ブログ本文&資料

2023年9月29日金曜日

十五夜 2023.9.29

きのう、体操教室の帰り道、和菓子屋に寄ったところ、入口に月見団子の案内があった。店を出るとき、店員さんから「あすは十五夜です」といわれてあらためて納得した。

(本ブログ関連:”十五夜”)

旧暦8月15日にあたる今晩の <十五夜の月> を「中秋の名月」と呼び、それを観月する「月見」の風習がある。家族にとって、七夕の笹に願いを込めた飾りを付けたように、十五夜の月に月見団子を供えたりする。子どもたちにとって、いずれ楽しい思い出となることだろう。

今年の中秋の名月は、当たり前のように満月*となって登場するが、必ずしもタイミングが一致しているわけではない。次に一致するのは2030年とのこと**。
(*)国立天文台: 満月となる時刻は19時ごろ(午後6時58分)。
(**)AstroArts:  https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12841_ph230929

朝から薄曇りの空、天気は芳しくない。夜を待って外に出たものの曇り空のまま。薄い雲の隙間から月明かりが漏れてくるものの、満月のお月様を見ることができないでいた。
ならば、げんかつぎにと蕎麦屋に寄って「月見うどん」でも食って時間をかせごうとしたところ、道の途中、午後7時50分の東南東の上空(高度26.5°)に、まん丸お月様が現れたのだ。・・・お月様を撮った後、蕎麦屋にて月見うどんを食ったのはいうまでもない。


我ながら凄い写真を撮ってしまった

国立天文台「こよみの計算」***より
年月日            時刻   高度[°]    方位[°]    月齢
2023/09/29   19:50     26.5        110.2     14.4
(***)こよみの計算: https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi

(付記)
本日未明(04:00~)、「ラグビー・ワールドカップ」の日本・サモア戦をTV中継で見た(結果は 28対22 で日本勝利)。にわかファンの私には(古武士のようなリーチ マイケル選手を見るとホッとする)、語彙不足で試合経過をうまく語れないけれど、最終(フィジカルの強い)サモアがジリジリと追い詰める反撃にヒヤヒヤしたものだ。
なお、試合会場である仏トゥールーズの夜空でも、真ん丸お月さまが浮かんでいた。

2023年9月28日木曜日

カルガモ2羽とあう

体操教室の帰り道、小さな公園の小さな池のそばを通り過ぎようとしたとき、「カルガモ」が2羽、池中に設けられた段差石の上にたたずんでいるのを見た。最近これまで、1羽しか見かけなかったが、きょうは2羽揃っていた。

(本ブログ関連;”カルガモ”)

番(つがい)だろうか、子育ても終わってのんびりしているのかもしれない。ネット情報によれば、繁殖期は4~7月、産卵して2か月後の初夏にヒナたちは巣立ちし、冬になれば、分散していたものたちが湖沼に群れるようになるという。

父の残した古い歳時記に「野鳥歳時記」(山谷春潮著、日新書館)がある。紙は時間に焼けて変色している。破損個所を補修して、透明のカバーをしているが、本文の文字がかすれて読みにくい状態にある。奥付に、昭和21年、第5刷発行とある。いつ、どこで入手したのだろう。

同書に、カルガモについて「夏鴨(ナツガモ)」の項で紹介している。「夏鴨とは軽鴨の夏に居残ったもののことである」、普通の渡り鴨と違い「いつも内地に留るもの、といふよりも内地に自分の棲家を作り、内地で繁殖する鴨がある。それを俳句では『残る鴨』『通し鴨』又は『夏の鴨』といってゐる。これが即ち主として本種の軽鴨のことであ(る)」など解説がある。

留鳥としてのカルガモは、夏に目にする鴨として夏の季語(夏の鴨)に使われる。

2023年9月24日日曜日

日陰と日向(ひなた)

昨朝、野鳥観察(探鳥会)の開始時、小雨模様だったので勝手に判断して欠席した。その後、会の幹事さんから同理由で中止した旨のメールをいただいた。休会がオーソライズされことに一安心した・・・というのは、今月定例の全2回とも休んでしまったからだ。

