クリスマスにはいろいろな物語がある。ただし、残念ながら日本の家庭を舞台にした名作は知らない。そもそも宗教的な土台が違うのだから。(以前、ブログに触れたことだが)昔の日本のクリスマスは、酔っ払いサラリーマンのグダグダな天国だった。結局、家庭内イベントに落ち着いたが、大方の外来ブームは、そういった形に収斂するのだろう。
(本ブログ関連:”クリスマス”)
サンタクロースはいるの?、キリスト教徒の子どもにとっても大切な疑問のようだ。少女の素朴な疑問に、新聞社の編集者が応えるといった、子どもを中心にした、いかにもアメリカ人好みの話もある。
以前、版権切れしたアメリカ映画がDVDになり大量に廉価販売された。クリスマス時期にDVD版の「三十四丁目の奇蹟」(1947年)を購入したが見当たらない。誰かに勧めてそのままになってしまったみたいだ。これも子どもが物語を回す。
「町山智浩の映画塾!」で、この映画を<予習編><復習編>の2回に分けて紹介したYoutube映像がある。物語の時代背景について、特に<復習編>では、アメリカの世相(戦後のベビーブーム、移民と宗教など)や政治状況にまで八面六臂の解説をされた。(この評論家は米国在住とのこと、ときどき日本に来て仕事する遠距離恋愛的な純化精神の持主のようだ)
物語を引っ張る少女スーザン役は、後に映画「ウェストサイド物語」(1961年)で主人公マリア役を演じた「ナタリー・ウッド」だった。彼女が「三十四丁目の奇蹟」に登場していたとは、解説されるまで気付かなかった。(昔、ナタリー・ウッドのファンがいて、いろいろな話[謎の最期など]を聞かされた)
<予習編>で物語の展開を知り、<復習編>で時代解説を聞かせてもらった。
<予習編:2013/11/05公開>
<復習編:2013/11/11公開>
(Youtubeに登録のWOWOWofficialに感謝)