「バスク語教室」の3回目の今日、東京外国語大学教授の萩尾生(はぎお しょう)氏による、「(バスク文化1)バスクの土地・ひと・ことば」についての紹介があった。今後、月一度くらいの頻度で、バスク文化の紹介をいただく予定。「バスク語教室」は、このように総合的な内容で、初心者を引っ張ってくれる。
(本ブログ関連:”バスク語”)
萩尾先生は、先週(4/9)のブログに記した、「1545年にバスク語で初めて印刷された」ベルナト・エチェパレの「バスク初文集」(萩尾生、吉田浩美訳)の訳者である。
バスクの地理、文化の紹介から:
・バスク人による自称は「Euskara-du-n-ak」(バスク語を持つところの者たち)
- スペイン語「los Vascos」、仏語「les Basques」、英語「the Basques」
・スペインと仏にまたがる7領域のそれぞれで、バスク語への関心に温度差がある。
・バスク地域を分水嶺で分けた海側に比して、内陸側のバスク語への関心は低いようだ。
・海外で活躍したバスク系と思われる人物が多数いる。
- 何とスペイン領だったフィリッピンの財閥をバスク系で占めたとのこと。
統一バスク語が成立する(民族意識を持つ)過程を叙情的に語る「Bagare」*(作詞Bitoriano Gandiago、作曲不詳)を、バスクのシンガーソングライター Gontzal Mendibil が歌う映像をみなで見た。
(*) Bagare = ba(肯定辞)+ gara(一人称複数のコピュラ ⇒ we are)
なお、歌詞は「begiraleak」サイトで参照できる(感謝)。
http://begiraleak.pagesperso-orange.fr/chantskantuak/Bagare.html
(Youtubeに登録のGontzal Mendibilに感謝)