きょうは、晴れ間・曇り間がすぐに入れ替わる空模様だった。厚い雲が流れると日が陰って涼しくなる。そして雲間から日が射すと、急に暑い日向になる。公園のベンチに座って涼んでいたが、すぐに太陽が顔を出して辺り一帯をジリジリと焼いた。


公園を横断する小川の土手に、さらに一段高い斜面の境界ぎわ上に「ヒガンバナ」が大きな花弁を広げて連なっている。おかげで視線の位置に咲くヒガンバナの様子をうかがえる。葉を持たず、茎の上に真っ赤な花弁を持った姿を見るに、あらためて唐突な感じがする。


隣接の公園に併設する「自然観察園」に、ヒガンバナの群生地がある。開花状況を確認しに行ったところ、「彼岸の入り」(9/20)のときと変わらず、群生地の南側(木陰になっている)は一斉に咲いているものの、北側(日向が広がる)はほとんど蕾(つぼみ)だった。ネット情報によると、ヒガンバナは日射しの強い乾いた土地では、開花が遅れるようだ。

2023年9月23日土曜日

秋分2023

[早朝の小雨のため野鳥観察(探鳥会)を休む。結果、今月定例の全2回を休んだことになる]

きょうは二十四節気の「秋分」、かつ国民の祝日(「秋分の日」)でもある。秋分は、春分とともに、形式的には昼夜それぞれ同じ長さになるといわれるが、実際はわずかにズレ(日本の場合、昼が14分間ほど夜より長い)ている。

私にしてみれば、秋分は日没が早まるプロセスに過ぎない・・・寒さが苦手なので、深まる秋に心が落ちつかなくなる。実際、10月に入ると野鳥観察(探鳥会)の集合時刻が30分遅くなる。日昇が遅くなり、鳥の目覚めも遅れて、それに合わせて探鳥会の開始も遅れる。
でも今年の夏は長引きそう・・・秋9月にまで越境しているのだから。それでも朝と夜、水道水が冷たく感じるようになった。

即物的な感想しかないので、もちっと秋の言葉でも探してみよう。
青空文庫に掲載の上田敏の訳詩集「海潮音」に、仏詩人ポール・ヴェルレーヌの「落葉」(「秋の歌」)がある。(この詩の第一連は、WWⅡのノルマンディ上陸作戦で、レジスタンスへ向けての暗号放送に利用された)

(本ブログ関連:”秋の日のヴィオロンの”)

落葉      ポオル・ヴェルレエヌ
---------------------------------------------------------------------
秋の日の
ヴィオロンの
ためいきの
身にしみて
ひたぶるに
うら悲し。

鐘のおとに
胸ふたぎ
色かへて
涙ぐむ
過ぎし日の
おもひでや。

げにわれは
うらぶれて
こゝかしこ
さだめなく
とび散らふ
落葉かな。
---------------------------------------------------------------------

今の公園の落ち葉は、夏の暑さに負けたもの。紅葉の結果ではないが、これから曼殊沙華が一面に咲くようになれば、秋が本格的にやって来たことを実感する。もうちょいのはず。

2023年9月22日金曜日

La paloma

中学生のころ、原種「カワラバト」を改良した「伝書バト」のブームがあった。熱心な友人は自宅にハト小屋を作り育てていて、見せてもらったことがある。場所も費用も何より熱意のない私には、手に負えるものでないことをすぐに悟った。あるとき、友人の妹が「小屋に猫が入った」と伝えてきて、大騒ぎになったことがある。

伝書バトが野生化したものを「ドバト」と呼ぶが、外見は伝書バトの気風を残しているのに「ド~」を付した呼称は惜しい気がする。公園などで見かけることが多く、ハトといえばドバトくらいしか思いつかなかった。

野鳥観察(探鳥会)に参加して、(正直、あまり馴染みのなかった)「キジバト」の存在に気付いた(知らされた)。茶色っぽい色合いながら、羽模様がしっかりしていて、キジの名を借りたのもうなづける気がした。キジバトは群れで飛ばないようで、大勢集団で飛んでいるのはドバトのようだ。

