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2019年12月31日火曜日

年越しそば

大晦日」のならわし、「年越しそば」を食べた。ところで、いつ頃に食するのが正解なのか気になった。

例年、夜の10時頃、テレビを見ながら熱々の <かけ蕎麦> を啜ったりしたものだが、今年の冬は腹の具合がかんばしくなくて難儀したため、夕方早々に食した。なにより、歳とともに夜食がもたれるようになり、小腹の数も減ってきた。

寒いのが苦手なので、当然、深夜零時に合わせて「初詣」に出かける気にならない。今夕帰宅するとき、まるで背中を押すように <北北西> の寒風が吹きつけた。身が風にふらつくとは・・・。

大晦日の夜、恒例のNHK「紅白歌合戦」を除いてテレビで見るべきものがない・・・なんて思っていたら一つだけあった、「孤独のグルメ 2019大晦日スペシャル」だ。飯屋で、アーだ、ウォーだ、クァーだと感嘆しながら、おじさん(松重豊)がひとり食事するだけの番組なのだが、味の想像力(妄想力)がたまらない。

小腹が豊富だったら、見終わった後、台所へ飛び込んで何か手料理を始めるに違いない。できれば、同じものを見ながら食べられたらどんなに愉快だろう。
ところで、もりもり食べる松重さんの胃腸は大丈夫なのだろうか。心配やら羨ましいやら。

2019年12月30日月曜日

年賀状

いつものことだが、年末ぎりぎりにならないと年賀状作りに着手できない。今回もそう、きょうになってようやく作成した。プリンターであっというまに仕上がるのだから、早目にすればいい・・・とはいえ習性のようなもの、繰り返している。

(本ブログ関連:”年賀状”)

今回は、来年の干支(子年)にちなんで「ミッキーマウス」の初期アニメ(1928年)から借用した。どうやらミッキーも飛行機狂(Plane crazy)のようで気が合った次第。


来年、プロペラ機でゆるりと飛んでみたい気がする。若くはないので無理のない範囲で。チャレンジというより、風任せの気分も悪くない。近くに飛行場があるので、そこに離発着するドルニエ228なら、飛行気分を十分味あわせてくれるだろう。

煙を吐くSL機関車に憧れるように、空気を切り分けて飛ぶプロペラ機がいい。

2019年12月29日日曜日

マユミの木

一昨日(12/27)、官庁は「御用納め」になった。それに従い、公営の公園の一画を占める「自然観察園」も出入り管理が行き届いているため閉園になる。

公園自体は自由に出入りできるわけで、年末の昼過ぎにひと気が少ないとはいえ、のんびり訪れてみた。園内を東西に流れる小川は、流量が以前と比べて落ち着いたものの、流速は相変わらずなのに驚く。以前の台風や大雨のせいで、台地に沁みこんだ水分が湧水となっていまだ豊富に流れ込んでいるのだろうか。

自然観察園を囲うネット越しに「マユミ」の木が、四裂した果実から赤色の種子を出しているのが見えた。陽を受けて賑やかな様に、一瞬、遠目に紅梅と錯覚しそう。
ところで、マユミ(真弓)はよくしなるので、昔はこの木で弓を作ったそうだ。見た限り平凡な枝振りで、そんな粘り強さを思い至らせる気配さえ感じることはなかった。

(本ブログ関連:”マユミ”)


公園の遊歩道を散歩する老夫婦とすれ違ったり、原っぱで幼い子連れの親子が楽しい声をあげて遊ぶ声が響いたりする。ゆたりとした年末の日曜日の昼下がりだった。

2019年12月28日土曜日

鼠の鉄火

侵入は返り討ちにあう。一昨日(12/26)のブログに記した「窓から大きな手がぬっと入ってくること」がそうだったように。大きな手の化け物が、室内に突然入ってくるという展開に滑稽さもあるが、結局は知恵を以って退治される。

来年の干支にちなんで、無謀な侵入(触ってはいけないものを触るという裏切り)をした大「鼠(ネズミ)」が、しかも仲間のネズミによって喰い殺されてしまう話がある。ちくま学芸文庫の須永朝彦編訳「江戸奇談怪談集」に収められた、「金玉(きんぎょく)ねぢぶくさ」(章花堂)所載の「鼠の鉄火」について記してみよう。(抜粋)

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洛陽(京都)の祇園に、ネズミをこよなく愛する法師がいて、寺内に餌を撒いていたところネズミが寄り付くようになった。ある日、住持(住職)が秘蔵の袈裟をネズミに喰われてしまって以来、ネズミへの愛は冷め、餌を撒くこともなくなった。
寺に棲むネズミが数千匹出でて、大きな素焼きの容器を座敷の真ん中に据え置いた。それぞれネズミたちは、水を口に含んでは容器に注ぎ込んだ。そして、水が十分に溜まったころ、ネズミは一匹ずつ四足を容器の水で濡らして、床の間の上にある紙に飛び乗ったが紙を濡らすものはいなかった。最後の一匹の大ネズミが不承不承したがったところ、紙が水浸しになった。他のネズミたちは群がり、その大ネズミを喰い殺した。

「これは、俗に言う鉄火(火起請。神前にて熱鉄を握らせ、罪科の有無を判断。耐え得ぬ者は有罪)の吟味の類(たぐい)であろう。ネズミどもは、己の仲間内にて袈裟を食い破った大ネズミを詮議仕出し、住持の眼の前にて罪を糾(ただ)し、仕置きを行なった訣(わ)けである」
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侵入は、いずれ返り討ちにあう。それは、侵入を受けた側からだけとは限らない、侵入した側の仲間からも同様なのだ。

話はとんとかわるが、「鉄火」から「鉄火巻」が思い浮かぶ。この場合の鉄火をマグロの赤味を指すという説と、鉄火場で軽食にしたからという説があるそうだ。なんとなく、後者の方を納得する。「サンドイッチ」も手軽な食い物で、ゲーム好きの同名のイギリス貴族が食していたからそう呼ばれたという話がある。「鉄火巻」と「サンドイッチ」の両者が <賭け事> の合間・隙間で食うのが共通している。決して労働の合間ではない。

2019年12月27日金曜日

御用納め

きょうは、官庁と明日土曜日が休日の一般企業を含めて「仕事納め(御用納め)」だ。カレンダー上の正月休暇は、年末12/28(土)~年始の1/3(金)と1/4、1/5の土・日を合わせて何と9日間になる。まさに大型連休といえる。その結果、みなが楽しみ、みなが疲れてしまうことだろう・・・分かっているけど。

「仕事納め(御用納め)」(Wikipediaより抜粋)
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日本の「行政機関の休日に関する法律」(昭和63年12月13日法律第91号)では、12月29日から1月3日までを休日としており、12月28日を御用納めとして、その年の最後の業務日となっている。12月28日が土曜日、日曜日に当たるときは、それぞれ12月27日、12月26日が御用納めとなる
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ちなみに、この正月休みに入る前日を官庁(行政機関)では「御用納め」といい、民間では「仕事納め」といい分けるが、今まで違いを意識してこなかった。

なんとなくだが、「仕事納め」は絶対(単一)的な、「御用納め」は相対(複合)的なニュアンスを感じる。
「御用」には、「御用聞き」に通じる、ひとが介する感触がして、「御用納め」の方に民間に合っている気がしたが、一方で「御用」の文字に、時代劇に登場する捕り手が掲げる提灯に書かれた<御上(おかみ)>のイメージもある。「御用、御用!」と威嚇する十手持ちの臭いがしないわけでもない。さすれば、「御用納め」はやっぱり官庁の表現なのだろう。

2019年12月26日木曜日

窓から大きな手がぬっと入ってくること

岡本綺堂が、宋代のものか「異聞総録」などより採集した怪奇話に「窓から手」があって、「青空文庫」に掲載されている。古代の官職の「少保(しょうほ)」に立身した馬亮公(ばりょうこう)が、若いころに書をたしなんでいたときに体験した奇妙なできごとを紹介している。

いわゆる怪奇話には、妖怪、化け物、幽霊といった超自然な異形な存在が登場する。その中でも、この話に出てくるのは変わっている。窓から部屋の中に大きな手がぬっと入ってきて驚かすというのだ。

馬亮公は、とっとと失せろといった意からか、文字を塗り潰すときに使う顔料「雌黄(しおう)」で、大きな手に自分の書を書き連ねて無視し続ける。すると大きな手は、「手を洗ってくれ」としきりにせがみ、結局ねをあげる。面白いのは、弱った手が馬亮公の出世を予言することだ。

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 少保(しょうほ)の馬亮公(ばりょうこう)がまだ若いときに、燈下で書を読んでいると、突然に扇のような大きい手が窓からぬっと出た。公は自若(じじゃく)として書を読みつづけていると、その手はいつか去った。
 その次の夜にも、又もや同じような手が出たので、公は雌黄(しおう)の水を筆にひたして、その手に大きく自分の書き判を書くと、外では手を引っ込めることが出来なくなったらしく、俄かに大きい声で呼んだ。
「早く洗ってくれ、洗ってくれ、さもないと、おまえの為にならないぞ」
 公はかまわずに寝床にのぼると、外では焦(じ)れて怒って、しきりに洗ってくれ、洗ってくれと叫んでいたが、公はやはりそのままに打ち捨てて置くと、暁け方になるにしたがって、外の声は次第に弱って来た。
「あなたは今に偉くなる人ですから、ちょっと試(ため)してみただけの事です。わたしをこんな目に逢わせるのは、あんまりひどい。晋(しん)の温嶠(おんきょう)が牛渚(ぎゅうしょ)をうかがって禍いを招いたためしもあります*。もういい加減にして免(ゆる)してください」
 化け物のいうにも一応の理屈はあるとさとって、公は水をもって洗ってやると、その手はだんだんに縮んで消え失せた。
 公は果たして後に少保の高官に立身したのであった。
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(*)晋(しん)の温嶠(おんきょう):
晋の温嶠が、牛渚(ぎゅうしょ/牛渚磯)の地で、水底にある世界を明かりを灯して覗いてしまった。どうやら、見てはならない世界(霊界)を知ってしまったようだ。このことから、温嶠はほどなくして亡くなる。

この異形の大きな手は、日本風にいえば「化物」に属するだろう。ちょっと笑ってしまうのは散々脅かしておいて、逆襲されるとねをあげる。おまけに栄華の将来を占って見せてくれる。まんざら悪くない化け物だ。

2019年12月25日水曜日

(雑談)寒いクリスマス

ようやく体調が「緩やかに持ち直し」て、食欲が出始めたように思う。けれど食卓へ向かうと急に面倒くさくなるといった体(てい)。テレビの食べ歩き番組を見ても興味が湧いてこない。

昼前、医院に出かける途中、驚くほど風が冷たい。頬を刺す。さらにいえば、冷たさが眼球に沁み込んでくる。(今まで被ったことはないが)目だし帽も役に立たなそう。

昨日につづき下校の小学生の一団を見た。きょうこそ本当に<終業式>だったようだ。きのうに比べて、めいめいが持ち物もの抱えている。学校に置きっぱなしだったのだろうか。

ところで、食欲が・・・といいながら、ロケットニュースの(お馬鹿)記事「【衝撃展開】富士そばで『コロッケ1万円分』をトッピングしたらこうなった」*(P.K.サンジュン)を見て大笑いした。そりゃ食べきれないだろうと納得しつつ、食欲がすこしだけ奮起された気がする。
(*)記事: https://rocketnews24.com/2019/12/24/1307311/

2019年12月24日火曜日

クリスマス・イブ 2019

体調が(きのうのブログに記したように)「緩やかに持ち直しの動きが広がって」きたようなので、「クリスマス・イブ(/ヴ)」の午後、体を軽く動かしてみんとて町歩きをした。

下校する小学生の一団が、色々なものを抱えて歩いているのを見て、きょうは終業式なのかと思った。ランドセルに加えて小荷物まで揺れている姿が可愛らしい。というか、子どもはそもそも真っ直ぐに歩かない。(どうやら、正式な終業式は明日のようで、小間物をできるだけ早めに持ち帰るようにいわれたのだろう)

