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2024年9月7日土曜日

野鳥観察(72)

前回(8/24)の野鳥観察(探鳥会)を欠席した。そんな場合、負い目を帳消しにするように、別途公園内を巡ったりするけれど、日射、長雨のせいで外出をさぼってしまった。だから、きょうの観察会には、ぜひとも参加せねばならない。

(本ブログ関連:”野鳥観察”)

早朝、天気よし。ヤブ蚊を用心して長袖シャツを着た。まだまだ陽射し(朝陽)も強く眩しい。やがて汗ばむことになるのを容易に予想できた・・・案の定、観察の順路を進むうち、何度もハンカチで額の汗を拭いた。

公園の奥へ進むも、今朝はシンして静かだった。鳥の鳴き声、風の音もない。時々セミがジーと発するのみだった。始めは、カラスやハトを見かければ一息つく感覚だった。それでもベテランの皆さんは、しっかり野鳥のさえずり(地鳴き)を聞きとっていたようだ。

探鳥の途上、今回も下記内容も含めて、博識の会長から次の話をうかがった。
●「ハグロトンボ」が見当たれば、近くに清流があることを示す。
● 今回の豪雨(ゲリラ豪雨)で、「氾濫危険情報」に野川も挙げられたが、この公園は上流にあって被害が及ばなかった。各種水路が流れ込む下流こそ警戒された。
● 小川の岸辺の草の刈りこみについて、いくつか変化がある。生態系の保全・保護のため、岸辺の一部に「自然再生区域」を設けられている。これには、ホタルが棲むような完全な自然保存とか、いろいろな考え方がある。
● 「ススキ」が、「オギ」より先に穂を付けている。ススキは「株」単位で成長する。オギは水辺で水に流されないよう、地下に根を伸ばし、その根から要所要所で茎を地上に伸ばす。オギは窪地に育ちやすい・・・地名に「荻窪」がある。

今回も、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラで確認・整理したものから、次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・アオゲラ: 鳴き声がしたといわれたが・・・私の耳にほど遠い
・シジュウカラ: グラウンド脇の小公園の樹に幼鳥の群れが集まった(今回1位タイ)
・ヤマガラ: グラウンド脇の小公園の樹に、数羽集まった・・・といわれたが
・メジロ: グラウンド脇の小公園の樹の傍を、黄緑色の影が2羽飛ぶのを見た
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・アオサギ: いつものように1羽、小川の岸辺の草の中に身を低くしてたたずんでいた
・カルガモ: 下記写真以外に4羽が小川に浮かんでいるのを見た(実は、今回1位タイ)
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アカボシゴマダラ:木陰に1匹(頭)、人を恐れずいた。そばに寄ってもたじろがない、
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・ツルボ: 苗圃(びょうほ)の中に群生しているのが見えた(写真はピンボケで不可)
・ムクゲ: グラウンドのそばに、薄桃色の八重が一輪残っていた
オトギリソウ: 小川に沿った道の一段上の境に、地味で目立たぬ黄色の花が咲いていた
マメアサガオ: まことに豆のごとく小さな白い花で、草むらに隠れるように咲いていた

アオサギ(写真左)とカルガモ(写真右)
・いつもなら、立ち姿をみることの多い「アオサギ」がなぜか、小川の岸の草むらにしゃがんでいるのが見えた。ここ水辺の鳥で一番、孤高であり野性を感じる。
・崖線のハケから小川へ湧水する施設に、「カルガモ」がエサを探すように水中に頭を突っ込んでいた。


アカボシゴマダラ
・以前(2023年8月26日)も観察したが、「アカボシゴマダラ」は、しゃきっとした装いの蝶だ。その時と同じように、葉の下にじっととまったまま、逃げようともしない。「特定外来生物」


オトギリソウ(写真左)とマメアサガオ(写真右)
・「オトギリソウ(弟切草)」は、その名の通り残酷な伝承を持った草だ。「花言葉も『怨念』、「迷信』とされる」(Wikipedia)とのこと。小さな黄色の花が咲いていた。
・草むらの陰で「マメアサガオ」がひっそりと白い花を咲かせていた。まるでミニチュアサイズだ。

白露 2024、端唄「萩桔梗」

きょうは二十四節気の「白露(はくろ)」。用語としては、秋が深まり大気が冷え始めて露が出るころ。実際、早朝に朝露を公園で目撃することはあるが、一面露で輝いて白色になるほどまででない。

(本ブログ関連:”白露”)

気象庁の気象区分では、秋は今月から始まった(9月~11月)。昼間は夏並みの暑さが残っいるが、朝夕の水道水の冷たさに秋を実感する。やっぱり秋なんだ。

きょうの野鳥観察(探鳥会)では、集合場所となる草原(くさはら)の一本の大樹のもとへ、朝露にきらめく草を漕ぎ分けていく必要がある。こんなとき、ズボンの裾が濡れるのをいとわない。頭の中で、露が飛び跳ねているのを想像するだけで楽しいじゃないですか。

ところで、白露をさらに三つに分ける「七十二候」で見ると次の通り。
・初候: 草露白(くさのつゆ しろし)
    ー に降りた露が白く光って見える
・次候: 鶺鴒鳴(せきれい なく)
    ー 鶺鴒(セキレイ)が鳴き始める(ただし、年中鳴いている)
・末候: 玄鳥去(げんちょう さる)
    ー 玄鳥燕:ツバメ)が南へ帰り始める(3月上旬頃来て、9~10月頃に南へ渡る)


(付)萩桔梗
このところ(8/298/309/3 9/6 と続いて)、お月様の話しを巡っている。秋の露とからめて、こんなのはどうだろう。待てど暮らせど恋文の返しを、泣いて待つ身のつらさ切なさ・・・こひ(恋)はこうした  ものかいな。
「江戸端唄集」(倉田喜弘集。岩波文庫)
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二九  萩桔梗
萩桔梗(はぎ・ききょう)  なかに玉章(たまずさ)しのばせて  月は野末に  草の露  君を松虫(まつむし)  夜毎にすだく  更けゆくかねに  雁の声  こひはこうした  物かいな

萩桔梗 ~   萩や桔梗は、咲き乱れた枝葉の間に玉草(手紙のこと)を忍ばせているようだ。  〇 月は野末雁の声   月の光は、野末の草の葉に置く露までも照らしている。ところが私は、あなたを待って松虫のように夜ごと鳴いているのに、何の音沙汰もない。耳に聞こえるのは、夜更けの鐘の音と雁の声ばかりである。
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(本ブログ関連:”端唄”)

■ Youtubeに「萩桔梗お稽古参考用3」がある。(「花崎玉女地唄舞教室」より)
https://www.youtube.com/watch?v=ZJkju1wuqds&t=8s  (登録者:jiutamaibito)