ただ両者(ドバト、キジバト)ともマジックショーには向かない。白いハトの方が暗い照明に映える。

ところで、スペイン語でハトの意のある「ラ・パロマ(La paloma)」という曲がある。どこかで聞いたのか、耳の奥に残っている。
Wikipediaから次のことを知った。
① スペインの作曲家「セバスティアン・イラディエル(Sebastián Yradier,、1809年~1865年」が、(キューバの舞曲様式)ハバネラのリズムをもとに、キューバ訪問後の1860年ごろ作曲した。
② ハバナを去る自分を鳩に托す歌詞があり、Wikipediaにはスペイン語と日本語対訳が記されている。

Youtubeで聞いてみようと探したところ、ギリシャの歌手「ナナ・ムスクーリ(Nάνα Μούσχουρη :Nana Mouskouri])の歌があった。彼女が歌えば、イメージにぴったりな(と私が想う)爽やかさ、透明感、やさしさが増す。次のYoutubeでは、歌詞の1番だけ歌っている。

(本ブログ関連:”ナナ・ムスクーリ”)


(Youtubeに登録のFascinating Nana - Νάνα Μούσχουρηに感謝)

(付記)
この歌の歌詞2番以降について、サイト「詩と音楽」*は、スペイン語翻訳を含めて面白い考察をしている。
(*) https://www7b.biglobe.ne.jp/~lyricssongs/TEXT/S1504.htm

2023年9月20日水曜日

彼岸入 2023

きょうは「彼岸入」。「彼岸」は雑節で、「春分」と「秋分」のそれぞれ前後3日を、「彼岸の入り」、「彼岸の明け」とする。すなわち、年に2度の彼岸に、あの世に思いをはせる日本独特の行事だそうだ(いまは仏教的なしきたりに組み込まれているが)。

春分(今年3/21)と秋分(今年9/23)の、日昇・日没が真東・真西に位置する、太陽信仰に通じるのだろう。そこまで大きな共感はともかく、個々に先祖との一体を確認する・・・わたしたちには、キリスト教にはない「先祖」といった概念がある。

昼どき、公園併設の「自然観察園」に群生する「ヒガンバナ」を見に行く。観察園入口に、アメリカンスクールの低学年(或いは保育園)児童の集団がいた。楽し気な子どもたちの遊び声は、洋の東西問わぬようだ。彼らはヒガンバナ群生地と反対方向へ連なって進んだ。

ヒガンバナ
自然観察園のヒガンバナは、きょう現在、全盛ではない。群生地の南側は木立に囲まれて日陰になっていて、その下に真っ赤な花が敷き詰められている。一方、北側は空が抜けて日射しがまぶしい。不思議なことに、日なたに植わったヒガンバナはまだ蕾(つぼみ)の状態なのだ。写真は、ヒガンバナがいっぱい映るようアングルを工夫したもの。

(本ブログ関連:”ヒガンバナ”)


ツリフネソウ
ヒガンバナの群生地に至る途中の湿地に、紅紫色の面白い形をした「ツリフネソウ」が咲いている。ポケット図鑑「日本の山野草」(岩瀬徹監修、安藤博写真)に、「和名は花の形が吊り下げた帆掛け船によく似ているから」とのこと。訪花昆虫にしっかり花粉を付けてもらうための仕組みがある。


(資料)【多摩森林科学園】:  https://www.youtube.com/watch?v=UE8pIigFVU4

花を見た帰り道、観察園から外に伸びた樹々が作った日陰に、先ほどの子どもたちが座って、賑やかに昼食をとっているのとすれ違った。きょうも暑いのによく頑張ったねと思いながら通り過ぎた。

2023年9月18日月曜日

(再)久し振りにカルガモと出合う

残暑厳しい昼すぎ、ふたたび小さな公園の小さな池に「カルガモ」を見に行った。

今回も1羽だけ(きのうと同じだろうか)、岸辺近くの石の上で羽を休めていた。次の写真左側は遠くから写したもの。さらに近づき、木の間から覗いたのが写真右側・・・カルガモは気付いたよう(ツンデレというのだろうか)視線をはずした。


