JR「吉祥寺駅」の北側に、中央線に平行して東西に走る「五日市街道」の筋がある。昼過ぎのんびり歩いてると、街道に面して寺院の標札をつぎつぎ目にする。
この地は古くからの寺町といわれるが、江戸時代の「明暦の大火」(明暦3年、1657年)の結果、江戸本郷の門前町が移り住んできたもので、さらに「関東大震災」(大正12年、1923年)後に、都心からひとびとが流入して発展したといわれる。
大手書店や古本屋を目当てにたびたび訪れる。しかし、それも最近きつくなってきた。
そういえば、駅南口の「井の頭通り(水道道路)」の南側に広がる「井の頭恩賜公園」にいたっては、最近全く足を伸ばしていない。行動範囲が狭まるばかり。
(追記)
吉祥寺の町にある武蔵野大学で開かれた市民向け連続公開講座「大乗経典の魅力を語る」の第5回「『華厳経』はどのような作品か」(堀伸一郎氏、国際仏教学大学院大学 国際仏教学研究所 副所長)に出かけた。
前半は、堀氏の研究課題であるサンスクリット語による「華厳経」の文献学的な解釈で・・・内容理解に至らなかったが、後半は、華厳経典中の「入法界品」について、少年スダナ(善財)が54人のひとや神・菩薩などを訪ねて法を求めるといった、次のようなトピックを語っていただきしろうとながら興味持てた。
・スダナが会った54人中、2人は同じ場所だったので、53ヶ所での展開となる。このことから、「東海道五十三次」の53につながるのではと語られた。
・スダナが訪ねた地に、「補陀落(サンスクリット語のポータラカ)」があった。補陀落の名前に「補陀落渡海」信仰が浮かんでくる。若いときにずいぶん興味・関心を持った。
(本ブログ関連:”補陀落渡海”)