小さな町にクリスマス・イブの賑やかさはないが、広場の脇にクリスマス・ツリーを模した大きなLEDの飾りつけがあったり、洋菓子専門店の前では若者たちの行列ができていたりした。駅のコンコースでは、夕方の帰宅者に合わせて、クリスマス・ケーキの店頭販売の準備に余念がない。

家に戻ってしばらくしたとき、インターホンが鳴った。モニターに、体がかがんだ老婆と、その後ろに指導役らしい小太りの中年女性が立っている。どうやら、クリスマス・イブに合わせて宗教関係者が市中を周っているようだ。(いつものように全く反応したりしなかったが)
この老婆にとって、自らの信仰を確かめる行為なのかもしれないが、暖かい室内にある小さな画面を通して、寒空にいる二人連れを見ると少々残酷な気がしてくる。宗教心とはどうやらそのような関係のようだ。

2019年12月23日月曜日

体調短観

一昨昨日・一昨日の2日間、風邪のせいか、いきなり腹をくだして絶食する。昨日になって、ようやく「粥」が食べられるくらいになったものの、脱力感から逃れることはできないでいた。元々寒いのが苦手なのに・・・踏んだり蹴ったりの散々な目にあう。

今朝になっても本調子といえない。そのため、毎週月曜日に通っている「市民講座」を欠席することにした。体調の具合を、いわゆる日銀短観の表現を使って記してみようと、ネットに日本銀行旭川事務所が登録しているpdf資料*を借りた。
(*)資料: http://www3.boj.or.jp/asahikawa/chief/pdf_message/m201310.pdf

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一昨昨日: 悪化(腹をくだす)⇒(絶食)

一昨日: 下げ止まり ⇒(絶食)

昨日: 一部に持ち直しの動きがみられる ⇒(粥を食う)

今日: 緩やかに持ち直しの動きが広がりつつある ⇒(市民講座を欠席する)

明日: 緩やかに持ち直しの動きが広がっていくだろう

これから: 緩やかに持ち直すことだろう
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2019年12月22日日曜日

冬至 2019

きょうは、昼が最も短い「冬至」。とはいえ <日の入り> が一番早いわけではない。半月ほど前(東京 16:28、11/29~12/13)にそうだったけど、「冬至」と合わせて、きょうの <日の入り> が何となく早い気がしてしまう(東京 16:32、12/22)。

(本ブログ関連:”冬至”)

日曜日だったが、どこへ出かけることもなかった。風邪のせいで腹をくだしたようで、ほぼ絶食の2日間を経て、ようやくきょうになって「粥」を食った。脱力状態から回復の兆しが少し見えてきた。
夕方になって、天気予報の通り雨が降り出した。ブログに、日曜日に雨が降る、そんなたCMソングについて何度か記した。

(本ブログ関連:”雨が降ってる日曜日”)

もちっと違った歌を探してみよう。「フールズ・ガーデン(Fools Garden)」の「Lemon Tree」*(1995年)を思い出した。雨降りの日曜日、部屋にこもって聞くに好いかもしれないが・・・あまり酸っぱくないのだ。
(*)歌詞: Google検索、「lemon tree lyrics」で表示
以前、素朴な声質のパク・へギョンが歌っていたのを本ブログに記したことがある。

ちなみに、PPM(ピーター・ポール&マリー)による、見かけ(香り)と味覚(酸味)が大違いな、アイロニーたっぷりな失恋の象徴のような「Lemon Tree」(1962年)とはちょいと違う。

今、水分補給のため、熱い紅茶にSunkistのレモン果汁を垂らして飲んでいる。レモンの爽やかな香りが、元気を取り戻してくれるように広がる。


(Youtubeに登録のTM ANIMATIONSに感謝)

2019年12月21日土曜日

イソップ 迂闊(うかつ)と狡猾(こうかつ)

誰もが知っているイソップ話しに、ときどき目を通せば、なるほどとうなづけるものに巡り合う。巌谷小波の「イソップお伽噺」(三立社、明44年:1911年)に、代表的な寓話の「キツネ(狐)とヤギ(山羊)」がある。次に概要を記す。
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あるとき、喉の乾いたキツネが井戸へやってきてあやまって落ちた。深井戸のため出るに出られぬと難儀していたとき、そこへヤギが水を飲もうと通りかかった。
「そこにいるのはキツネさんかい。ぼくは水を飲みたいと思っているのだが、この井戸の水は好いかね」とヤギがたずねた。
「ヤギさん、この井戸の水は旨いよ。さっきから飲みつづけているんだが、ちっとも飽きやしない」とキツネは応えた。
ヤギはだまされたと知らず井戸に飛び込んだ。キツネはそのとき、ヤギを踏みつけ沈めたはずみで井戸を飛び出して、さっさと逃げ出してしまった。

狡猾という文字は、君子に対しては全くの無用です。悪かしこい者は、多く小人にあるようです。しかし、自分がいくら清らかな心を持っていても、身近に狡猾な者がいるかもしれまん。平生の注意が何より大切です。」
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飼いイヌが、飼い主に絶対的な信頼(忠誠心)を持っているのは、太古からの家畜化で培ったもの。飼い主以外に、当然忠誠心はないわけで。決してひとが好いわけではなさそう。でも、もしかしたら、忠誠心を取り除いた、本来オオカミが持つ順位すら失った <ひとが好いだけのイヌ> を作り出すことも可能かもしれない。

2019年12月20日金曜日

(雑談)越冬のえさの貯蔵

日本の高山(あるいは北方)に棲む「リス」は、「越冬」のためドングリの実を頬いっぱいに集めて、自分のテリトリー内の要所要所の地中や枯葉の下に隠す。真冬になれば、雪原に顔を出して、隠し場所を訪ねてエサを食べるそうだ。

記録映画などで、厳寒期に活動する光景を見たことがある。いっそのこと「冬眠」してしまった方が気楽だろうにと思ったりする。厳しい冬を生き抜くのに、越冬と冬眠のどちらがいいのだろう。

エサを集めて樹下などに隠すリスは、冬が近づくとまるまる太って愛らしさを増す。ところで、クマなどは、冬眠直前に食欲が衰えるという・・・無駄食いしないのだろうか。リスは貯蓄に励む小市民のようで、きりがない。

越冬型の生活スタイルをしくじったのか、きょう一日中体調が思わしくない。(考えてみれば、リスもネズミも「ネズミ目」、せかせかした生活がいじましい・・・来年の干支は「子(ね)」)

2019年12月19日木曜日

(雑談)顔が似ている女子選手

歳をとると顔の識別力が衰える気がする。前兆はそのむかし、女優の「原田知世」と「石田ひかり」の識別がつかないのに気付いたことから始まった。要は、タレントに対する関心が希薄になっていったせいかもしれない。

(本ブログ関連:”顔の識別”)

最近、女子フィギュアスケートの「紀平梨花(きひら りか)」(2002年7月21日生まれ)と女子プロゴルファーの「渋野日向子(しぶの ひなこ)」(1998年11月15日生まれ)の若い二人の笑顔を見ていると、よく似ていると感心することがある。それも清清しい。

二人の選手の性格がどうかとか、業績がどうかといったことに詳しくないし、テレビのスポーツ報道でちらりと見かける程度なのだが。とはいえ、スケートでは選手の層の厚さを感じるし、ゴルフでは飛びぬけた才能が新鮮だし・・・、若い選手がつぎつぎ輩出するのを見ていると、元気をもらえる気がする。

Googleで、二人の選手名を並べて検索したところ、<似ている>という話題が並んだ。みながそう思っていると分かって、なんだかうれしくなった。

2019年12月18日水曜日

(雑談)たまたま今日が暖かいだけで

ほろ酔い加減があるように、体を動かした後に来るだるさ加減も心地よい。

毎週月曜日に遠出するとき、電車の1/fの揺れにいつかまどろむ。不思議なことに降車駅に近づくと目が覚める。

水曜日の健康体操もそう。無理のないストレッチだが、なまった体を軽くする。そして、帰宅すると気が抜けたようにうつらうつらして、また寝覚めが気持ちよい。

きょう(12/18)は、久し振りに暖かい。暖かいというだけで気が緩み眠気を誘う。
12月に入って東京都心の最高気温は行きつ戻りつする。
(背景色が   は15℃以上、   は10℃未満)
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  1日 11.5
  2日 16.4
  3日 17.0
  4日 15.3
  5日 14.5
  6日 10.4
  7日   7.1
  8日 13.2
  9日   9.5
10日 14.3
11日 15.3
12日 18.9
13日   9.4
14日 16   
15日 12.5
16日 12.3
17日   9.7
18日 15.5
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2019年12月17日火曜日

セイヨウウスユキソウ

米ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年)で歌われた「エーデルワイス」の草の和名が「西洋薄雪草(セイヨウウスユキソウ)」とは知らなんだ。映画が公開されてすぐ、「エーデルワイス」のおだやかな旋律は、日本で誰もが知る親しまれた歌になった。

歌詞に「Blossom of snow」があって、白い雪の花のイメージから冬にでも咲くくらいに思っていた。気になって調べてみれば、Wikipediaに「開花期は7-9月」とある。(他のネット上の花サイトに「5~6月」という記載もある)

もともとドイツ語の歌で、「エーデルヴァィス」に高貴な花「Edel(noble)weiß(white)」の意がある。またミュージカルの英語歌詞に、「我が祖国に永遠の祝福があらんことを(Bless my homeland forever)」とある。

英語の作詞者「オスカー・ハマースタイン2世」(1895年~1960年)について、Wikpediaに「祖父はユダヤ系ドイツ人のオスカー・ハマースタイン1世、父親は劇場主。ニューヨーク生まれ」と記されている。まさに、ブロードウェイを隆盛したユダヤ人興行師の家系といえるだろう。(遅れてきたユダヤ人の映画製作者たちは、はじかれるようにしてハリウッドへ転進することになるのだが)

ドイツ語圏のオーストリアから脱出という展開に、ユダヤ系ドイツ人の作詞家はどのような思いをして英語の作詞をしたのだろうか。


(Youtubeに登録のRodgers & Hammersteinに感謝)

2019年12月16日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)-9

市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)」の第9回目に出かけた。最近、この講座で聞いた話題の映画を見たり(12/10)して、少々充実してきた感じ・・・。

(本ブログ関連:”ユダヤの歴史を学ぶ”)

余談から先に記す。
・講座の帰り道、例によって駅前にある魚料理屋で食事を終えて立ち上がろうとしたとき、眼鏡が見当たらないのに気付いた(食事の際、うるさいので眼鏡はずしている)。不思議に思いながら帰宅したところ、上着のポケットから出てきた・・・散々探したのに!
・駅近くの本屋で、漫才コンビ「ナイツ」の塙宣之の「関東芸人はなぜ M-1で勝てないのか 言い訳」(集英社新書)を求める。これは面白い。QAの聞き書きスタイルだが、まさに真剣白刃取りの感がする。「関東芸人」が気になる、テレビを通じてでのファンでしかないが、最近の芸人魂(関西も含めて)を教えてくれる・・・。

さて、いよいよ本題。
今回は「現代アメリカとユダヤ人 ― 米国ユダヤ社会とイスラエルとの関係を軸に ―」について、防衛大学校名誉教授の立山良司氏から、米国とイスラエルの関係を宗教的側面から教えていただいた。そこで、日頃興味をひいている話題についてのみ次に記したい。

トランプ政権の中東政策(略)

米国のユダヤ人社会
・米国のユダヤ人の人口
   - ポグロム迫害から避難してきた以外、特別な流入人口増はない
   - ただし、ナチス迫害時に移住者が少ないのは、危機感が広がってなかったからという
   - 米国の移民局は移住受付時に、ユダヤ人としてカウントしていないという
   - 米国内ユダヤ人の人口調査は、研究機関によるもので、シナゴーグの資料ではない

米国ユダヤ人の政治傾向:強いリベラルな傾向(略)

米国とイスラエル:(支援関連:略)

イスラエル・ロビーの活動
・ロビー団体: 「AIPAC(米イスラエル交響問題委員会)」対「J Street

白人の「キリスト教福音派」の影響の拡大
・キリスト教福音派が政治的な影響力を持ったのは
   -1960年代: 価値観が多様化した時代
   -1980年代: キリスト教右派が人工中絶などに批判的になる(モラル・マジョリティ)
   -1990年代: ワシントンで活動開始 ⇒ 共和党支持となる

イスラエル側から見た:変わる米国
・イスラエルにとって、2019.12.6の米国下院(民主党多数)での決議のショック
   - イスラエルによる「西岸併合」に対して反対を決議
   - イスラエル支持傾向のある民主党が、反イスラエルの投票をした

(感想)
国家を持たない(時代の)ユダヤ民族と、国家(イスラエル)を持った(時代の)ユダヤ民族を、どのように切り分けるか。ユダヤ人自身が、どのように整理しているかを聞いてみたい。まして、遠い国にいる者が、勝手に推測したり論理化できるはずもないのだから。

2019年12月15日日曜日

ラスト・クリスマス(Wham!)