きょうは、国民の祝日の一つ「敬老の日」。最近、祝日・日曜日/土曜日・平日の区別がつかなくなった。気づいたことといえば、夕方、水道の蛇口から出る水が冷たくなったことくらいかな。

2023年9月17日日曜日

久し振りにカルガモと出合う

午前中開催の「自然観察会」を欠席してしまった。そのかわりに、昼過ぎ、小さな公園をのぞいてみた。

ずっと姿を見かけなかった「カルガモ」と久しぶりに出合った。小さな公園の体育館横にある小さな池でのこと。
・いつもは、南側の国分寺崖線に沿って流れる小川で見つけていたが、最近彼らの姿が見にくくなっている。小川の岸辺に生えた葦などの丈の高い草が刈り取られなくなったからだ。(水鳥保護の観点からなのか?)
・だから、小さな公園の小さな池で出合えるのはうれしい。きょうも、以前に使用の小型デジカメで撮ったため、映り具合がよろしくない。カルガモが1羽、池中に設けられた段差石の上で、羽を繕っている様子だ。


この小さな池について、いつも気になっていることがる。池の水循環だ・・・そして、どうやって水を蓄えているのだろうか・・・近くに小川があるわけでもないのに。(公園の掲示板に、園内に巨大な地下貯水池があると記しているが)

そこで、Google検索したところ要領を得ない。結局、Google Bard に頼ってみたら、次のような回答を得た・・・雨水と地下水で水を補給し、かつ、ろ過・殺菌して循環しているとのこと(多分、そうなんだろうな)。

Google Bard
Q.公園にある池の水はどのように循環していますか?(公園、池の名称など:省略)
---------------------------------------------------------------------
A.公園にある池の水は、以下の2つの方法で循環しています。

1.自然循環
池の水は、降雨や地下水によって補給されます。また、池の周囲には湿地が広がっており、その湿地から水が蒸発して、池に水が供給されます← ? 湿地は見当たらないが)。

2.人工循環
池の南側には、水処理設備があり、池の水をろ過・殺菌して、再び池に戻しています。この設備は、池の水質を保つために設置されています。

具体的には、池の水は、ポンプで水処理設備に送られ、ろ過・殺菌されます。ろ過では、砂やろ材によって、池の水に含まれる汚れやゴミを取り除きます。殺菌では、紫外線や塩素によって、池の水に含まれる雑菌を死滅させます。ろ過・殺菌された水は、再び池に戻されます。
この循環により、池の水は常に清潔に保たれています。

なお、公園の池は、市の指定水質保全区域に指定されています。指定水質保全区域とは、水質の保全が特に重要な区域のことで、この区域内の水域では、水質汚濁防止法に基づいて、排水等の規制が行われています。
公園の池の水質は、毎年定期的に測定されており、水質基準を満たしていることが確認されています。
---------------------------------------------------------------------

2023年9月16日土曜日

十月桜

昼前、公園を巡った。日射しが穏やかな土曜日、原っぱには、エネルギーの溜まった幼児たちを発散させるためか、家族連れで賑わっていた。

カワセミ
わたしも、歳なりに気分転換。以前使用の小型デジカメを持って出かけたところ・・・、豪雨で溢れた小川の水の取入れ口(暗渠柵)に、「カワセミ」が一羽とまっているのを発見。カメラにおさめたものの、後で画像を拡大しても点でしかない。まあ、久し振りにカワセミに遇えたのだから幸運・良しとしよう。

ジュウガツザクラ
公園の広場の奥に、園芸種「ジュウガツザクラ(十月桜)」の木立がある。それぞれ膨らんだ蕾(つぼみ)のなかに、二、三輪開花しているものがあった。十月桜は、「春と秋から冬にかけての二度開花する、二季咲きが最大の特徴」(Wikipedia)とある。仲秋に桜の花と出会うことができた。
ジュウガツザクラについては、本ブログに何度か記しているが、季節外れの貴重な花だけに通りすがり見つけると、つい寄ってしまう。

(本ブログ関連:”十月桜”)


