受け継ぎ、弟子がより良い環境で学べるよう寄与した、朴緑珠、朴貴姫、金素姫のような女性たちだ。パンソリは男性中心に成り立った時代に、女性だけの団体を作り、女性国劇という新しい形の公演を始めた。それが大きく人気を博し、当時衰えつつあったパンソリ公演を活気づけたという。

▼ 「春香歌(춘향가)」から、李夢龍(이몽룡)が使臣として現れる、「御使出道の場面(어사출도 대목)」を聴く。せわしく言葉が間断なく続く。

・彼女たちは、弟子のため私財を投じて学校を設立するなど支援を惜しまなかった。先生というより母性的存在だったろう。

2016年5月17日火曜日

イ・ソンヒ 「ミュージック・フェスティバル」出演

仁川松島国際業務地区で開催される、(現代自動車、仁川経済自由区域庁、仁川都市公社の共同主催による)「The Brilliant Motor Festival 2016」(5/21~5/22)の「ミュージック・フェスティバル」に、イ・ソンヒが出演する。

スターデイリーニュースの記事、「(仁川)松島 『ミュージック・フェスティバル』 イ・ソンヒ、Mamamoo、IOIなど出演、『全世代を横断する公演』」(5/17、ユン・スジョン記者)は、次のように紹介している。(イ・ソンヒ関連部分のみ抜粋)

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・今回の「ザ・ブリリアント モーター・フェスティバル 2016」では、各種自動車とモータースポーツ関連の展示、体験、イベントが進められ、5月21日(土)と22日(日)の両日、それぞれ異なるコンセプトによる音楽フェスティバルが開催される予定だ。

・21日の土曜日には、国内トップクラスの歌手イ・ソンヒ、ソン・シギョン、GUMMYをはじめ、K-popを世界に知らせているINFINITEが参加し、全世代を横断するライブコンサートが開催される。
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2016年5月16日月曜日

そろそろ梅雨が近づいてきた・・・と、思ったら地震

地震から先に記す。

夜、台所で湯を沸かそうとガスコンロに火を点けたときだった。グラグラ揺れだしたのだ。思いのほか強い、嫌な予感がするも、立ったままだったので躊躇する。あわてて火を消し、ラジオ(NHK第一)を聞く。そのとき、PCを置いた部屋から、「SignalNowExpress」の地震警報音が響いた。急いで部屋に戻ると、携帯電話が「緊急地震速報」との声を発した・・・これには驚いた。

■ 地震速報(平成28年05月16日21時26分 気象庁発表)
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16日21時23分頃地震がありました。
震源地は茨城県南部(北緯36.0度、東経139.9度)で、震源の深さは約40km、地震の規模(マグニチュード)は5.6と推定されます。
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当地の震度は「3」とのこと。体感はもっと強めに感じた。また、震源のある茨城県では、震源から離れた地であるが、最大震度が「5弱」だった。地震の深情けか、忘れさせてくれない。震源の「茨城県南部」がずっと気になっている。

(本ブログ関連:”茨城県南部”)

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そろそろ梅雨が近づいてきた。

沖縄、奄美が梅雨入りした。関東甲信は平年並みの6月初旬になるだろうという。とはいえ、まだまだ快晴が続いており暖かい。しばらく、「五月の陽射し」を満喫したい。

(本ブログ関連:”梅雨入り”)

気象庁の2016年「今年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」は、沖縄、奄美および関東甲信の現況を次のように報じている。

■ 平成28年の梅雨入り(5/16現在)

地方  平成28年     平年差   昨年差        平年       昨年
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沖縄  5月16日ごろ  7日遅い  4日早い  5月 9日ごろ   5月20日ごろ
奄美  5月16日ごろ  5日遅い  3日早い  5月11日ごろ  5月19日ごろ
 ・・・
関東甲信                                        6月 8日ごろ   6月 3日ごろ
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2016年5月15日日曜日

熊本地震から1ヶ月

「熊本地震」発生(4月14日21時26分)から昨日(5/14)まででちょう1ヶ月経過したことになる。テレビのニュースでは、震災復興の難しさについて、さまざまな特集が組まれていた。倒壊家屋数が多いこと、余震が継続するため残った家屋に被災者が戻る不安があること、地方自治体として対策を打つには余りにも規模が大きいことなど。