クリスマスソングにもオーソドックスなものから、お洒落なものまでいろいろある。最近の曲は知らないけれど、感覚が新しいなと思ったのに、男性デュオ「ワム!」の「ラスト・クリスマス」があった。

1984年にリリースという、ワム!の次のYoutube映像(オフィシャルビデオ)を見れば随分以前だったのが分かる。(この年の夏、イ・ソンヒが登場している・・・う~む、なにか時差を感じるな)

ワム!と同じく同時代のイギリスで活躍した、こちらは男女デュオの「スウィング・アウト・シスター」も気になったものだ。

(本ブログ関連:”Wham!”、”Swing Out Sister”)


(Youtubeに登録のWham!に感謝)

2019年12月14日土曜日

ジンギスカン料理

今日(12/14)の日付になった深夜の00:12~00:52に、テレ東の番組「ドラマ24 孤独のグルメSeason8 11話 武蔵小杉の一人ジンギスカン」を見た。

たまたま、チャンネルを廻していたら(今はチャンネル選びのやり方を何というのだろうか)、ドラマの舞台が武蔵小杉駅周辺になっているのに気付いた。サラリーマン姿がよく似合う役者松重豊が、駅の表道にある小洒落たレストランを避けて、おじさんたちを癒す道というべき裏通りの飲み屋街を歩いて、「ジンギスカン(料理)」の店に入る。そこで、網やジンギスカン鍋を使いながら焼肉を実に美味そう食すのだ。

見ていてたまらない。このドラマは、他のグルメ番組のように目をむいて驚く表情を浮かべ、料理を褒めちぎるようなことはしない。仕事を離れたサラリーマンがゆっくり食事を堪能するさまに、サラリーマン経験者なら(そうでなくても)大いに納得するだろう。かみしめるように味わい、ときにホホーと独り言(感嘆)する。深夜、おもわず舌なめずりしてしまう、よだれが垂れそうになる困った番組だ。

毎週、市民講座へ通う途中、利用する武蔵小杉駅前に小さな飲食店が寄り添うよう集まった路地があるのを知っている。講座の帰り道、飲み屋街の近くにある魚料理店をよく利用する。いつも気になるステーキ屋があるのだが、歳とった私の影がそれを制止する。そして「まぐろ丼」を選ぶことになる。

今回、「孤独のグルメ」の舞台となった店名は実在する。ただし、店主役の高田延彦と会えることはなさそう。

2019年12月13日金曜日

正月事始め

日めくりカレンダーを見て、おもむろに気付いた。きょうは「正月事始め(しょうがつごとはじめ)」。先日に行ったスーパーの1階フロアに、「しめ縄」やミニ「鏡餅」など正月飾りがずらりと並んで販売されていたのを思い出した。

師走中旬ともなれば、クリスマスの準備もあって何かと気ぜわしく慌ただしい。それでものんびり正月準備を始められる現代人と比べて、昔のひとは多忙な日常を切り抜けて、準備に本腰を入れたのだろう、「正月事始め」についてWikipediaは次のよう記している。
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・「正月事始め」とは、正月を迎える準備を始めること。かつては旧暦12月13日、現在は新暦12月13日に行われる。昔はこの日に門松やお雑煮を炊くための薪など、お正月に必要な木を山へ取りに行く習慣があった。
・江戸時代中期まで使われていた「宣明暦」では、12月13日の「二十七宿」は必ず「」*になっており、鬼の日は婚礼以外は全てのことに吉とされているので、正月の年神様を迎えるのに良いとして、この日が選ばれた。
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上記の古い暦に登場した「鬼」は、お伽噺の「オニ」と違って「吉」を表すという。月の通り道(白道)を分割した中の一つに当るというが。(インドの性格占いまでたどれそうなので・・・難解のため省略)

いわゆる「鬼」の恐ろしいイメージと抱き合わせれば、今日は「13日の金曜日」。あまりにイメージが相反するため、鬼もいまごろ戸惑っていることだろう。映画の「13日の金曜日」は趣味に合わないので、その映画シリーズをいずれも見たことはない。

2019年12月12日木曜日

公園の日時計

大型の公園に秋の気配というか、紅葉の具合を確かめたく出かけてみた。平日の昼過ぎ、思った以上に人影は少ない。木々の葉は落ちて、紅葉を楽しむには時期を過ぎていたようだ。せっかく立ち寄ったのだから、公園ボランティアの会が発行している、樹木紹介の案内書に従って園内を巡ってみた。

案内書には、40種の樹木を図示していて、今回は1番から13番目までの樹木を見て周った。中でも「マテバシイ」(ブナ科)、「ネズミモチ」(モクセイ科)、「ハクウンボク」(エゴノキ科)は、素人目に見当がつかない。案内書の解説文を読んだ後、次の木を探しに歩いた瞬間、あっさりと揮発してしまう・・・それほど地味で見慣れない。暖かい気温のせいか、次第に汗ばんでくる。

途中、間違えて入った脇道で、ブログに紹介したこともある「日時計」と出会った。ちょうど午後1時8分のことだったが、日時計の影は  午後1時半くらいをさして見える。

(本ブログ関連:”日時計”)

紅茶とジャム

スーパーでカナダ産の<蜂蜜>を購入した(メープルシロップではない)。以前のブログ(9/6)に「ロシア式紅茶」について、イチゴジャムに蜂蜜を混ぜたものをスプーンに盛り、紅茶をすするときその都度舐めるらしいと記したが、本当にそうなのかいまだよく分からない。

ロシアの、果実のシロップ漬に近いという「ヴァレーニエ」とジャムの区別が混乱していて、どう違うのか、紅茶にどちらを使うのか、はっきりさせたい気がする。

(本ブログ関連:”紅茶”)

そこで、実際にロシアの慣習はどうなのか、Youtubeを探したところ、日本滞在のロシア女性の意見(あるいは紹介)を2例ほど見た。いずれも、紅茶にジャムを溶かし込み飲むという点で一致している。上記のような、舐めるといった味わい方の説明はない。

次の映像は、薔薇のジャムを例に語っているが、ジャム入りは冬の暖かい飲み物ととらえているようで、また、日本でいう「ロシアンティー」という表現はないとのこと。
また「ヴァレーニエ」とジャムを同義に語られていて、材料にイチゴやラズベリーが使われるという。紅茶に入れて飲めば、喉の炎症を抑える効果があるともいう*。日本でいえば、柚子(ゆず)か花梨(かりん)のシロップといったことのよう。

(*)日本のフランス文学者が、モスクワの空港のカフェで、ジュースを頼んだのに「ヴァレーニエ」らしきものが出されたという話を思い出す。もしかしたら、顔色の悪いアジア人の注文に、体調が悪いのではと気をきかした店員が「ヴァレーニエ」を出したのかも知れない・・・なんて。


(Youtubeに登録のBlinchik in Japanに感謝)

2019年12月11日水曜日

年賀状

令和2年の来年の「干支(えと)」は「(ね:ねずみ)」。「子年(ねどし)」の時の西暦年を12で割ると4余る。
    2020÷12=12×168+4
ちなみに、西暦年が4で割り切れる年は「閏年(うるうどし)」なので、
    2020÷4=4×505
来年は閏年となり、2月が例年と比べて1日長い29日間になる。この一日増えることは、けっこう有効なことで、プロジェクト管理上大変ありがたい。

ところで歳をとると、年賀状書きが億劫になってきている。といってもパソコン頼みで手書きではない。
手書き ⇒ プリントゴッコ ⇒ ワープロ専用機 ⇒ パソコン
これまでに手間が軽くなるよう変遷したかに見えるが、依然としてノルマ感がぬぐえない。

来年の年賀状裏のデザインに、(以前ブログでも触れたが)「子年」にちなんで「ミッキーマウス」の古いアニメから借用しようかと思っている。飛行機狂いのミッキーに、飛行機ファンの立場から妙に納得する。

(本ブログ関連:”ミッキーマウス”)


(Youtubeに登録のClaudiaCaffreyに感謝)

2019年12月10日火曜日

「テルアビブ・オン・ファイア」

昨日(12/9)受講した市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)」で紹介された映画「テルアビブ・オン・ファイア」を見に渋谷まで出かけた。

映画のトーンはコメディーであり、舞台はイスラエル・エルサレム地区、パレスチナ(のラマッラーの街)にある放送局内、およびその途中にあるイスラエル軍管理の検問所だ。そして、上記舞台に生活するひとびとが、パレスチナで放送されるメロドラマ(脚本)作りに絡まっていくといったストーリー展開である。ある意味、現実世界の舞台とメロドラマの舞台が入れ子構造になっていくような気配すらする。
(コメディということについて、旧ロシア帝国末の作家チェーホフが、自身の作品を喜劇としてとらえたように・・・)

エルサレム在住のパレスチナ青年が(パレスチナ側に通う際)、検問所のイスラエル軍司令官(多分中東系のミズラヒームのよう)の発言から、メロドラマ「テルアビブ・オン・ファイア」の脚本作りに絡み合うことになる。結果、メロドラマの結末をどうするかで、イスラエル側、パレスチナ側(この場合は放送関係者)に立って意見が衝突することになる。主人公の青年が最終的に打った手は果たして・・・。また、舞台の小道具に、料理「フムス」が効果的(象徴的)に使われている。いつか食べてみたい気がする(味の程は予想できないけど)。

この映画は、次のような関係を承知しているのが前提(ベスト)かもしれないけど、それら理解が不十分な私でも楽しませてもらった。
・イスラエルとパレスチナ(およびアラブ)の政治的・地理的関係
・ユダヤ人とアラブ人の多様!な民族関係
・ヘブライ語とアラビア語の関係など

ところで、映画のプログラム(冊子)に、ユダヤ学者の根本豪氏が解説した「エルサレムとラマッラーの間に」があって、イスラエル人とパレスチナ人の関係について記述がある。興味を持った部分について次に抜書きさせていただく。
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・エルサレムに住んでいるパレスチナ人は基本的には東エルサレムのIDとヨルダンのパスポートを持ち、ラマッラーのあるヨルダン川西岸地区とイスラエルの間を、検問所を通り行き来できる。その一方で、西岸に本籍があるパレスチナ人は特別な許可を得なければイスラエル側に入ることはできない。
・ヘブライ語とアラビア語は言語系統が同じセム語であり、単語の構成要素である「語根」も五分の一が共通しているという。
・イスラエル人にとってアラビア語の響きは、古代のヘブライ語を想起させるものでもある。喉から絞り出すような音の響きは東欧のアシュケナジー系のユダヤ人が失った「本当の」ヘブライ語の発音に近い。逆にアシュケナジームに憧れるミズラヒームはわざわざそれを発音しないようにすることもある。
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なお、ネット(livedoorNEWS「映画ランドNEWS」)にも根本氏の解説*が掲載されている。
(*)解説: https://news.livedoor.com/article/detail/16881991/