ハナミズキ
春に散ったサクラの感動を埋め合わせるように遅れて咲く「ハナミズキ(花水木)」の実が、赤く染まっていた。紅葉時には赤色の葉と実がまじり合い、落葉後も実を枝先に残すという。ハナミズキを、季節を追って観察することはあまりないので、赤く輝く実を見ることは貴重だ。

(本ブログ関連:”ハナミズキ”)


ヒガンバナ
小川の土手に遊歩道があり、さらに一段高く傾斜した場所に雑木林がある。その段差の壁上に、「ヒガンバナ(彼岸花、曼珠沙華(マンジュシャゲ))」が、そろそろ真っ赤な花を開き始めたようだ。ヒガンバナの赤く妖艶な花弁を見るたび、なぜか 石川さゆり の「天城越え」(作詞 吉岡治、作曲 弦哲也、1986年)の歌を想い出す。

(本ブログ関連:”ヒガンバナ ”)

写真の左手前側は、蕾(つぼみ)の状態・・・白色の花を咲かすか。同じく写真の右奥側は、赤い花弁で咲く。

2023年9月10日日曜日

ヨシフ・ブロツキーの詩

ロシア関連のニュースで、ヨシフ・ブロツキーの詩が取りあげられている。かつ、メディアは報道を(時代と場所によって)選択的であるという自明に気づかぬ振りしている。

(本ブログ関連:”ブロツキー”)

■ テレ朝 News
「『死んでいるも生きているも違いはない』 プリゴジンの墓に添えられた詩の意味」
(元テレビ朝日モスクワ支局長 武隈喜一、2023/08/31 18:30)より抜粋
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000313952.html
---------------------------------------------------------------------
・(プリゴジンの)真新しい墓には墓碑銘とも言える一篇の詩が額に入れて置かれている。
・プリゴジンと同じレニングラード(現在のサンクト・ペテルブルグ)に生まれ、アメリカに亡命して死んだノーベル賞詩人ヨシフ・ブロツキーの詩(「静物画」の末節)だ。

   母がキリストに言う
   ――おまえはわたしの息子? それとも神?
   (おまえが)十字架に釘打たれて。
   わたしはどうして家に帰れようか。

   敷居をまたげようか。
   おまえがわたしの息子なのか神なのか
   死んだのか生きているのかも
   わからず、心も決まらずに。

   彼は答えて言う
   ――死んでいるも 生きているも違いはない、女よ。
   息子でもあり、神でもある
   わたしは、あなたの(もの)。
---------------------------------------------------------------------

■ TBS NEWS DIG Powered by JNN #報道1930
Youtube「正恩氏×プーチン氏 “会談計画” / 戦時下の好景気?ロシア経済の“耐久力”」(9月5日)より
https://youtu.be/epc9lhZbB1Q?t=2827


(詩:資料)
① 工藤順:ロシア語翻訳
「ヨシフ・ブロツキーの詩」(投稿日: 01/02/2014)
死せる自然(静物画)
「死がやって来て、おまえの眼を奪うだろう」パヴェーゼ
https://junkdough.wordpress.com/2014/02/01/brodsky/

② Slavistika (巻18、p.120-149、発行日 2003-03-31)・・・ 難解です!
「越境する詩行 : ブロツキイの詩『蝶』における亡命の軌跡」(竹内恵子)
https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/38267/files/KJ00004390760.pdf


(付記)
本日の「ラグビーW杯」(仏トゥルーズ)、日本代表は初戦のチリに 42対12で勝利
・先日、ネット購入の支払いにコンビニに出かけたとき、雑誌棚に「Number 1080」(9/21号)を見つけた。ほぼ「ラグビーワールドカップ2023」特集で埋め尽くされていたので買い求めた。
・同誌中綴じの <選手名鑑> を参考に、彼らの活躍をNHKテレビで今夜観戦した。・・・考えてみたら、ラグビー競技のルールについて全く知識がない。テレビ画面に、ルール解説の囲み文が表示されるのだが理解が追いつかない。
・せめて、Numberを読みながら、気分だけでも浸っていようか。

