ブログ本文&資料

2013年9月30日月曜日

(資料)20代の脱進歩傾向

韓国の世代について。イ・ソンヒを取り囲む40代から50代に焦点をあてて世論調査を追跡しているが、20代に新しい傾向があるとのこと。この傾向、どこかで見たようなもの・・・世界的傾向か。

(本ブログ関連:”世代”)

国民日報の記事「[保守化する20代] 『若さ≠進歩』 古い服を脱ぐ」(9/28、チョン・スミン記者)は、韓国ギャラップによる大統領支持率調査の結果をもとに、20代の脱進歩傾向について次のように報じた。(抜粋)

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・・・(専門家は)世論調査で示された20代の保守的立場は、「若さ=進歩」の等式が古いものであることを物語っているが、これを「20代の保守化」と規定しにくいと口をそろえた。「保守化」よりも「脱進歩」にもっと近いものである。

20代の脱進歩は理念より現実に敏感なこの世代の特性に起因する。民主化以後に生まれ、理念的・政治的激変なしに育った20代は、以前の世代とは全く別の「脱近代第1世代」であり、 社会進出を控えて低成長の障壁に阻まれた「低成長世代」だ。理念の問題を熟考する理由は減り、授業・アルバイト、 就職の悩みが必須になった。

当面の問題(イシュー)に敏感に反応するのも、安全保障問題に不安を感じるのも、現実の安定を優先することから始まる。このため、彼らは自分が保守か進歩かの傾向を明らかにするのに躊躇しないが、自分の信念の誕生の背景をきちんと説明できない。専門家たちは、それなりの方法で世の中に反応する20代を責めることはできないと言う。・・・
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2013年9月29日日曜日

秩父鉱山 大黒の河原、石灰沢

朝明けは遅く、夕暮れは早い。薄明かりのホームに始発電車を待ち、待ち合わせ駅を降りて、いつもお世話になる石仲間の車に早速同乗。朝方には、秩父鉱山の大黒の河原に着いた。

[大黒の河原]
朝は少々涼しい。薄手のヤッケを着て鉱物採集を開始した。いわゆる大黒の河原を今回も特定できていないため、いつもの同チャレンジ場所よりだいぶ上流にある脇道から河原に降りて、下流へ歩を進めた。

切り立った岸に川が挟まれて、河原がないような所では、早目に沢の崖を登った。社宅の廃墟跡の幾段もの石組みを横目にして迂回するように下流へ向かった。ある空き地で、キューピー人形や、ブラウン管テレビがぽつん廃棄されたまま置かれているのを見た。そこには若い働き手の家族がいたのだろうか。

途中の河原で鉱物採集をしている親子と会った。彼らも、友だち情報を元に来たものの、場所の確信はないという・・・一体、大黒の河原はいずこ。

しかも、目立った成果をあげられず、白鉄鉱のみ・・・如何んせん。

[石灰沢]
次に、採集場所をずっと上流にある秩父鉱山石灰沢へ移した。こちらも表面採集だけではだいぶきつい。途中昼食をはさみながら、ずっと採集を続けるも、河原の転石が陽を反射してまぶしい。随分と喉が渇く。そんなわけで、ヤッケは御免となった。昼間はやはり暑い。

こちらでは、オーソドックスだが採集種類を次のように増やすことにした。
・孔雀石、磁鉄鉱、黄鉄鉱、黄銅鉱、緑廉石、方解石・石英、
・等質石灰岩

帰宅したとき、辺りはとっくに暗くなっていた。

2013年9月28日土曜日

第68回国民体育大会総合開会式、第13回全国障害者スポーツ大会開式

「国体」のフルネームの話題があって、「国民体育大会」とあらためて確認した。韓国語教室の生徒の一人(若手おじさん、失礼)が、54年振りに東京で開催される「第68回国民体育大会、第13回全国障害者スポーツ大会」の開会式上空を飛行する「ブルーインパルス」を見たいと早退された。

会場は、調布市にある「味の素スタジアム」で、会場の外からも展示飛行が十分楽しめるという。飛行のスケールを考えれば、まさにその通りなわけで、どんなものかわたしも見てみたい気がした。

ブルーインパルスの機体は、川崎重工T-4 (練習機)だが、昔の記憶にノースアメリカンのセイバー(F-86F)がおぼろげにある・・・古いかなあ。ブルーインパルスのベースが、今回の東日本大震災(2011年3月11日)で津波被害受けた、松島基地ということは記憶に新しい。

