今日は祝日の「建国記念の日」。この日が来る度いつも思うことがある。なぜ「建国記念日」ではなくて「建国記念の日」なのかと。テレビなどで、ネーミングに「の」が付く理由を解説される。
1966年(昭和41年)、「建国記念の日」が制定された経緯がWikipediaに記されていて、当時の政情を知ることができる。「 “建国されたという事象そのものを記念する日” であるとも解釈できるようにし」たとのこと。いってみれば、固有名詞化を避けたのだろう。
時代が経過すれば意識も変わり、いずれ海外諸国と同様のネーミングに落ち着くことだろう。そういえば、わたしたちの子ども時代のこと、(戦後を)まだ戦前世代が社会を動かしていた時代、記念日には各民家の軒先、門前に「日の丸」(日章旗)があたりまえのように立てられていた。それは普通な光景だった。現在は、公的な場所などに掲揚されているのを見かけるぐらいだけど。
ご近所に一軒だけ、日の丸の旗を立てる家がある。門前を通るたび、子ども時代の町がよみがえってくる。ひとは同じ空気を吸っていても、それぞれ違う時代(時間)を持っている。同じにくくるのは難しいようだ。