きょうの日付に変わった深夜(未明)、玄関先を覗くと、通りの街灯のあかりを遮るように「ぼた雪」が斜めに、ふんわりゆるりと風に乗って降りてきた。このぶんだと、朝にはしっかり積もった雪景色が見られるだろうと予想した。
明けた朝、ガラス窓越しに外を見れば、雪が小庭の雑草の上に数cmほど残っているものの、他からは消え去って雨上がりのようだった。
やがて街並みは、いつもと変わらぬ乾いた景色になった。連れて気温は上昇し、昼過ぎには最高気温の 9.5℃(13:20)となった。
ところで、雪が <とける> の文字を、「溶ける」とするか「解ける」とするか。ネットで調べてみたところ、朝日新聞「ことばマガジン」の「ことば談話室」に、次のような解説があった。
「ことば談話室」>「雪は溶ける? 解ける?」より抜粋
- http://www.asahi.com/special/kotoba/archive2015/danwa/2012030100001.html
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さて、問題の「とける」ですが、「溶」はとけ合う、固体が液体になるなどの時に、「解」はとけてなくなる、ほどけるという意味合いの時に使うとしています。
同じ雪でも、水にすることに重点を置くなら「溶」を、なくなることに重点を置くなら「解」と使い分けています。取り決めの例文では「雪を溶かして水にする」「氷が解ける」「雪解け」などとしています。
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<解ける(なくなる)>の<解>の文字には、「解決」とか「解放」のような意思(~させる)を感じて、ちょっと心地よくない。柔らかに自然のまま変化する様を、ひらがなのまま <とける> と表記するのが適切かもしれない。