教室の帰り道、会場の上空をヘリコプター数機が旋回取材しているのが見えた。


(Youtubeに登録のasihika3891に感謝)

2013年9月27日金曜日

寒いのか暑いのか

昨夜は冷えた。そして今朝涼しさが残った。で、ちょいと厚着して出かけたら、昼に汗をかいた。帰りに、スーパーで箱型のケースに入ったアイスクリームとドリップコーヒーを買う・・・品揃えがバラバラである。

この状態は、暑いのか寒いのか、(大阪弁風に)ようわかれへん。夏と秋の汽水域というか、熱力学第二法則状態というか、混沌として収斂(大阪弁風に)せえへん。ただし寒い方向に進むのだけは勘弁して欲しい。寒いのは苦手だ。

今晩、深夜の気温はわるくない・・・寒さが厳しくない。今、アイスクリームを食いながらしたためている。
このまま秋晴れが続けば・・・日曜日も高気圧に覆われ続けて天気が良いという。何かいいことがありそうだ。

2013年9月26日木曜日

彼岸明け

「秋分の日」(9/23)を挟んで前後3日間の「彼岸」が今日明けた。そして、まさに<秋>の深まりを感じる。今晩の帰り道、風に驚いた。本当に秋なんだ。

今朝、テレビの天気予報で、雨雲レーダーに風向きの矢印を重ねたCGを見たが、太平洋沖を大きく東に方向を変えた台風20号の影響で、北風が吹き込むという解説があった。
今晩、上空にうなる音が聞こえたとき、ああ、これじゃあ<冬>だと一瞬思った。風は結構冷たかった・・・。

ところで、遠く離れた相手と通じるには今でも電話だろう。耳元の小さなスピーカーから流れる肉声はどんなにかすれていても実感する。イ・ソンヒの12集所収の「世界中が眠りに落ちた後から(온 세상 잠든 후부터)」(2001年)は、<雪の夜>の電話に最後の言葉を残すよう。


(Youtubeに登録のCool Kidに感謝)

2013年9月25日水曜日

(資料)イ・ソンヒのスター・ストーリー「1.余裕のアピール力を持った歌手」

先日(9/27)、「スポーツ韓国」の紙面(1991年3月8日~4月5日)に連載された、イ・ソンヒ27歳当時の「スター・ストーリー」記事の目次を紹介したが、その第1回目をここに載せたい。感謝。

(本ブログ関連:”(資料)イ・ソンヒ(27歳当時)の「スター・ストーリー」”、”資料:이선희 Profile”)


[1] 余裕のアピール力を持った歌手
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ゆらぐる思い出のページをめくれば
ああ、遂に果たせなかった悔しさと侘しい贖罪が

むかしのことのように、ぼんやりとかすむ窓枠の塵(ちり)のように
ああ、胸に積もるよ、今は遠ざかったあなたの微笑みのように

雨風がなくても春は来て夏は行く
ああ、あなたよ・・・涙がなくても、花は咲き葉はやがて散る

ああ、わたしに残った懐かしい歳月を浮かべて、眠りにつくよ、夢を見るよ・・・


私の6集アルバムに入っている、ソン・シヒョン(송시현)作詞・作曲の「思い出のページをめくれば(추억의 책장을 넘기면)」の歌詞である。今、私の心境はこの歌の歌詞とほとんど差がない。1984年MBC FMの「江辺歌謡祭」で大賞を受賞して以来、過去7年間の歳月は、国内外での数々のコンサート、アルバム発表、ミュージカル出演、そして自作詩集の出版などで息つまるように突き進んだ日々だった。

今しばらく自分自身を整理してみる機会を持たなければならない。ただ音楽に対する熱い情熱一つで声を限りに歌い続けながら、マスコミによって一日で「歌謡界のシンデレラ」になった気持ちを満喫していた当時、ちょうど二十歳の年齢は、いつのまにか27才の女性に成長した。

周りの環境も色々な変化があった。デビュー当時、余裕がなかった家の暮らしも、今はかなり豊かになった。少年少女の歓声と拍手喝采の中にひたすら自惚れていた私はその間に、「公人」としての大衆歌手の役割を考えてみるようになった。それで、今盛んに進めているのが北朝鮮でのコンサートである。叶うなら、平壌の舞台の上で倒れることがあっても、全てを注いでしまうだろう・・・

私を大切にしてくださるファンも、むかしは青少年層一色だったが、今はその方が結婚もして職場も持ち、また、大学に進学したりしているからか、10代から30代に至るまでまんべんなくファンレターを送っていただいている。