出産・乳幼児を抱えた母親への緊急支援から、家屋が倒壊した高齢者への対応などさまざまな問題がある。ボランティアの活動や災害経験のある地方自治体の応援に心が暖まる。遠くから事態を見守るだけの者には、被災者の皆さんが無事に復興できることを祈るしかない。

気象庁の昨日(5/14)の報道発表資料、「平成28年(2016年)熊本地震」(第38報、平成28年5月14日10時00分)は、震災後1ヶ月間の「地震活動の状況」について次の(地震回数のグラフ・数表)ように発表している。

過去の(内陸及び沿岸で発生した)主要な震災よりも、余震の多さに目を見張る。しかも、下図から、未だに地震発生回数が減少せず(フラットにならず)、右上がりの傾向を続けているのが分かる。

内陸及び沿岸で発生した主な地震の地震回数比較(マグニチュード3.5以上)

活動開始からの経過日数
地震発生回数
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4月14日21時26分の地震以降、5月14日09時00分現在、震度1以上を観測する地震が1431回発生しています。
- 震度7:     2回
- 震度6強:  2回
- 震度6弱:  3回
- 震度5強:  4回
- 震度5弱:  7回
- 震度4:    88回
- 震度3:  249回
- 震度2:  530回
- 震度1:  546回
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2016年5月14日土曜日

イ・ソンヒの「五月の陽射し」

暖かく晴れた5月、平穏な一日だった。イ・ソンヒには、5集所収の「五月の陽射し(오월의 햇살)」(1989年、作詞:ユン・ハンギ、イ・ソンヒ、作曲:ユン・ハンギ)がある。彼女の曲中で、1980年の事件を想起させる主張性の強いものといわれている。

次の映像は、1990年10月、カナダから訪れたモントリオール室内楽団と共演したときのものである。当時25歳、まだまだあどけない気配さえ感じさせる彼女だが、歌を通じて強い意志がうかがえるようだ。

(本ブログ関連:”五月の陽射し”)

(Youtubeに登録のlys2187に感謝)

2016年5月13日金曜日

イ・ソンヒが歌う「離別」

イ・ソンヒは、2011年5月21-22日、世宗文化会館大劇場での「五月の陽射し」コンサートで、パティ・キム(패티김)の「離別(이별)」を歌った。離別を経験したパティ・キムと同様、イ・ソンヒにも去来するものがあったのでないかとつい雑念が入る。

イ・ソンヒのカバーは、元の歌を大きく変えることがないのに、河が辿りついた先に大海原を見るように、表現は広く深い。彼女の、そんな世界をコンサート会場で共有する経験を、私も居合わせたのだから幸いだった。

(本ブログ関連:”パティ・キム”、”「五月の陽射し」コンサート”)

ところで、今度の「ファンタスティック・デュオ」で、イ・ソンヒとイェジン(お嬢さん)が歌う曲目がパティ・キムの「離別」とのこと。デュエットでどう表現するのか楽しみである。放送の模様は、22日午後4時50分のSBS番組「日曜日がいい - ファンタスティック・デュオ」で見ることができるという。(当日は、石採りに行って見れそうもないのが残念!)

(本ブログ関連:”ファンタスティック・デュオ”)

(Youtubeに登録のKwiYeol Parkに感謝)

2016年5月12日木曜日

県の石

自然景観の妙に、気候、植物、生物の相の変化だけでなく、地形のなせるものがある。風景の受けとめ方にさまざまある。特にふるさとの景色は、郷土愛をつくるだろう、といえば何かとわずらわしさもあるが、わたしたちにとって地母につながる豊穣のもとであることは間違いない。

気高くそびえる孤高、盆地を囲む連峰、果てしなくつづく草原、潮風のよせる海岸、静謐の湖岸、どれもがそこに住んだ者にだけが知る価値がある。わたしも、小学校の校歌に歌われた山を景観とともに思い出すことがよくある。

自然は美しいだけでなく、力強さも示す。それらを広く知らせ残すために、「ジオパーク」があり、世界だけでなく、国内のレベルでも認定されている。日本の地質に絞り込むと、日本地質学界が都道府県別に作成した「県の石」がある。さらに「鉱物」についても次のように選ばれている。最近では、千葉県の「千葉石」が見つかっている。

本ブログで、一昨日(5/10)、イ・ソンヒのコンサート予約を無事にお願いできたことを触れたものの、「地質の日」だったのを記さなかった。あわてて、今日載せたわけだ。


■ 「県の石」(日本地質学会) ・・・ 鉱物の「主要産地」名で      地のものは、行ったことがある。(少ない!)











