月2回(第1・第4土曜日)開催の野鳥観察(探鳥会)に、2020年8月22日に初めて参加して、以来、欠席などを除いて(私の区切りであるが)、きょうで 70回目にあたる。全くの初心者が、よくもまあ長続きしたものと驚く。同時に会員の方々から解説、指導、助言などいただいたことに感謝しなければならない。
とはいえ観察力は、いまだ初心者のまま低迷している。そんな揮発性のメモリーを補うため、このブログにせっせと、回ごとの行動・成果を書き続けている。
快晴の今朝、探鳥会に出席するため家を出た。ふと忘れものに気付いて家へ戻り、数分後に通り道を再度進んだ瞬間、朝陽が急にまぶしくなった。わずかな時間差ながら、太陽は高度を上げて、民家の家並を越えて、照らし出したのだ。こういった自然の変化を、あたりまえにせず(素直に)新鮮と感じるほど、私は歳を重ねたことに気付く。
夏場の探鳥会は、鳥たちも行動をひかえているようで、彼らと出会うのは難しい。デイリーにフィールドの野鳥写真を配信される、ベテランの方の予想通りで、本日の成果は、参加者数 > 野鳥種類数 となった。参加者が多過ぎるからと笑いになった。
観察の途上、下記内容も含めて、博識の会長やベテランの方から次の話をうかがった。
・マメ科植物で、根に澱粉を貯え、食材(葛湯・葛餅・葛切り)や漢方薬などの原料になる。
ー 添加物が一切ないという「吉野葛」があるそうで、一度食べてみたいと思う。
・つる(蔓)を伸ばして、樹木を立体的に、草地を平面的に覆い、草木を枯らす。
ー 特性を生かして、盛り土などの法面に、雨天による流土防止のため植えることがある。
ー 米国で、利点をいかして植えたが、現在は <侵略的外来種> 扱いされている*。
ー クズに付着した日本在来種の「
マメコガネ」が米国で拡散して、農産物に被害を与えている*。
(*)読売新聞: https://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/20181003-OYT8T50070/2/
● セミの抜け殻
・「アブラゼミ」と「ミンミンゼミ」の抜け殻に大差はないが、触角の有無で判別できる。
●「
キョウチクトウ(夾竹桃)」(ベテランの方から、会長と語り合った内容とのこと)
・毒性があり、触ることも、葉を食べることも危険という。
ー 牛の飼料に紛れ込んで、牛が死亡した。
ー 「西南の役」の官軍兵士が、戦場で箸(はし)の代わりに、夾竹桃と知らずに枝を折って使い、中毒になった。
今回も、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラ写真で確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。今回、野鳥は鳴き声ばかりで姿が見られず満足なものでなかった(ベテランの方は視認しているが)。
・アオゲラ: 開始早々、鳴き声が指摘された(さえずりだったか、地声だったか覚束ない)
・ブト(ハシブトカラス): フィールドの外側に1羽いたが、ずいぶん大きく見えた
・シジュウカラ: 鳴き声が指摘されたが、これも覚束ない
・スズメ:グラウンドのネット塀の外側に、多数鳴き声がしたが、姿が分からない
・ドバト(カワラバト): 土手斜面に群れていた。随分黒ずんだものもいる
・キジバト: 小川の水門?のコンクリート上に1羽いた
・カワセミ: 指されたとき、葦の枯葉が揺れるのだけ気づいた
・コゲラ: 鳴き声が指摘されたが、これも覚束ない
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・カルガモ: 小川の葦の隙間、二地点で見る
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・クズ(葛): (上掲の通り)
・マツヨイグサ、オオマツヨイグサ、メマツヨイグサ、コマツヨイグサの4種類がある
ー 花が萎んだとき、オオマツヨイグサ、メマツヨイグサは黄色のまま
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・セミの抜け殻: 開始早々、幹についていた
・ミンミンゼミ: 名前の通り鳴くと気付かされた
・シオカラサナエ?:(「サナエ:早苗」の時期に登場するの意で、きれいな水辺に棲む)
・マメコガネ:小さな粒のように見えた
・カミキリムシの仲間:正式な名前は後で教えていただく
カルガモ(写真左)、ドバト(写真中央)、キジバト(写真右)
・最近、小川の岸の草刈り時、水際の葦を残すようで、水上の「カルガモ」の発見に手間取る。
・カラスと見間違うほど黒ずんだ「ドバト」が群れにいた。ドバトの姿は多様とのこと。
・小川の水門?に、超然と1羽の「キジバト」がたたずんでいた。こちらは、模様が鮮明。
クズ
・平面的に広がった「くず(葛)」が、つる(蔓)を伝わせて野草を締め付けている、よく見れば恐ろしい光景だ。
セミの抜け殻(写真左)、シオカラサナエ?(写真中央)、カミキリムシの仲間(写真右)
・抜け殻が木の幹についていた。写真を見ると、触覚が見える。何セミの抜け殻か教えてもら機会を失した。
・トンボが静かにとまっていた。名前は「シオカラサナエ」と聞こえたが、ネットにヒットする情報がない。聞き違えたか?
・足が朱色で、背が緑色に美しく輝くカミキリムシ、正式な名を後で聞くことになっている。