(「東京映画祭」記者会見: 監督およびイスラエル軍司令官役の俳優)

(Youtubeに登録の東京国際映画祭に感謝)

2019年12月9日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)-8

先週(12/2)休講だった市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)」へ久し振りに出かけた。受講に遠出となるが、電車の心地よい <1/f> の揺れを体感できるよい機会でもある。

(本ブログ関連:”ユダヤの歴史を学ぶ”)

きょうの講座は、東京外国語大学特任助教の細田和江氏から「現在のイスラエル② ―文化、文学、パレスチナとの関係を中心にー」について、イスラエルの文化(特に文学者や映画作品など)の紹介をいただいた。特に興味をひいた話題について次に記したい。

古い聖書の言葉(典礼語)の「ヘブライ語」を、現代イスラエルの口語として再生
・アイスクリーム(グリダー:גלידה) ← g-l-d(frost)アラム語
・映画(コルノア:קולנוע)← 声(コル:קול)+動作(ノア:נוֹעַ‎

イスラエルでヘブライ語定着のための文学潮流
・1920年代: 移民文学(ヨーロッパからパレスチナへの移民の寂しさ)
・(外国文学のヘブライ語翻訳出版も行なわれる)
・イスラエル建国(1948年)後、ヘブライ語の国語化のための政府助成
・1940-50年代: 社会派リアリズム、英雄譚(シオニズムでのユダヤ人の運命を誇る)
・1960年代以降: 私小説(中東戦争の恐怖から逃れて、私的な領域についての表現へ)
・1960年代以降: マアバラー文学(一時キャンプ文学)
                         ホロコーストを経験していない中東系出身のユダヤ人(ミズラヒーム)の文学
                         ヨーロッパ系ユダヤ人からの差別を受け、低い地位に置かれた
・1970年代: ホロコースト文学(ホロコースト経験者の子世代による文学)
                    イスラエルは教育に利用を始めた
・1980年代: パレスチナ人の文学、イスラエルへの移民2世の文学

イスラエル内の「アラブ」文学
ミズラヒームMizrahi_Jews、上掲)
・パレスチナ人: イスラエル人から見れば「スパイ」、アラブ人から見れば「裏切り者」
                        イスラエル建国時にパレスチナに移った人
・両者はともにヘブライ語、アラビア語の文学作品がある

イスラエル/パレスチナ映画
・ブレッカス映画: ミズラヒームの影響を受けたジャンクフード的(←ヨーロッパ目線だが)映画

ちなみに、
① ヨーロッパの啓蒙運動の時代(18C末~)に、イディッシュ語は一段低く見られていた。
② ホロコーストの生き残りに対して、戦前からイスラエル在住のユダヤ人は「それ見たことか」と言った冷淡さがあった。
一方、戦前のヨーロッパのユダヤ人は、イスラエル在住のユダヤ人を低く見ていた。
③ イスラエルの人口構成(2019.9発表)
                       人数            構成比
    -------------------------------------
    ユダヤ人   6,744,000人    74.2%  ← 内ミズラヒーム 2,655,800人(ユダヤ人の43.5%)
    アラブ人   1,907,000人    26.0%
        他           441,000人      4.8%
    (合計)   9,092,000人   100.0%
    -------------------------------------


(感想)
・ホロコースト文学の登場が時代を下ったこと、その執筆者がホロコースト経験者の子世代であったこと。
・イスラエルが国民国家として、多数の民族や多言語をどう調整していくのか興味深い。
・ブレッカス映画について、サイト「NOBODY」に次の記載がある。
  (出典) https://www.nobodymag.com/interview/hillamedalia/index1.html
   「ブレッカスというのは、チーズが入っている三角形のお菓子で、安くておいしいけれども身体に悪いものなんです。」

(ブレッカス映画として:コメディ映画「テルアビブ・オン・ファイア」予告編)

(Youtubeに登録のシネマトゥデイに感謝)

2019年12月8日日曜日

その違いが気になる

冬の部屋着に、昔風の「ちゃんちゃんこ」と似ているが、綿入れでなく、襟(えり)付きであるが、袖(そで)のないものを着用している。特に和室にしっくりして、落ちついた着心地がする。合わせてミカンでも食えばまさに冬気分だ。

先日、ホームセンターで貼り付け型のカイロを買った。この部屋着の首筋近くの内側に貼り付けたらどうなるかと試したところ、ポカポカして効果抜群。歳をとると背中が寒くなる残念さがあって、それに対するうってつけのアイデアで、大成功である。


「ちゃんちゃんこ」、「はんてん」、「どてら」
ところで、いま着ている部屋着の名称は何かと・・・ふと思ってつまずいた。「ちゃんちゃんこ」なのか、「はんてん」なのか、それとも「どてら」だろうか。

この疑問についてネット検索したら、<幻の酒社>のサイトに解説*があった。
(*)解説: https://www.maboroshinosake.com/present/chanchan/chanchanko-hanten-dotera-chigai/

いま着ているものが、いずれにあてはまるか残念ながらはっきりしない。もしかしたら伝統からはずれた和洋折衷かもしれない。とりあえず着ていて差し障りないので、これ以上深入りする気はない・・・。


「ファスナー」、「チャック」、「ジッパー」
他に、布を付け合わせたり外したりできる、「(線)ファスナー」と「チャック」と「ジッパー」といった複数の呼称で呼ばれるツールがある。こちらは、業界代の表企業<YKK社>のサイトに解説**があった。
(**)解説: https://www.ykk.co.jp/japanese/ykk/mame/fas_01.html

結論からいえば、商標による違いだけのようだが、私の感覚では、「チャック」はズボンに、「ジッパー」は財布のような小間物に、「ファスナー」はそれ以外の衣服に装着するイメージである。とくに「チャック」の呼称は、最近あまり耳にしない気がする。

2019年12月7日土曜日

大雪 2019(大根焚き)

きょうは、二十四節気の「大雪(だいせつ)」。前回が「小雪(しょうせつ)」だったので、雪降りの程度を示すものだが、順に冬の深まりを感じさせてくれる。昨日の天気予報では盛んにきょうの東京に初雪を予測していたが、どうやら<みぞれ>を含めて初降りはなさそうだ。とはいえ、きょうも真冬並みの寒さだったことに違いはない。

(本ブログ関連:”大雪”)

寒いときには温かい「おでん」が一番。その中でも熱々ほくほくとつまむ、つゆ味の沁みた大根は欠かせない。おとなには、たまらない食感でもある。そういえば、子どものころ、おでんの大根におとなが頬を緩めているのに合点がいかなかったものだ。

ところで、京都の冬の行事に、寺院で大根を煮炊きしたものを振る舞う「大根焚き」の行事があるという。京都の年始行事(1/1)「をけら参り(白朮祭)」には出かけたことがあるが、「大根焚き」はネットの記事を見るまで知らなかった。

「大根焚き」では、よく煮込んだ輪切りの大根と油揚げがお椀に入ったものを、ふうふういいながら食すようだ。無病息災の縁起物ということになるのだろう。きょうの各テレビ局のニュースとも、京都の「千本釈迦堂(大報恩寺)」の行事(12/7-8)を報じている。

(ニュース映像なのでいつまで見られるか・・・)

(Youtubeに登録のANNnewsCHに感謝)

2019年12月6日金曜日

(雑談)寒い、地震、兄姉

きょうも寒かった。朝のテレビの天気予報では、あしたは「初雪」になるかもしれないと報じた・・・二十四節気の「大雪(たいせつ)」にあたるので、マスコミが盛りあがったのかもしれないが・・・雪の源になる雨雲が千葉県東岸にずれていきそうな気配。
外へ出かけるに、マフラーはしないが、防寒コートと手袋は着用した。外気は頬を刺すくらい冷たい。真冬の感覚だ。

ところで、関東北部(茨城県北部)の地震が継続している。次に、きのうのブログに写しもれた分・きょうの分(関東北部についてのみ)を追記した。きょうは、今のところ1回(震度1以上、22:25現在)だけ「地震情報」に記載されている。

気象庁「地震情報」(抜粋)
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地震検知日時                       震央地名   マグニチュード 最大震度    情報発表日時
2019年12月6日20時57分    茨城県北部   M3.3     震度2  12月6日21時00分
2019年12月5日22時35分    茨城県北部   M4.5     震度3  12月5日22時39分
2019年12月5日15時01分    茨城県北部   M3.9     震度2  12月5日15時04分
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きょうは、サイト「今日は何の日」*によると、漫画家の畑田国男氏が1992年(平成4年)に提唱したからというわけでないが、のりで定めたような、兄弟姉妹の記念日のなかの「姉の日」だそうだ。ちなみに、弟の日 は3月6日、兄の日は6月6日、妹の日は9月6日という。
(*)「今日は何の日」: https://www.nnh.to/12/06.html

バスク語で、親族名称(兄、姉)を、主語(私=Ni)が男・女のどちらかによって呼称が異なる。
  ・Ni(男): 兄(anaia)、 姉(arreba)
  ・Ni(女): 兄(anaia / neba)、姉(ahizpa)
韓国語も同様で、親族名称(兄、姉)を、主語(私=나)が男・女のどちらかによって呼称が異なる。
  ・나(男): 兄(형、尊敬형님)、姉(누나、尊敬누님)
  ・나(女): 兄(오빠、尊敬오라버니)、姉(언니、尊敬Ø)

2019年12月5日木曜日

(資料)関東北部の地震

最近、茨城県を中心に地震が頻発している。東京での体感はわずかだが、連続して発生しているのを知れば気持ちいいものでない。しかも、このタイミングにNHKは、12月1日〜12月8日にかけて「体感 首都直下地震ウイーク」*といった特番を放送している。
(*)特番: https://www.nhk.or.jp/taikan/