支部 都道府県名  岩石 鉱物 化石

岩石名 主要産地 鉱物名 主要産地 化石名 主要産地

北海道 北海道 かんらん岩 様似町 砂白金 北海道中軸部 アンモナイト 北海道中軸部(空知,留萌,日高など)

東北 青森県 錦石(鉄分を含む主に玉髄からなる岩石) (全域) 菱マンガン鉱 尾太鉱山 アオモリムカシクジラウオ 青森市

  岩手県 蛇紋岩 早池峰山 鉄鉱石 釜石市 シルル紀サンゴ化石群 大船渡市樋口沢

  秋田県 硬質泥岩 男鹿市船川港女川など,女川層分布地域 黒鉱 北鹿地域 ナウマンヤマモモ (特定の場所無し)

  宮城県 スレート 登米市登米,石巻市雄勝 砂金 のの岳,涌谷 ウタツギョリュウ 南三陸町歌津

  山形県 デイサイト凝灰岩 山形市山寺 ソロバン玉石(カルセドニー) 小国町 ヤマガタダイカイギュウ 大江町大江町三郷甲,用地区の最上川川床

  福島県 片麻岩 阿武隈高原 ペグマタイト鉱物 石川町 フタバスズキリュウ いわき市大久町

関東 茨城県 花崗岩 八溝山地南部 リチア電気石 妙見山 ステゴロフォドン 常陸大宮市

  栃木県 大谷石(凝灰岩)            宇都宮市大谷町 黄銅鉱 足尾銅山 木の葉石(植物化石) 那須塩原市塩原

  群馬県 鬼押出し溶岩(安山岩) 浅間山鬼押出し 鶏冠石 西牧鉱山 ヤベオオツノジカ 富岡市

  埼玉県 片岩    長瀞町 スチルプノメレン 長瀞町 パレオパラドキシア 小鹿野町,秩父市大野原

  東京都 無人岩 小笠原諸島 単斜エンスタタイト 小笠原諸島 トウキョウホタテ (特定の場所無し)

