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2019年12月17日火曜日

セイヨウウスユキソウ

米ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年)で歌われた「エーデルワイス」の草の和名が「西洋薄雪草(セイヨウウスユキソウ)」とは知らなんだ。映画が公開されてすぐ、「エーデルワイス」のおだやかな旋律は、日本で誰もが知る親しまれた歌になった。

歌詞に「Blossom of snow」があって、白い雪の花のイメージから冬にでも咲くくらいに思っていた。気になって調べてみれば、Wikipediaに「開花期は7-9月」とある。(他のネット上の花サイトに「5~6月」という記載もある)

もともとドイツ語の歌で、「エーデルヴァィス」に高貴な花「Edel(noble)weiß(white)」の意がある。またミュージカルの英語歌詞に、「我が祖国に永遠の祝福があらんことを(Bless my homeland forever)」とある。

英語の作詞者「オスカー・ハマースタイン2世」(1895年~1960年)について、Wikpediaに「祖父はユダヤ系ドイツ人のオスカー・ハマースタイン1世、父親は劇場主。ニューヨーク生まれ」と記されている。まさに、ブロードウェイを隆盛したユダヤ人興行師の家系といえるだろう。(遅れてきたユダヤ人の映画製作者たちは、はじかれるようにしてハリウッドへ転進することになるのだが)

ドイツ語圏のオーストリアから脱出という展開に、ユダヤ系ドイツ人の作詞家はどのような思いをして英語の作詞をしたのだろうか。


(Youtubeに登録のRodgers & Hammersteinに感謝)