そこで、地震に関する新聞情報と気象庁の「地震情報」を次に転載した。「地震情報」については、関東北部および最近気になる沖縄方面の地震についても背景色をつけた。

産経新聞の記事「関東北部で地震相次ぐ 震度3以上、関連不明」(12/5 07:26)より抜粋。
https://www.sankei.com/affairs/news/191205/afr1912050008-n1.html
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 3日から4日にかけ、関東北部を震源とする震度3以上の地震が5回起き、このうち3回で震度4を観測した。気象庁によると、震源の位置は茨城、栃木両県内の主に3カ所に分かれるが、震源の深さや発生のメカニズムが異なる。連動して発生した地震であることを示す明確な根拠はなく、関連性は不明という。同庁は引き続き注意を呼び掛けている。
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気象庁の「地震情報」(12/5、12:00現在)
(背景色: 青=関東北部、黄=沖縄方面)
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地震検知日時                                         震央地名                マグニチュード   最大震度     情報発表日時
2019年12月 5日11時14分 沖縄本島近海 M3.0 震度1 12月 5日11時17分
2019年12月 5日11時04分 千島列島 M5.7 震度1 12月 5日11時08分
2019年12月 5日08時38分 茨城県北部 M3.9 震度2 12月 5日08時41分
2019年12月 5日08時36分 茨城県北部 M3.1 震度1 12月 5日08時39分
2019年12月 5日01時04分 宮古島近海 M4.2 震度1 12月 5日01時07分
2019年12月 4日19時35分 栃木県北部 M4.7 震度4 12月 4日19時39分
2019年12月 4日18時13分 茨城県南部 M4.0 震度3 12月 4日18時16分
2019年12月 4日17時57分 茨城県北部 M3.2 震度1 12月 4日18時00分
2019年12月 4日14時05分 瀬戸内海中部 M2.8 震度1 12月 4日14時08分
2019年12月 4日13時40分 瀬戸内海中部 M2.7 震度1 12月 4日13時43分
2019年12月 4日13時27分 栃木県北部 M3.7 震度3 12月 4日13時31分
2019年12月 4日12時01分 茨城県北部 M2.6 震度1 12月 4日12時04分
2019年12月 4日10時50分 茨城県北部 M3.5 震度2 12月 4日10時53分
2019年12月 4日10時38分 茨城県北部 M4.8 震度4 12月 4日10時42分
2019年12月 4日08時59分 沖縄本島近海 M2.7 震度1 12月 4日09時02分
2019年12月 4日06時28分 根室半島南東沖 M3.9 震度1 12月 4日06時31分
2019年12月 4日01時22分 奄美大島近海 M4.1 震度1 12月 4日01時26分
2019年12月 3日20時02分 千葉県北西部 M3.8 震度2 12月 3日20時05分
2019年12月 3日10時18分 茨城県南部 M4.7 震度4 12月 3日10時23分
2019年12月 3日08時25分 岩手県沖 M4.4 震度3 12月 3日08時29分
2019年12月 3日07時54分 西表島付近 M4.1 震度3 12月 3日07時57分
2019年12月 3日01時16分 長野県南部 M3.0 震度2 12月 3日01時19分
2019年12月 2日20時14分 茨城県南部 M3.2 震度1 12月 2日20時17分
2019年12月 2日14時26分 秋田県沖 M3.5 震度1 12月 2日14時29分
2019年12月 2日06時05分 岐阜県飛騨地方 M2.7 震度1 12月 2日06時08分
2019年12月 2日00時39分 岐阜県美濃東部 M2.2 震度1 12月 2日00時42分
2019年12月 1日15時00分 西表島付近 M3.5 震度1 12月 1日15時03分
2019年12月 1日07時35分 伊予灘 M3.4 震度1 12月 1日07時38分
2019年12月 1日02時59分 西表島付近 M3.5 震度1 12月 1日03時02分
2019年11月30日16時24分 千葉県北西部 M3.2 震度1 11月30日16時27分
2019年11月30日02時10分 宮古島近海 M4.0 震度1 11月30日02時13分
2019年11月29日23時57分 宮古島近海 M4.5 震度2 11月30日00時00分
2019年11月29日13時01分 三陸沖 M5.5 震度3 11月29日13時05分
2019年11月29日10時19分 茨城県南部 M3.4 震度1 11月29日10時23分
2019年11月29日04時32分 熊本県天草・芦北地方 M2.4 震度1 11月29日04時35分
2019年11月28日21時31分 東京都多摩東部 M3.6 震度1 11月28日21時34分
2019年11月28日18時23分 宮城県沖 M2.7 震度1 11月28日18時27分
2019年11月28日16時41分 釧路沖 M4.8 震度3 11月28日16時45分

2019年12月4日水曜日

ウェルカム

もし、宇宙の彼方から未知の物体(飛行体)が地球にやって来たら、そのときどうすべきかという話題がある。ある意味、一種の思考実験のようなテーマである。

高度な文明を持つ飛来者が、わざわざ地球への進路を選択したのには理由があるからだろう。ひとつに、コロンブスがアメリカ大陸に上陸したようなもの。あるいは、ウィルスのように地上の生命体と合体するようなもの。いずれにしても訳があるはずというのだ。

SF娯楽映画で特徴的なものに、飛来者の意図に気付かず<ウェルカム>する場面が急変して、侵略の序章となるものがある。<ウェルカム>を科学者が代表したり、善意のひとびとがしたりするのだが。

映画「マーズ・アタック!」(1996年、監督ティム・バートン)でも、<ウェルカム>を表示して向き合おうとするのだが。いかにも「パルプマガジン」風の宇宙人が「We come in Peace! 」だなんて可笑しいし、大物スターによくもこんな役を頼んだものというか、演じてくれたというか、実に壮大なSFコメディだ。


(Youtubeに登録のIllustrated Fictionに感謝)

2019年12月3日火曜日

サンタクロースはもう準備しているだろうか

12月に入って、今日が「カレンダーの日」だとは。そろそろ来年のカレンダーを、今年のカレンダーの後ろに吊るさねば。町のあちこちには、クリスマスケーキの広告写真で飾られていて、子どもたちの目に目立つことだろう・・・、大人には「おせち料理」の予約受付も気になるが。

(本ブログ関連:”カレンダーの日”)

ところで、サンタさんはどうだろう。クリスマス・イブに間に合うよう準備に忙しいことだろう。遠い北国のことだから、もしかしたらトナカイの橇にのって滑り始めているかもしれない。


(Youtubeに登録のAP Archiveに感謝)

2019年12月2日月曜日

刑天(形天)

朝方、明るく晴れていたころ、都心では小雨が降っていた。雨雲レーダーを見ると、神奈川県との県境に南西から到達した雨雲が、するるとそこで消えてしまうのだ。しかし、昼になると急に薄暗くなり雨が降り始めた。天気予報では、今夕まで降水確率70%、その後も20%と報じた。

いつもなら、毎週月曜日に出かける市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)」が休講になったため、空模様と相談しながら一日過ごすことにした。何かをせねばと探す内、何も見つからぬ凡人の定めか、結局一日が終わってしまった。

ところで、往生際の悪さからか身を変じても執拗にことを重ねる話がある。遊んで溺れ死んだ海に復讐するため、鳥に変じて小枝や石をくわえて海に落とし、埋め尽くそうとする「精衛」。あるいは、帝に頸を刎ねられた後も意思を変えず、乳を目に転じ、臍を口に変え、片手に斧、片手に盾を持ち上げて舞いつづける「刑天」。

山海経(せんがいきょう)」に、この精衛と刑天が記されていて、特に刑天の姿は興味深い。そのあまりに頓狂ないでたちに戸惑う。しかし、突然目の前に現れて、斧と盾を両手にして踊り続けられたらどうだろう。さぞかし気色悪いことに違いない。その無力ながら恨みを忘れない執念にたじろぐばかりだ。

(本ブログ関連:”山海経”)

陶淵明の詩「読山海経十三首」の其十に、彼自身のひそかな執念が詠まれていると解釈される。諦念というか悠然自若を見せても、その内のマグマは衰えないようだ。

(本ブログ関連:”陶淵明”)


(追記)
Wikipediaに、西洋の空想上の異形の人に「ブレムミュアエ」について、次のように紹介している。自分たちの文明を中心にすれば、その外界は異界であり、そこにふさわしい異形の人が自然に存在すると考えたのだろう。中国古代の刑天はある意味内包的な存在であり、故あっての異形いならざる得ない。
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ブレムミュアエ(Blemmyae)ないしブレムミュエス人(ブレムミュエスじん)とは、空想上の生物であり、古代ローマ時代にリビアの砂漠[3]や古代エチオピアに棲息していたとされる異形の人種。アケパロイとも呼ばれる。
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2019年12月1日日曜日

今年、木枯らし1号吹かず(2019年)

きょうから12月、今年もあっというまに終わりそう。それも年々加速する。

小学生4年生のとき、木造校舎の2階にある6年生の教室に用があって上がって行くのが怖かった。中学生のころ、甲子園で試合する高校野球選手がたくましく大人っぽく見えた。高校や大学ともなれば怖いもの知らずで世間知らず。社会人になって、TVタレントがようやく若く見えるようになった。今では、幼く思えたタレントたちがドラマで母親・父親役を演じている。あっという間に時間も時代も過ぎていく。

ところで、今年も「木枯らし1号」は吹かなかったようだ。
東京の木枯らし1号の定義は、「西高東低の冬型の気圧配置で、10月半ばから11月30日までの期間に、東京(千代田区北の丸公園)で北から西北西の風で毎秒8メートル以上」の風が吹くこと。

(本ブログ関連:”木枯らし”)

時事通信jiji.comの記事「木枯らし1号、東京では今年も吹かず 2年連続は記録上初」*(12/1、00:09)によると、<東京>では2年連続して木枯らし1号が吹かなかったことになる。(抜粋)
(*)記事: https://www.jiji.com/jc/article?k=2019113000415&g=soc
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 冬の訪れを知らせる「木枯らし1号」が、東京では30日まで吹かず、昨年に引き続き「発生せず」となった。2年連続で吹かなかったのは、気象庁が1951年に記録を取り始めて以来初めて
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このままでは、冬を象徴する<木枯らし1号>を体験することなく迎えることになる。

2019年11月30日土曜日

マユミの実

明日から12月、前日のきょう冷えびえして、外出に冬コートと手袋をはずせない。公園ベンチに座ってみれば、陽射しがまぶしく暖かさを増すものの、いったん立ち上がって歩き始めると寒さに身構えてしまう。

公園を横切る小川の水量に驚く。先日来の雨により、水源がそうなのか、崖線のたっぷりな湧水のせいか、あふれるように流れていた。水遊びするのはむつかしいほどだ。

冬の自然観察園は、さすがに草が枯れて殺風景な感がしないでもない。案内のリーフレットには、草花より樹木の実について多数紹介されていた。

頭上で、小高木の「マユミ」(ニシキギ科)が風に揺れているのが見えた。薄紅色の実がかすかに割れ始めているのに気付いたけれど、手元で観察できたわけでない。<>に特徴があって細かいギザギザがあるとか、割れた実の中に赤い種があるといったことについて、漠然と見上げただけなので、そこまで意識が回っていない。次回確認したい。


その他紹介があった、白い実の「シロミノコムラサキ」(クマツヅラ科)、紫色の実の「コムラサキ」(クマツヅラ科)、同じく紫色の実の「ムラサキシキブ」(シソ科)など特徴的な実を観察した。

ところで、草花のなかで、「コンギク」が木陰で独り気を吐いて、青紅紫色の花弁を広げていた。目が合うとじっと見入ってしまう。落ち着きのあるたたずまいが美しい。

2019年11月29日金曜日

真冬日、冬日

寒い日が続く。日本気象協会のtenki.jpの記事「今季最も低い最高気温 東京都心は10度に届かず」(11/29、15:55)は、きょうの東京都心の最高気温が9.7℃(13:46)だったと、次のように報じている。
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きょう29日(金)、日本付近にこの時期としては強い寒気が流れ込んでいます。午後3時までの最高気温は、東京都心 9度7分、今季最も低くなりました。東京都心は1月上旬並みの気温です。
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最高気温」について気象庁の用語に、「夏日」、「真夏日」、「猛暑日」の区分があって暑さの具合を示している。一方その対極ともいうべき、「最高気温が0度未満」の寒さを示す「真冬日」がある。

「天気予報等で用いる用語」*(気象庁)
(*)用語: https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kion.html
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<夏>  夏日:日最高気温が25度以上の日。
          真夏日:日最高気温が30度以上の日。
          猛暑日:日最高気温が35度以上の日。

<冬> 真冬日:日最高気温0度未満の日。
          冬日:日最低気温0度未満の日。
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真冬日
さすがに東京都心で、その日の「最高気温0度未満」の「真冬日」があっだろうかと思って調べてみると、過去に次の4つほど事例があるという。
「東京における晴天下の真冬日」**(藤部文昭、気象学会「天気」、2019年1月)
(**)記録: https://www.metsoc.jp/tenki/pdf/2019/2019_01_0077.pdf
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1900/1/26  <-1.0℃>
1876/1/27  <-0.3℃>
1967/2/12  <-0.2℃>
1895/2/21  <-0.1℃>
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冬日
ちなみに東京都心の、その日の「最低気温0度未満」の「冬日」について調べてみると、ほぼ毎年「冬日」を経験している。(当り前のように経験して、当り前のように忘れているのに驚く・・・そうでなかった年が珍しい)
「東京の冬日の終日」***(気象庁天気相談所作成、2019年5月更新)によれば、今年(2019年)は、2月10日(=前季の冬に相当)に <-1.2℃> だった。
(***)記録: https://www.jma-net.go.jp/tokyo/sub_index/kiroku/kiroku/data/96.pdf