2023年9月8日金曜日

白露 2023

きょうは二十四節気の「白露(はくろ)」、秋の気配(陰気)次第に増して、露が夏草にきらり輝いたときとかわって、(にごり)白色となるころ。天気予報では、何の因果か、朝からの雨は昼ごろに「どしゃ降り」になるという、白露の風情も吹き飛んでしまいそう・・・。(結局、「どしゃ降り」の1ランク下、ザーザーと降る「やや強い雨」に終わった)*
(*)気象庁: https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/amehyo.html

(本ブログ関連:”白露”)

陰気が増して空に力がないと、露も濁ってしまうのだろうか。
露が白色になる具体的な説明が(ネットに)見つからないので、例によって<Google Bard> に聞いてみた。正直、Bardの流暢な解説には、出足に誤りがあって、どこまで信頼していいのか分からないけれど

Bard Q&A
Q.二十四節気の「白露(はくろ)」の解説に、露がにごって白色になるとありますが、具体的にどのような変化を指すのでしょうか?
---------------------------------------------------------------------
A.二十四節気の「白露」は、太陽の黄経が135度(← 165度)になる頃にあたります。この頃になると、夜間の気温が下がり、植物の葉や茎などに露が結びつきやすくなります。

露は、空気中の水蒸気が冷やされて液化したものですが、白露の頃の露は、空気中の微粒子やホコリなどが混ざり、にごって白色になります。そのため、葉や茎に露が結びついた様子は、まるで雪が降ったように見えることから、「白露」という名称がつけられました。

具体的には、以下の2つの変化が起こります。
1.露の粒子が大きくなる
夜間の気温が下がると、露の粒子は大きくなります。露の粒子が大きくなるほど、空気中の微粒子やホコリなどが混ざりやすくなります。
2.空気中の水蒸気量が増える
白露の頃になると、空気中の水蒸気量が増えます。空気中の水蒸気量が増えると、空気中の微粒子やホコリなどに水分が付着しやすくなります。

これらの変化により、露がにごって白色になります。

また、白露の頃は、朝夕の気温差が大きくなります。そのため、葉や茎に露が結びついた後に、太陽の光が当たると、露がすぐに蒸発して見えなくなります。このことから、「白露」は「はかない」ともいわれています。
---------------------------------------------------------------------

わたしの勝手なイメージでは、江戸初期の画家 長谷川等伯の描く「松林図屏風(しょうりんずびょうぶ)」**の、靄(もや)に浮かぶ松林のもと、露(つゆ)が靄(もや)に埋もれてしまう様を想像するのだが。
(**)東京国立博物館所蔵: https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-10471?locale=ja

ところで、白露(はくろ)を触れるとき、つい酒の銘柄「白露(しらつゆ)」を記してしまう。でも、求めて呑んだことはない。今度こそと思いながら、するりと季節が過ぎるのに合わせて忘れてしまう。二十四節気の回転は速いものだから。

2023年9月7日木曜日

H2A 47号機打ち上げ成功、月面活動する小型実証機「スリム(SLIM)」搭載

JAXAの「H2A」ロケット47号機が、今朝午前8時42分、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げに成功した。同ロケットには、日本初の月面着陸を目指す小型実証機「スリム(SLIM)」*(および、X線で宇宙観測する衛星「クリズム(XRISM)」)などを搭載している。
(*)SLIM Project 概要説明資料(JAXA)
    https://fanfun.jaxa.jp/countdown/xrism-slim/files/SLIM-presskit-JP_2308.pdf
    - 質量: 200kg(推薬なし) / 約700-730kg(打ち上げ時)
    - サイズ: 高さ:約2.4m、縦:約1.7m、横:約2.7m 

わたしにしてみれば、実際に月面を動いている「スリム」に大いに興味がある。かつて、アポロ11号が月着陸したとき(1969年7月20日)**の感動を重ね合わせながら、今回スリムの実況映像を楽しみたい。
(**)アポロ11号(Wikipedia)より
    - 1969年7月20日20時17分(UTC=協定世界時)にアポロ月着陸船「イーグル」号を月に着陸させた。アームストロングは7月21日の2時56分15秒(UTC)に月面に降り立った。


