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2018年6月6日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 「瀟灑園」ほか

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(5/30)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、自然を楽しむ建物「瀟灑園(しょうしゃえん、소쇄원)」ほかの話を紹介した。

始めに、全羅南道の潭陽地域にある、景色の美しい「東屋」の「瀟灑園」について次のように紹介された。
・暑く感じる日が多くなった。そんな昼、景色の良い東屋が浮かぶ。そこに座り、小川の流れる音を聴けば、どんなに心安らぐだろうか。山水のあるところ、多く東屋がある。有名な園に「瀟灑園」がある。全羅南道の潭陽地域にある同園は、最高の園林と評される。瀟灑園は、美しい自然を最大限残し、東屋などいくつもの建物がある。所々に風景を楽しむ小さな東屋を配置している。中でも、「光風閣(광풍각)」、「霽月堂(せいげつどう、제월당)」が有名。

▼ 管楽器の大笒(テグム:대금)の演奏で、園林の趣きを表現した「瀟灑園」を聴く。空気が流れるように、今様に。-

次に、江陵地域にある、五つの月が見られるという楼閣「鏡浦臺(경포대)」について次のように紹介された。
・自然を楽しむ所に建てた小さい建物が東屋。少し規模が大きいものが「楼閣」。韓国東岸の江陵地域に、楼閣で有名な「鏡浦臺」がある。海と湖があるこの地は、五つの月が見られるという。「空の月」、「海に照らされた月」、「湖に沈んだ月」、「杯の中の月」、そして「愛する人の瞳の中の月」だ。そんな鏡浦臺の趣きを表現した歌があるんです。十二の欄干が設置された楼閣に上がると、と始まり、鏡浦臺とその周辺の美しい自然を歌う曲です。

▼ 漢詩にリズムをつけた詩唱(시창)、「十二の欄干(십이난간)」の歌を聴く。文字毎に対応なので詩吟に似る。

最後に、パンソリ「春香歌(춘향가)」の、若い春香(춘향)と李夢龍(이몽룡)について次のように紹介された。
・東屋や楼閣は一人でも楽しめるが、愛する人と一緒なら、より幸せなはず。妓生の娘「春香」と、両班の御曹司「李夢龍」の身分を越えた恋物語、パンソリ「春香歌」にも、温かい春の日の楼閣が登場する。ある朝、遠く山霧がかかる中、木と花で囲まれた美しい楼閣が描かれる。その楼閣の前には、カササギ(烏鵲)が「牽牛」と「織女」に橋を作ったという「烏鵲橋(오작교)」がある。若い李夢龍は、牽牛と織女の物語を思い浮かべる---  もし自分が牽牛であれば、織女は誰れなのかと。そのとき、遠くでブランコに乗った春香を見つける。美しい女性との出会いを夢想した彼の前に、美しい春香が現れたのだ。

▼ パンソリ「春香歌」から、(李夢龍が「広寒楼」で歌った)「赤城歌(적성가)」を聴く。朗々と張りのある声。