2019年11月28日木曜日

寒雨

薄暗い空、午後になって音ひとつない寒い雨が降り続く。そんな状態を過ごす。
底冷えするほどもない。着込めば鬱陶しい。動作も鈍くなる。

日も暮れた夕方、門扉越しに通りを見れば、あらゆるものが雨に濡れて、外灯にてかてかと輝いている。モノクロ無声映画よう、音もない。

ウェザーニュースの記事「日差し恋しい東京 今日28日(木)で一週間連続の雨」*(11/28 11:31)は、この雨について次のように報じている(抜粋)。
(*)記事: https://weathernews.jp/s/topics/201911/280095/
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東京都心など関東地方では先週22日(金)から毎日雨が降っていて、今日も午前中のうちに雨を観測し、一週間連続の降水となりました
11月1mm以上の雨が一週間続くのは1950年の10日連続以来69年ぶりのことです。
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道は舗装されていて、雨にぬかることはない。路の脇に傾斜をつけて雨水を排水溝に流しこむ。それでも、路にかすかな窪みがあると雨水が溜まるのを見つけて、子どもたちは飛びこみ水がはねるのを楽しむ。でも、こう長く降り続いては、飽きてきたことだろう。

明日はどうやら天気が回復する。ただし気温は今日よりも冷えるという。

ところで昔の芸能界に、若いタレントたちへの「ご意見番」役を果たした、淡谷のりこ(1907年~1999年)がいた。激動の時代を経験した彼女の発言に誰もが素直に聞き入れた。過去現在の互いの人生を重ね合いながら共にいる自覚ができた。当時の若者は、彼女が経験した時代を思い至ることのできる世代でもあった。そんな時代だったから、彼女の言葉を聞き流すそぶりを示す者はいなかった。もちろん微笑ましく受け入れたりもした。
雨のブルース」(作詞 野川香文・作曲 服部良一、1938年)の歌がある。


(Youtubeに登録のniponpolydorに感謝)

2019年11月27日水曜日

旧暦11月1日

きょうは旧暦の11月1日(今夜の月は月齢0.5の「新月」)、ただそれだけのこと。いつもと別段に違うことはない。

通いはじめた体操にも慣れて、心地よい疲労感から帰宅すると決まったように転寝する。そして目覚めてハッとする・・・多分、これからも繰り返すことだろう。

今月も残すところ3日間。来12月になれば、あっという間に一年が過ぎたことを思い知る。そして転寝から覚めたときのように、事態を飲み込めぬもどかしさに似て辺りをキョロキョロと見回すことだろう。

最近、むかしたずさわった仕事に関連した夢を見る。それもどこかの場所で話してくれと頼まれて、安請け合いしたものの期日が迫り慌てる夢だ。不思議なことにその後も、技術(アーキテクチャー)について思い出し整理しようと言葉を必死に紡いでいる。よほどに焦ったのだろう、夢に続編があるなんて思いもよらなんだ。

2019年11月26日火曜日

樹木観察会

先々月、近くの公園で開かれる「樹木観察会」の案内ハガキが届いた。公園の随所を巡り、そこに育つ様々な樹木を紹介してくれる。木の大きさ・枝ぶり、幹肌、木の実、葉の形状など直接見ながら観察する貴重な催しだ。(その気になれば、同じ場所に何度も訪れて観察できる。木はすぐに逃げ出さないし、ゆっくり変化していくのだから)

(本ブログ関連:”樹木観察会”)

今年に入って雑草の観察を再開したばかりで、樹木については遠い昔に観察会に参加しただけ。そんなレベルで、放蕩息子の帰還ではないが、許しをこいつつ晩秋のきょう出かけた次第。(春にも開催されたそうで、それと合わせて春秋の比較が考慮されたようだが、残念ながら春の会に参加してない)


公園サービスセンターと樹木の会の合同観察会で、一般参加者向けの資料(樹木地図など)も充実して、案内者の方の後をついて回るだけだったが・・・あっという間に2時間が過ぎた。

とりあえず、今回観察した木々のリストを次に記してみる。(貴重な解説コメントがあったが・・・この後、追記してみたい)

ケヤキ
サルスベリ
キンモクセイ
コブシ
トチノキ
マテバシイ
スダジイ
シラカシ
ニワトコ
ネグンドカエデ
センダン
ラクウショウ
オニグルミ
メタセコイア
ミツカエデ
イチョウ
エノキ
ムクノキ

それにしても、<ドングリ>の実がなる木の多いこと。そんな木々に特別な総称があるのかネット検索したところ、「茨城県自然博物館」のホームページに分かりやすい図表*で解説されている。次ぎに再掲させていただく。
(*)図表: https://www.nat.museum.ibk.ed.jp/assets/data/education/document/satoyama/donguri.pdf

2019年11月25日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)-7

快調に歩けるようになった。健康体操教室のトレーニングの成果だろう・・・負荷の少ない地味なストレッチ運動中心のおかげか、歩きに疲労感がなくなったのだ。遠くの街で開かれている市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)」へ通いながら実感した。
(ところで帰りの電車で、若者が席を譲ってくれた・・・最近、歳相応に感謝して座るようにしている)

(本ブログ関連:”ユダヤの歴史を学ぶ”)

今年前期の「ユダヤの歴史を学ぶ(第1部)」(7/8)で 、<アメリカへ渡ったユダヤ人>を解説をされた、東京大学准教授の鶴見太郎氏から「ソ連におけるユダヤ人の生き方」についてうかがった。

帝政ロシア・ソ連時代に、ユダヤ人がどのように生き抜いたかを次のように紹介された。

ポグロム: ロシア革命内戦期に発生したユダヤ人排斥の結果
・ユダヤ人はボリシェヴィキ支持へと傾倒していった
  - 1919年、キエフのチェーカー(秘密警察)の75%がユダヤ人だったという推計も
・一方、ユダヤ人に「シオニズム運動」を招くことになる

ソ連体制下: 民族政策の変転
・帝政時代の居住制限から、ソ連時代の当初、移動の自由があった
  - イディッシュ語(文化)の普及政策
    a.ボリシェヴィキのユダヤ人セクションにいた女性エステル・フルムキン(Esther Frumkin)は忠実に実施
      ⇒ 1940年、シベリアの収容所に送られ粛清される
    b.ユダヤ人自身は、ソ連社会との融和が難しいと判断して敬遠する傾向にあった
    c.ユダヤ自治州(州都ビロビジャン)に定着させる: 防衛上、農業定着
      ⇒ WWⅡ後、3万人に達したが、現在は2,000人程度
・WWⅡ
    a.「ホロコースト」(略)
    b.1942年、西側ユダヤ人に対し、ソ連支援のため「ユダヤ人反ファシスト委員会」を結成
・WWⅡ後
    a.スターリン時代
      ⇒ 上記ユダヤ人反ファシスト委員会関係者の暗殺・逮捕
      ⇒ 反ユダヤ主義の立場から、ユダヤ人の活動を「ブルジョワ民族主義」と呼んだ
    b.スターリン以降
      ⇒ イディッシュ語(文化)の名目上の復帰
・1967年「第3次中東戦争」、アラブ支持のソ連でイスラエル・シオニズム批判が起る
・海外(イスラエルおよび諸外国)への移住希望者が増大
    a.1989~98年、ソ連圏から120万人(内実質のユダヤ人は80万人)が出国
      ⇒ 1970~97年、ロシアから30万人が出国
      ⇒ 1970~97年、ウクライナから42万人が出国

(感想)
イスラエルにおける、ロシア語話者*のユダヤ人が多数いるという。
(*)Russia Beyond「さまざまな情報源によると、ソ連・ロシアからイスラエルに移住した人でロシア語を話すのは、25万〜50万人だ。米フォーブス誌の試算では、2017年時点でイスラエルのロシア語人口は150万だった(同国の総人口は約860万人)」(  https://jp.rbth.com/lifestyle/80162-sekai-no-roshiago-jinkou-wa-dono-kurai )
彼らがイスラヘル移住を決めた理由を知りたい。ソ連時代のロシア人だって大変な経験をしているのだから、ユダヤ人はもっと厳しい経験をしただろう。
東欧のポーランドの田舎町や村(シュテットル)にユダヤ人が多数いたことは、ポーランドやリトアニアの歴史から推察できるが、ロシアにどうして住むようになったのかも知りたい。

2019年11月24日日曜日

(雑談)お前は誰だ

昨日から続いた雨も昼ごろに止んで、午後は曇り空とはいえ路面もすっかり乾いた。おまけに、一昨日、昨日と寒い日が続いたが、きょうは少し気温が戻りおだやかに和む思いがした。
ちなみに、都心のここ数日の<最高気温>は次の通り。
・一昨日(11/22): 10.8℃  ← 今月中で一番寒かった
・昨日(11/23)   : 13.0℃
・きょう(11/24): 19.1℃(13:49)

そんなわけで、拍子抜けする話を探してみた。

先日(11/17)手にした「江戸奇談怪談集」(須永朝彦 編著、ちくま学芸文庫)の<怪談>編に、「狗張子(いぬはりこ)」に採録の「死して二人となる」の話がある。死者とウリ二つの男がたずねて来てひと騒動起すという、一口噺というか一息噺があって、落語に通じる可笑しさがある。要約すると次の通り。
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小田原城下の百姓村で、中間(ちゅうげん:侍の下、小者の上)が死んだ。村人が夜更けに埋葬しようとしていたとき、ある男が突然訪ねてきて、遺体のそばに座って啼き出した。すると、死んだはずの中間が起きあがり、二人は殴り合いを始めた。驚いた村人は逃げ出し、日暮れに部屋をふたたび覗き込んだところ、うり二つ(顔形から衣服まで)の二人が倒れていた。ひとびとは男たちを同じ棺に納めて塚を築いたという。
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二人の一方は既に死んでいるのだから、「ドッペルゲンガー」の逆バージョンというべきか。自分と自分の影とでもいうべき存在について、ヨーロッパ的な自我は意外と脆いのかもしれない。東洋というか日本には、そんな幻視はなかったのではないだろうか。ただ、視点のでんぐり返しを楽しんでいた節はあるようだ。

落語に、以前(2017/3/8)のブログで触れたように、自分の死体を引取りに行くという「粗忽長屋」がある。かつぐ当人が、自分がいったい誰だか分からなくなるという可笑しみがある。

(本ブログ関連:”粗忽長屋”)

2019年11月23日土曜日

勤労感謝の日 2019

きょうは、祝日の「勤労感謝の日」。土曜日(一般に休日)と重なって、日曜日だったら振替休日になったものをと、損したような気分になった子どもたちが多いのでは。おまけに、朝からあいにくの雨、降ったり止んだりして外出もできず、一日もやもやして過ごしたのではないだろうか。

(本ブログ関連:”勤労感謝の日”)

ちょいと耳を傾むければ、ぼそぼそと雨の気配して鬱陶しい思いをするが、ときに雨に遮断されるのも悪くない。気が散らず、気をめぐらすこともない充分な時間が感じられる。

「波止場しぐれが 降る夜は」で始まる石川さゆりの「波止場しぐれ」*(作詞吉岡治、作曲岡千秋、1985年)は、「時雨」の小豆島土庄港のネオン街が舞台。「とのしょう」(Wikipediaの「土庄町」でも「とのしょうちょう」)と歌っているが、地元出身者は「とのしょ」と呼んでいたような・・・。
(*)夕刊フジ「石川さゆり“転機”となった小豆島へ!恩師と波止場しぐれ」(2012.6.21)
       https://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20120621/enn1206211541009-n1.htm

昔、小豆島へ行くのに九州方面からなら、岡山県宇野港発で大型の「宇高連絡船」に乗って香川県高松港行へ渡り、そこで中型船に乗換えて土庄港へ着いた。その後の学生時代に、神戸港から土庄港へ高速船で向かったこともある。

ところで、土庄港に「浮世小路」という飲み屋街があったなんて知らなかった。わたしにすれば、島の中にある処を訪ねるだけだったので。


(Youtubeに登録の歌チャンネルk17 heieに感謝)

2019年11月22日金曜日

小雪 2019

朝からの氷雨。きょうは、二十四節気の「小雪(しょうせつ)」。雨が雪となるほどでないが、傘をさしながら街を行くひとのなかに、余りの寒さに慌ててポケットから手袋を出すのを見た。歯科に通院途中の私は、手袋を持ち合わせてないのを後悔するばかり。

(本ブログ関連:”小雪”)

さて、歯科治療室に入ったとき、外の冷たい雨を「氷雨」のようと伝えた。先生もご存知で、そういえば演歌に「氷雨」がありますねと応えて、演歌世代同士の会話になってしまう。

演歌の「氷雨」(作詞・作曲 とまりれん)といえば、記憶にあるのはやっぱり「日野美歌」の歌だが、元は「佳山明生(かやま あきお)」の1977年のデビュー曲という。歌詞は女性の未練がこもった別れ歌で、まさに演歌の王道。だから後も森昌子が歌ってよし、石川さゆりが歌ってよしだった。


(Youtubeに登録のcoffee shopに感謝)

2019年11月21日木曜日

木枯らし1号はまだ吹いていない?

