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2023年3月6日月曜日

梅林と桜の園

おとつい(3/4)、早朝の野鳥観察(探鳥会)を休んでしまった。悔いが残る・・・寝坊したなんて口にできない。その挽回のため、昼過ぎに小金井公園の梅と桜の開花状況を見に出かけた。

(本ブログ関連:”小金井公園”)

ジンチョウゲ
公園の広場を囲む樹々には、まだ緑の気配が乏しい。<ユーカリ広場>の枯れ原に「ツグミ」だろうか数羽が見えた。休日に子どもたちで賑わった<わんぱく広場>に人影はまばら。そんな広場の小さな垣根となっている「ジンチョウゲ(沈丁花)」は辺りに濃い香りを漂わせていた。沈丁花の香りは、いつも速く春の到来を教えてくれる。


梅林
先日(2/5)<梅林>を訪れたとき、花で飾られたのは数本だけだったが、きょうはすべて紅白に彩られていた。もしかすると花の盛りをほんの少し過ぎたかもしれない。それでも暖かい日射しを受け、観梅の人びとが絶えることはなかった。


紅千鳥、竜眠枝垂れ
この時期目立つ紅梅の「紅千鳥(べにちどり)」(写真左)が、梅林の要所要所に白梅とのコントラストとなるよう配置されている。白梅の「竜眠枝垂れ(りゅうみんしだれ)」(写真右)の枝が地面に垂れて接地しているのは見事だ。先日入手の「梅林ガイド」によれば、
・紅千鳥: 江戸時代から花梅の代表的品種。遅咲き鮮紅色中輪でよく旗弁ができる。
・竜眠枝垂れ: 大きな枝振りの枝垂れ梅。やや遅咲きで白色大輪。


公園の西側にある<桜の園>へ行く途中、<宿根草園>の休憩場所で「ハクセキレイ」の2羽がwalikingしているのを見た。人慣れしているはずと思い、近づくもすぐにはぐらかされて、東にある木立へ飛んでいった。

それにしても<桜の園>とは、その名にいろいろと想像が働いてしまう。

大漁桜、街かどの桜
<桜の園>は、まだ桜の時期ではない。唯一「大漁桜(たいりょうざくら)」(写真左)が満開であった。立札の解説によれば(抜粋)、
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(個人の作品で)早咲きの大島桜と寒桜を交配したものと記録されている。原木は熱海市の網代漁業組合の網干場にある。早咲きの品種。・・・花の色が桜鯛の色に似ていることから縁起にあやかってこの名がついた。
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公園を出て帰り路、街かどに一本の桜(写真右)が満開にしていた。品種を見極める眼力がないのではっきりできないけれど、それは美しく華やかに花の咲いた枝を広げていた。


啓蟄 2023

きょうは二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。Wikitionaryによれば、<冬ごもりしていた虫が穴を開いて出て来るころ>で、「啓」には「開く」の意(例:啓発、啓蒙)があり、「蟄」には日本語では「かくれる」の意があるという。

きのうの午後に、天気予報では小雨が降るかもしれないとあったが、結局、きょうの日付に変わった深夜の午前3時過ぎに、しとしとと小雨が屋根を濡らす音が聞こえた。

(本ブログ関連:”春雨”)

ところで昨日、洗面台で大きなナメクジを見つけた。何でこんなところにと驚いてしまう。春の陽気に誘われて登場する(今年最初の)虫として残念に思ったが、ナメクジは虫じゃない。ナメクジは巻貝の仲間だった・・・。

春を予感して、公園の植物は芽が膨らみ花を咲かせ始めているし、野鳥は番(つが)いとなって行動を伴にしている。生き生きとして輝きだす。そして山は人々の気持ちを山彦のように反映して笑う。俳句の「山笑う」は春の季語とのこと。
(もしかして杉植林の山は多量の花粉を撒き散らして、ほくそ笑んでいるかもしれない)