  千葉県 房州石(凝灰質砂岩・細礫岩)     鋸山 千葉石 房総半島 木下貝層(きおろしかいそう)の貝化石群 印西市木下

  神奈川県 トーナル岩 丹沢山地 湯河原沸石 湯河原町 丹沢層群のサンゴ化石群 丹沢山地

中部 新潟県 ひすい輝石岩 糸魚川市青海,小滝 自然金 佐渡金山遺跡 石炭紀−ペルム紀海生動物化石群 糸魚川市青海の青海石灰岩

  富山県 オニックスマーブル(トラバーチン) 宇奈月地域 十字石 宇奈月 八尾層群の中新世貝化石群 八尾市

  石川県 珪藻土(珪藻泥岩) 能登半島 霰石 能登町恋路 大桑層の前期更新世化石群 金沢市大桑町

  福井県 笏谷石(火山礫凝灰岩) 足羽山 自形自然砒 赤谷鉱山 フクイラプトル キタダニエンシス 勝山市北谷

  静岡県 赤岩(凝灰角礫岩) 富士火山宝永火口 自然テルル 河津鉱山 掛川層群(大日層)の貝化石群 掛川市,袋井市

  山梨県 玄武岩溶岩 富士火山青木ヶ原 日本式双晶水晶 乙女鉱山 富士川層群の後期中新世貝化石群 身延町など

  長野県 黒曜石 和田峠 ざくろ石 和田峠 ナウマンゾウ 野尻湖

  岐阜県 チャート 木曽川(鵜沼-坂祝),飛水峡,金華山 ヘデン輝石 神岡鉱山 ペルム紀化石群 大垣市赤坂金生山

  愛知県 松脂岩 鳳来寺山 カオリン 瀬戸市 師崎層群の中期中新世海生化石群 知多半島

近畿 三重県 熊野酸性岩類 三重県東紀州地域 辰砂 丹生鉱山 ミエゾウ 津市・亀山市・鈴鹿市・伊賀市・桑名市

  滋賀県 湖東流紋岩 滋賀県南東部 トパーズ 田上山(大津市) 古琵琶湖層群の足跡化石 湖南市野洲川河床

  京都府 鳴滝砥石(前期三畳紀珪質粘土岩) 京都市右京区 桜石(菫青石仮晶) 亀岡市 綴喜層群の中新世貝化石群 宇治田原町

  兵庫県 アルカリ玄武岩 玄武洞 黄銅鉱 明延鉱山 丹波竜(タンバティタニス アミキティアエ) 丹波市山南町,篠山川河床

  大阪府 和泉石[和泉青石](砂岩) 和泉山脈 ドーソン石 泉南 マチカネワニ 豊中市芝原の待兼山丘陵(大阪大学豊中キャンパス)

  奈良県 玄武岩枕状溶岩 玉置山山頂,吉野郡川上村深山の吉野川河床、川上村下多古,十津川村折立など ざくろ石 二上山 前期更新世動物化石 馬見丘陵(広陵町~河合町)

  和歌山県 珪長質火成岩類 潮岬地域の橋杭岩,古座川弧状岩脈の一枚岩,虫喰岩など サニディン 太地町 白亜紀動物化石群 有田川流域(有田川町など)

四国 香川県 讃岐石(古銅輝石安山岩) 五色台 珪線石 猫山 コダイアマモ 阿讃山脈

  徳島県 青色片岩 眉山-高越地域 紅れん石 眉山 プテロトリゴニア 勝浦川流域(勝浦町,上勝町)

  高知県 花崗岩類(閃長岩) 足摺岬 ストロナルシ石 高知市蓮台 シルル紀動物化石群 横倉山(越知町)

  愛媛県 エクロジャイト 東赤石山周辺 輝安鉱 市之川鉱山 イノセラムス 宇和島周辺,松山~四国中央

西日本 鳥取県 砂丘堆積物 鳥取砂丘 クロム鉄鉱 日南町多里 中新世魚類化石群 鳥取市国府町宮下

  島根県 来待石(凝灰質砂岩) 松江市宍道町 自然銀 石見銀山 ミズホタコブネ (県内各地,模式地松江市玉湯町布志名)

  岡山県 万成石(花崗岩) 岡山市 ウラン鉱 人形峠 成羽植物化石群 高梁市成羽町

  広島県 広島花崗岩 広島県南部 蝋石 庄原市勝光山 アツガキ 三次・庄原地域(備北層群)

  山口県 石灰岩 秋吉台 銅鉱石 長登鉱山 美祢層群の植物化石 美祢市

  福岡県 石炭 筑豊地域 リチア雲母 福岡市長垂 脇野魚類化石群 北九州市,直方市,宮若市

  佐賀県 陶石(変質流紋岩火砕岩) 有田町 緑柱石 富士町杉山 唐津炭田の古第三紀化石群 佐賀県西部

  長崎県 デイサイト溶岩 雲仙岳 日本式双晶水晶 奈留島 茂木植物化石群 長崎市茂木町

  大分県 黒曜石 姫島 斧石 尾平鉱山 更新世淡水魚化石群 玖珠盆地(九重町野上)

  熊本県 溶結凝灰岩 阿蘇山周辺 鱗珪石(トリディマイト) 熊本市島崎の石神山 白亜紀恐竜化石群 天草市,御船町

  宮崎県 鬼の洗濯岩(砂岩泥岩互層) 青島海岸 ダンブリ石 土呂久鉱山 シルル紀−デボン紀化石群 五ヶ瀬町祇園山

  沖縄県 "琉球石灰岩" (全域) リン鉱石 沖大東島 港川人 八重瀬町字長毛

  鹿児島県 シラス(主に入戸火砕流堆積物) (島嶼部を除くほぼ全域) 金鉱石(自然金) 菱刈金山 白亜紀動物化石群 甑島・獅子島