11月に入って、東京都心の日々の最高気温で、きのうはそれまでで一番低く 15.9℃だったが、きょうは 15.7℃(13:17)となり、さらに下回ったようだ。寒さがますますつのるけど、まだまだ冬の序の口のようなもの。

ところで、冬を示す「木枯らし1号」はどうなったのだろう。Yahooニュースの記事「東京でも『木枯らし1号』の発表か  そのあとは暖気のち再び寒気」*(11/20、饒村曜 気象予報士)は、木枯らし1号の発表基準を次のように紹介している。
(*)記事: https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20191120-00150742/
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西高東低の冬型の気圧配置と・・・、「10月半ばから11月30日までの期間」、「東京(千代田区)で北から西北西の風で毎秒8メートル以上」というのが発表基準です。
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今晩21:00までの、気象庁発表の東京の「最大瞬間風速(m/s)、(風向(16方位))」によれば、「9.7(西北西)、12:15」となっている。「西北西の風で毎秒8メートル以上」なので基準をクリアしているように見える。ただし、日本気象協会tenki.jpの天気図**を見ると、いわゆる「西高東低の冬型の気圧配置」になっていない。今夕 18:00に高気圧が真上に陣取っている。
(**)天気図: https://tenki.jp/guide/chart/

実況天気図

そのせいか、ネットに「木枯らし1号」の話題が見つからない。ブログに記載しているこの時間(22:30ころ)までに発表されてない。

2019年11月20日水曜日

健康体操教室

運動不足とは、他に用があって運動するひまがないときにいうものだ。ところが、今はじゅうぶん時間があるのだから、少しくらい体に負荷をかけることでもやればいいのに。

寒いのが苦手なせいか、気合を入れないとなかなか行動に移せないけれど、週一回とはいえ「健康体操教室」のおかげで体が少し軽くなってきている・・・。

(本ブログ関連:”健康体操教室”)

教室通いを再開して以来、きょうで3回目。再開した初日は力が入っていたのだろう、何となくこなしたが、2回目、3回目と慣れてくると別の面が出てきたようだ。

思った以上にきついというか、体の動きが鈍いのに気付く。それなりに頑張って終了しても、帰宅すると気が緩んでグダグダになり、ストーブの温もり誘われて転寝してしまう。
数回通った程度で万端なはずもない。教室の合間に自主トレーニング?でもしてみようかと思う。

(付記)
睡魔に襲われる心地を、Youtubeに探したら、面白い動画が見つかった。
「ハプニング!民謡教室のアイドルvs睡魔!」(登録者菊地秀一氏)*
(*)https://www.youtube.com/watch?v=zdUvtUQe-ds
民謡教室に通う小さな双子姉妹の一人が、歌の練習中に見事に睡魔に襲われる、微笑ましい動画だ。

2019年11月19日火曜日

庚申

日めくりカレンダーを見れば、今日のしるしに「庚申(こうしん)」とある。例によって、Wikipediaをたずねれば、以下のような説明がある。

陰陽五行」の5種類と、「干支(えと)」の12種類を組み合わせて、毎日を分類すると、5×12=60通りの日にちが設定できる。その中でも、一番めでたい組み合わせが「庚申」となる。
・陰陽五行: 十干(じっかん)中の「庚(かのえ)」は、陽の金
・干支:十二支中の「申(さる)」は、陽の金

庚申が、一年に何回あるかといえば、365日÷60日 ≒ 6、つまり6回ある。めでたい日ということで、昔のひとは一晩酔いあかしたらしい。本当は、人間関係や労働からの気分転換だったかもしれないけど、仏教と結び付けて「庚申信仰」と呼んだようだ。

庶民の側にすれば、民間信仰として「庚申待」の行事をした。世の中、なにかしら理屈が必要なようで、人間の体に棲む「三尸(さんし)の虫」が、庚申の夜に「天帝」または「閻魔大王」に、その人間の日頃の行ないを報告に行くという。寿命とその先のための勤務評定のようなこと。それを阻止しようと、ひとびとは集まり寝ずに夜宴することになる。

そろそろ年末に開かれる<忘年会>もいってみれば「庚申待」のようなものだが、こちらは年一回だけ。ところで、わたしには「三尸の虫」も見限ったのか気配すらしない。でも忘年会は楽しみにしておこう。

2019年11月18日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)-6

今月に入って日ごとの最高気温が大きく変動している。東京都心の最高気温を見ると、一番高いのは 23.9℃(11/1)、一番低いのは 16.1℃(11/13)。きょうの最高気温は 21.4℃(14:11)、少し緩んだ好天気でさしずめ「小春日和(インディアン・サマー)」といったところだろう。

遠くの街で開催される市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)」へ出向く途中の電車の中で、窓から差し込む暖かい日差しに眠気を誘われた。実に心地よかった。

(本ブログ関連:”ユダヤの歴史を学ぶ”)

イスラエル建国後、イスラム世界との摩擦(中東戦争)に焦点をあてた「イスラエル国家の建設、数次の中東戦争とイスラエルの膨張」について、東洋英和女学院大学学長の池田明史氏から解説を受けた。

ところでお話は、中東戦争の空爆戦術とか戦車の防御構造とか、戦争談義に飛んだ気がする。さらには「六日間戦争」に勝利したことから、「六日間」を聖書的解釈に結びつける話題まで出てきた。そうなると、話を聞くほどに疑問が生じた。

(いつものような講義内容の要点記述を今回省略する)

① 疑問: イスラエル建国にいたる歴史的な経過を、具体的な<史実>で知りたい
  ・中東戦争を起点にしてしまうと、イスラエル国家ありきで始まるため
    - 初期シオニズム運動から、どのようにしてイスラエルの土地を入手できたのか
    - その当時のパレスチナ先住者たちとユダヤ人入植者との関係はどうだったのか

② 疑問: イスラエル国民、ユダヤ教徒、民族の定義を知りたい
  ・ヨーロッパのユダヤ人は民族か、イスラエルのユダヤ人は民族か
  ・イスラエル建国の後押しをした西欧の役割とその後の責任は

(感想)
シビアなテーマだけに、焦点の当て方に気配りされたのだろうけれど、歴史上のユダヤ人とイスラエルのユダヤ人がうまく結びつかない。ユダヤ教としてのユダヤ人、イスラエル国家としてユダヤ人について整理できないでいる。

2019年11月17日日曜日

雲根志

近隣の駅ビルにある文具店へ蛍光ペンを買い求めに出かけた。先日、同店で購入したSTAEDTLERの蛍光ペン(黄色)はユニークで、一般の水溶性インキの蛍光ペンと違い、インクが固形ゲルでできている。書籍にマーキングしたとき、裏面に滲みることがない。筆圧とか書籍の紙質と関係なく印(しるし)を付けられるため、読み返したとき不都合を感じることはない。そこで他色のペンも揃えたく、橙色、緑色、水色を買い足した。

同駅ビルに大型書店があり、面白い本はないものかとふらりと寄った。好みの<鉱物関連>の書棚を見に行く。アマチュア向けの美しいし紹介本がつぎつぎと出版されている。素晴らしいことで、多分近隣国では見られない状況だろう。
ただ、どの本も息長く続くかというと、この分野では難しそうだ。先日、アマチュアの鉱物趣味団体の長老が亡くなられたが、その方の著書の<鉱物図鑑>が書店の棚から次第に見かけなくなってきている。(多分どの分野でもそうだろうが、同好者の年齢構成に偏りがある)

(本ブログ関連:””)・・・ 検索したページの最下段にある「次の投稿」で続く

文庫本のコーナーで、「江戸奇談怪談集」(須永朝彦 編著、ちくま学芸文庫)を見つけて求めた。本来奇談集は、短い話を取り留めなく集めたものが多い。それらの書の中から、編者の好みで集めたアンソロジーといったところだ。江戸の奇談として代表的な「耳嚢(耳袋)」から、石の話の「雲根志」(木内石亭)まである。(怪談は苦手なので後回し)

「雲根志」については、その中から二十話ほど採録されている。博物学の源流という評価と違い、あくまでも奇談に徹している。特に私の興味から、石の中に<世界>を見るような、一種マトリョーシカの入れ子構造的な面白さに関心がある。
石の中から水が流れ出るとか、虫が這い出るとか、しまいには少女のような姿が見えるといった、古人の好奇心や想像力には尽きることがない。

(本ブログ関連:”雲根志”)

ところで同店には、ネットで売れ行きランキング上位にある本が置いてなかった(店頭の電子検索でも在庫なしという)。人気が凄くて売り切れなのか、あるいは別の要因からか知らないが、書店ビジネスを考えると信じられないことだ。

2019年11月16日土曜日

(雑談)スポンサー

とあるラジオ局のトップが新しくなり、番組編成が変わったという。どのように方針が変わったかは別にして、そのなかに若者感覚をメインにしたような番組があって、今晩それを聞いていて面白いことに気付いた。

同番組スポンサーのひとつに、高齢者向け薬品を通信販売している会社があって、放送中にコマーシャルが流れたのだ。このことから、表向き <若者の軟弱さ(ギャグ)> を売りにしている番組だが、実際の聴取者に高齢者が多いということが明らかになってしまう。何のことはない、スポンサー企業の特性から、番組の実態が漏れ出たようなものだ。
放送局の営業にとって、番組の方針と聴取者・視聴者の実態のどちらを優先するか決めるのは、今の時代しんどいことなのだろう。(週刊誌のサブ特集に<健康ネタ>が多いのも然り)

ちなみに、この番組のパーソナリティは、あるお笑いコンビのひとりではないかと思うほどよく似ている。番組パーソナリティ自身は、ネットで調べたところ50代半で、顔写真も全くイメージと違って決して若くないのだ。

放送界のなりふり構わぬ状況が透けて見えたような気がした。

2019年11月15日金曜日

2019年 第70回「NHK紅白歌合戦」出場歌手

年末の催事が明らかになり、年末を強く意識する。大晦日の定番、NHK「紅白歌合戦」もそうだ。ところで、近年とんと視聴することがない。演歌の出番もわずかとなり、新人歌手も若すぎて。なにより、楽曲に合わせて歌詞が作られるような風潮に馴染めないでいる。そして英語(カタカナ)の多様に鼻白む思いがする。

とはいえ、出場歌手に興味がないわけでない。石川さゆりや五木ひろしの出場にホッとする。出場歌手をどれだけ知って、どれだけ知らないかにも興味がある。自身の感度を確認する意味でも。

(本ブログ関連:”紅白歌合戦”)

ということで、11/14に発表された次の「第70回NHK紅白歌合戦」出場歌手リスト*で、知っている(聞いたことのある)歌手に「○」印を、名前だけ知っている歌手に「△」印を勝手ながら付けさせていただいた。
(*)NHKニュース: https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191114/k10012177321000.html