産経新聞 THE SANKEI NEWS
「『H2A』47号機 月着陸機載せ打ち上げ」(2023/9/7 08:47)より抜粋
---------------------------------------------------------------------
搭載している小型実証機スリム(SLIM)は、月面の目標地点に誤差100メートル以内で高精度に着陸することを目指している。打ち上げから3~4カ月後に月の周回軌道に到着し、着陸は4~6カ月後の見通し。成功すれば旧ソ連、米国、中国、インドに続き、日本は5番目の成功国となる。ロシアも8月に挑んだが、失敗した。
---------------------------------------------------------------------

Youtube「THE PAGE」チャンネル
「『H2Aロケット47号機』打ち上げ成功 日本初の月着陸を目指す探査機を搭載(2023年9月7日)」
https://www.youtube.com/watch?v=5thA8iZvhmw



(追記)
高齢者向け市主催の体操教室
・きょうから、高齢者向けの市主催の体操教室に通うことにした。体操メニューのひとつに「さくら体操」***があって、前半を椅子に座ってする運動、後半を立ってする運動で構成されている。足腰の按配から、現在のわたしにはちょうどよい負荷だ。(追いつくのに苦心した面もあるが・・・。運動メニューには、このほか2種ある)
(***)さくら体操: https://www.youtube.com/watch?v=k36vRCscclY&t=2s

・以前、運動センターに通ったが、体力と合わなくなってやめてしまったことがある。今回は、まるで年齢に合わせたようで、継続の必要性を感じた。

2023年9月3日日曜日

自然観察園

玄関を出てしばらくして、スケジュールを勘違いしていたことに気付いた。なんてこった、地団駄踏んでも仕方ない。進むを止める訳にもいかず、そのまま近隣街の本屋へ電車に乗って行ってみることにした。

書店の雑誌棚に、野鳥趣味の「BIRDER 9月号」がなんと6~7冊置かれていた。猛暑から秋の気配して、これから野鳥好きなひとにとって動きやすくなるからだろうか...なんて思ったりする。わたしは、生き物関連の書棚で「野鳥と木の実 ハンドブック」(叶内[かのうち]拓哉著、文一総合出版:増補改訂版)を選んだ。そろそろ、木の実に鳥が寄ってくる秋・・・予習のつもり。

地元に戻ってきたが、まだまだ時間がたっぷりある。陽射しの強い昼下がり、そのまま公園へ寄ってみることにした。

実は、きのう(8/2)の野鳥観察(探鳥会)を欠席したため、それを補いたく公園併設の自然観察園を訪れた(鳥と植物ではだいぶ違うが)。きょうは日曜日ということもあり、入園者を多く見かけた。一方、公園を横断する小川で、水遊びする家族連れはさすがに少ない。

自然観察園の入り口近辺でしかないが、次の花を観察した。

ガガイモ(写真左)、ヤブミョウガ(写真右)
ガガイモは地下茎の発達した、つる植物 だそうだが、見た目につるっぽくない。ヤブミョウガの葉はテカテカしているが、ミョウガと違い、触ると引っ掛かりがあるとのこと。

(本ブログ関連:”ヤブミョウガ”)


センニンソウ(仙人草)
仙人の境地に近づきたいという思いが相変わらずあるだけに、この草に魅かれる。<観察順路図>に従がい生育場所を探すも3往復する。何と、自然観察園と外部を仕切る金網に、つる状に巻き付いているのに気づく。見上げたところに咲く、白い花の綿毛の様が仙人の髭(ひげ)に例えられてのこととか。

(本ブログ関連:”センニンソウ”、”仙人”)


稲の天日干し
公園と隣り合わせにある、もう一つの公園に水田があって、刈り取った稲を天日干ししていた。
かつて、武蔵野の新田は台地上にあり、麦栽培を主にしていたと聞いている。台地の下側に、段丘があって、そこを流れる小川(国分寺崖線の湧水)を利用して稲(水田)を耕していた(武蔵野に珍しい水田地帯)。その面影を残すためのようだ。

(本ブログ関連:”武蔵野新田”)