    紅組                                         白組
    ----------------------                   ----------------------
○ aiko(14)                             ○ 嵐(11)
△ いきものがかり(11)               ○ 五木ひろし(49)
○ 石川さゆり(42)                         Official髭男dism(初)
○ AKB48(12)                     ○ 関ジャニ∞(8)
    丘みどり(3)                        △ Kis-My-Ft2(初)
△ 欅坂46(4)                             King & Prince(2)
○ 坂本冬美(31)                           King Gnu(初)
○ 椎名林檎(7)                        ○ 郷ひろみ(32)
    島津亜矢(6)                            GENERATIONS(初)
    Superfly(4)                        △ 純烈(2)
○ 天童よしみ(24)                         菅田将暉(初)
△ TWICE(3)                          △ DA PUMP(7)
△ 乃木坂46(5)                      ○ 氷川きよし(20)
○ Perfume(12)                       ○ 福山雅治(12)
    日向坂46(初)                      △ Hey! Say! JUMP(3)
    Foorin(初)                              星野源(5)
○ 松田聖子(23)                           三浦大知(3)
△ MISIA(4)                               三山ひろし(5)
○ 水森かおり(17)                         山内惠介(5)
    LiSA(初)                             △ ゆず(10)
    Little Glee Monster(3)
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2019年11月14日木曜日

健康診査

市役所から住民に、健康診査の案内が来たのはだいぶ前のこと。年末までに受診するよう記されていたが、億劫できょうまでずるずると延ばしていた。この歳になると(家族のために健康を維持して働かねばならぬとういう義務は終えているので)、気楽なはずなのに、健診で怪しいものでも見つかるのが嫌で後回しにしたい気持ちでいた。例年のこととはいえ(観念して?)、病院へ行くことにした。

これまで何も変わりなかったのだから、今回も変わりはないはず。一通り検査項目をこなして、最後に医師の軽い問診のとき、全ての検査結果は(データとなって)今月末にあらためて聞くというに、妙に元気を装ってしまう。

病院を出ても尾を引いているのだろうか、もしかしたら何か見つかるかもしれないと杞憂する。そんな気分を知らず、街はクリスマス準備のためだろう落ち着いている。本屋には、来年のカレンダーが吊るされ、年賀状デザインの書籍が山積みされている。健診のことなんか「関係ない!」のだ。

来年は子年(ねどし)なので年賀状デザインは、古いミッキーマウスの動画から探してみようかな。


(Youtubeに登録のBig Takataに感謝)

2019年11月13日水曜日

さよならリュウグウ

平成26年(2014年)に地球を出発した、小惑星探査機「はやぶさ2」(初代「はやぶさ」の後継機)は、本日、地球近傍小惑星 「リュウグウ」を離れ、いよいよ地球に向かって帰還の旅についた。

(本ブログ関連:”はやぶさ、はやぶさ2”)

日本人はロボットに対して親和的である。「はやぶさ」帰還のときもそうだった。あの時に見た感動を、今回も見ることになるのだろうか。「はやぶさ2」にいろいろな思いを託したくなる。
今回、離れる「リュウグウ」に対しても、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の「はやぶさ2」プロジェクトは、「〝さよならリュウグウ〟キャンペーン」*を次のように催すようだ。そうそう、この感じ・・・いいな。きっと、子どもたちから小惑星へたくさんの「さようならメッセージ」が寄せられるだろう。
(*)キャンペーン: http://www.hayabusa2.jaxa.jp/topics/20191113_SAYONARA_Ryugu/
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2019年11月13日、10:05(機上、日本時間)、「はやぶさ2」探査機がリュウグウから出発し、地球への帰途につきました。11月18〜19日までは、探査機に搭載されたカメラで遠ざかっていくリュウグウを撮影することができます(画像はこちら)。その後、探査機はイオンエンジン運転姿勢へと姿勢制御を行いますので、リュウグウは撮影できなくなります。

そこで、リュウグウ出発から11月19日まで、〝さよならリュウグウ〟キャンペーンとして皆さんからリュウグウや「はやぶさ2」についてのメッセージを募集したいと思います。・・・
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産経新聞の記事「はやぶさ2、小惑星を出発 来年末に地球帰還へ」**(11/13 10:37)は、「はやぶさ2」の「リュウグウ」出発後について、次のように解説している。<約8億キロを飛行して来年末、6年ぶりに地球へ戻る>のが待ち遠しい。そして、研究者は、立ち去る「リュウグウ」に対して挨拶(「さよならリュウグウ、ありがとうリュウグウ」)を忘れていない。
(**)記事: https://www.sankei.com/life/news/191113/lif1911130015-n1.html
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 探査機「はやぶさ2」が13日午前10時5分、地球への帰還に向け小惑星「リュウグウ」を出発したと、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。約8億キロを飛行して来年末(12月ごろ)、6年ぶりに地球へ戻る

 <はやぶさ2>は地上から送った信号に従い姿勢制御用のエンジンを噴射し、高度20キロの通常位置から秒速9.2センチで上昇を開始した。機体は正常という。

 来月3日以降、機体を加速するためのイオンエンジンの連続運転を開始し、帰還に向けた本格運用に入る。地球の上空に到達すると、採取したリュウグウの物質を納めたカプセルが切り離されオーストラリアの砂漠に落下する。

 統括する津田雄一プロジェクトマネージャは「貴重なお土産と、夢中なひとときをくれたリュウグウをついに出発しますあなたのおかげで地球人はよい年をとることができました」とのコメントを発表した。

 <はやぶさ2>は初代<はやぶさ>の後継機で、平成26年(2014年)に地球を出発し、約32億キロを飛行して昨年6月にリュウグウに到着。太陽系の歴史や生命の起源を探るため2回の着地に成功し、地表と地下の物質を採取したもようだ
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2019年11月12日火曜日

(訂正)アワコガネギク(キクタニギク)

先日(11/10)、「自然観察園」で見た黄色のキク科植物を <「アブラギク」の仲間と、しろうと判断してみた>が、本日、同園の「自然観察センター」にて次のように教示いただいた。(やっぱり、しろうと判断だった)

次の赤字訂正は、11/10付けブログに(訂正(11/12追記))として追記している。
・11/10に添付した写真は「キクタニギク(別名アワコガネギク*)」の花である。
(*)外来種もあるようで、国立環境研究所「侵入生物データベース」に掲載されている。
       http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80500.html



ちなみに、「シロバナアブラギク」は、同園出入口付近の外部仕切りの金網越しに群生している(次の写真)

2019年11月11日月曜日

ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)-5

毎週月曜日開催の市民講座「ユダヤの歴史を学ぶ(第2部)」へ出かけた。天気予報の通り、昼は晴れ・夕方は雨となって、帰宅時にしっかり濡れた。この時期の雨は冷える。

(本ブログ関連:”ユダヤの歴史を学ぶ”)

先週日曜日は「文化の日」の祝日だったため、月曜日が振替休日となり、市民講座は<休講>となった。したがって2週間振りの聴講になる。今回も重い内容で、WWⅡ後にホロコーストがコミュニティの中でどのように語られたかを、特に<犠牲者>側の語りについて、「ホロコーストを巡る戦後の言論と記憶 -想起のかたち-」のタイトルで、先週に引き続き学習院女子大学教授の武井彩佳氏から説明された。ホロコースト理解を多面的に切り分けて見せてくれた。

歴史の語りは、時代(世代)・政治体制・メディア(芸術表現)によって違いが出る
・時代経過のごとに、語りの主題や内容が変わってくる
  - 個人の記憶 ⇒ 政治利用 ⇒ 被害者の子ども世代が関心を持つ ⇒ 集合(文化)的記憶
・小説:「ホロコースト小説」といったジャンルがある
  - ホルヘ・センプルン(スペイン人)、エリ・ヴィーゼル(ハンガリー出身ユダヤ人)
  - ホロコースト小説は、イスラエル以外の世界から発表されることが多い
・映画: ホロコーストを象徴化・アイコン化(ビジュアル化)しやすい多様な表現
  - 刺青(囚人番号)、星マーク、列車(収容所へ搬送)、ガス室、被害者の人格崩壊

犠牲者のユダヤ人内部での語り
・ナチスドイツとの関係
  - シオニスト: 武装抵抗した意識
  - ユダヤ人評議会(Judenrat): 対独強力した富裕層(「裏切り者」と呼ばれる)
・性的役割(語られないこと)
  - 男性: 守るべきものを守るという男的役割・存在を果たせなかった矛盾
  - 女性: 生き延びるため身を手段にする(あるいは嬰児の処置)
・仲間割れの話については当然忌避される(語られないこと)

シオニスト(イスラエル在住)から見たホロコーストの解釈
・イスラエル以外のユダヤ人(ディアスポラ)に対して
  - イスラエルに移動しなかったこと、現地での共生化を試みたことの失敗など批判

宗教(ユダヤ教)的立場から見たホロコーストの解釈
・神学テーマ
  - 正統派: 神の罰(神に見捨てられた)
  - 神の不在:「あなた(神)はその時どこにいたのか」
  - 生存者(Sh'erit ha-Pletahשארית הפליטה)を神は見捨てたのではない解釈もある
・世俗派は、西欧世界での<共生>という幻想が破綻したことを知る

共産主義体制から見たホロコーストの解釈
・社会主義では、民族よりもファシストと闘った民衆に力点が置かれた
  - ファシストと闘った共産主義者 > 苦しんだ一般民衆 > 抵抗せず殺されたユダヤ人
・ホロコースト記念碑も、ファシズムへの抵抗を誇示するようデザインされる

アメリカに移住したユダヤ人から見たホロコーストの解釈
・アメリカ移住で生き残ったという理解
  - アメリカンドリーム: 困難からのがれる ⇒ 一生懸命働く ⇒ 裕福になる
・(ホロコーストのなかった)アメリカに多数のホロコースト博物館・記念碑がある
  - 体験者でないため、当初は逆にリアルな表現を求めたが、現在は抽象的になっている
  - 犠牲者の「無名性」を乗り越える作業として、生き残ったひとびとの体験を聞く


(感想)
<体験>は、生き残ったひとの言葉でしか伝わらない。死者の言葉ではない。<歴史>が体験をくるむとき、言葉は整理される(第3者の手で整理されてしまう)。時間が遠くなるほど、距離が遠くなるほど、言葉は純化される。メディア(あるいは思想)というプリズムをかけると、容易に角度を変えてしまう危険性がある。

(資料)天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」、「祝賀御列の儀」

一昨日の11月9日に皇居前広場で行なわれた「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」での天皇陛下のお言葉、および昨日の11月10日に行なわれた「祝賀御列の儀」について次に記す。

民間主催による「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」での天皇陛下のお言葉*
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さきに、「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明しました。そして、今日ここに集まられた皆さんからお祝いいただくことに感謝します。

即位から約半年、多くの方々から寄せられる気持ちを嬉しく思いながら過ごしています。また、この間、様々な機会に、国民の皆さんと直接接し、皆さんの幸せを願う思いを私たち二人であらたにしてきました。

その中にあって、先月の台風19号をはじめ、最近の大雨などによる大きな被害に深く心を痛めています。亡くなられた方々に哀悼の意を表しますとともに、ご遺族、被災された方々にお見舞いを申し上げます。 

寒さがつのる中、避難を余儀なくされ、生活再建が容易でない方が数多くおられることを案じています。 

復旧が進み、被災された方々が安心できる生活が、1日も早く戻ることを心から願っています。 

ここに、改めて、国民の幸せを祈るとともに、我が国の一層の発展と世界の平和を願います。

今日は寒い中にも関わらず、このように大勢の皆さんが集まり、即位をお祝いいただくことに、深く感謝いたします。
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(*)ハフィントンポストの記事「国民祭典、天皇陛下がお言葉『みなさんの幸せを願う思いを、私たち二人で新たにしてきました』(おことば全文)」(11/9)より。


国事行為の「祝賀御列の儀」について、産経新聞の記事「『祝賀御列の儀』沿道は11万9千人 皇位継承式典事務局が発表」(11/10 18:46)は、次のように報じている。
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 政府の皇位継承式典事務局は10日、同日行われた天皇陛下のご即位に伴うパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」の沿道の奉祝者数が約11万9千人だったと発表した。平成2年11月の前回パレードは約11万7千人だった。
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