その間、私は「歌唱力が優れた歌手」という評をしばしば聞いてきた。そうするうちに、いつからか私はダイナミックでパワーあふれる歌がまさに私だけの個性だと信じるようになった。

だが、6集アルバム「思い出のページをめくれば」では、成人趣向だがスローな味の歌が主流をなす新しい試みでファンに「イ・ソンヒも余裕のアピール力を持つ歌手だ」という認識を一新したことは大切な収穫だ。

今後もずっと、既存の人気に安住せず、冒険になるとしても明るくて希望に満ちたメッセージを歌に入れる作業を継続しようと思う。

今後、この欄を通じて、はじめて私の存在が世の中に知らされた後の7年. そしてそれ以前の20年を淡々と書いていく。まだ多くの人生経験をしたとはいえない私だが、歌謡生活を中間決算するという心掛けで私が過ぎた27年を飾り気なく告白しようと思う。
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2013年9月24日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 秋夕

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/18)に、文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第24回として、祭日の秋夕(チュソク、추석)の言葉でもある「ハンガウィ(한가위)」について紹介した。

まず、秋の真ん中の名節を表す「ハンガウィ」についての解説から始まった。
・伝承に、新羅の儒理(유리)尼師今王時代、王が王女二人を選び各々に王宮の女性をつけ、陰暦7月15日から機を織らせて8月15日にどちらが多くの布を完成させたか競わせた。負けた側は馳走を準備し、皆共に食事を歌い踊った。
このように八月の中間に行われる集いを「ハン・ガウィ(大・中間の意)」といい、大きな名節を表す。昔からの名節も今は多く忘れられる中、正月、ソルラルと並び、このハンガウィ(チュソク)も代表的な名節といえる。

▼全羅南道の「カンガンスルレ(강강술래)」を聴く。古来南風の海洋に育まれた、女性の生き方に因んだ民俗的に明るく強い遊び歌のよう。

次にハンガウィの民族行事の踊りを次のように紹介された。
・ハンガウィの代表的な遊に「カンガンスルレ」がある。月の出に、海の砂浜、村の広場に女性たちが集まり、彼女たちが中心となる独特なものと言える。手に手をとって円を作り右に大きく回る。空の丸い月と地上で円陣を組む女たちが一体となり、共に声をそろえ歌い回り続ける。日常生活の素朴な題材を表現した様々な表現がある。
- 円陣の中に2、3人が飛び出し、自由に踊るナムセンイノリ
- 前の人の腰にしがみつく形で一列をつくり、一人が列の背中の上を歩いて渡るキワパルキ
慶尚道地方に伝わる「ウォルウォリチョンチョ」ンという遊びは、女性が様々歌いながら円を描いて踊るという点で、カンガンスルレと似ている。これらの踊りの由来については、はっきりとしたことはわかっていない。

▼慶尚道地方の「ウォルウォリチョンチョン(월워리청청)」を聴く。フレーズを、そして後追いを繰り返して・・・女性たちが一体化するよう。

最後に、ハンガウィの大衆の楽しみについて次のように紹介された。
・ハンガウィはその年の収穫を先祖に捧げ、感謝を伝えるところに意義がある。夏、玉のような汗を流し仕事に励んだ農民は、この日ばかりは良い服を着て、お腹いっぱい食べ、余裕あるひと時をを楽しんだ。
中には、経済的な理由で名節の準備ができない家もあった。パンソリ「フンボガ」に、チュソクに、フンボの元に届いた瓜から、米やお金があふれ出る題目は、こうした人々の心内を代弁する一曲だといえるだろう。

▼パンソリ「興甫歌(흥보가)」から瓜を割る題目を再構成した「フンボガうれしと(흥보가 좋아라고)」を聴く。驚きと笑いがとまらない、そわそわする・・・今様の伴奏をつけて。

2013年9月23日月曜日

秋分の日2013

今日は「秋分の日」。ひんやりした曇天の一日。ご近所の通り道で遊ぶ子どもたちの戯れる声が聞こえなかったら、どうといったこともない祝日に終わったことだろう。元気な声はよい、彼らに元気をいただく。

夕方の薄闇を散歩中、一瞬小雨を感じたが、それ以上変化はなかった。静かな一日に終わりそうだ。

こんなときだから、艶やかに紅葉を重ねるもみじの木漏れ陽を、 燃えるように真っ赤に敷きつめた曼珠沙華(彼岸花)の群生を見てみたい。

それから、しみじみと秋を想わせてくれる文部省唱歌「もみじ」(高野辰之作詞・岡野貞一作曲、1911年)を聴いてみよう。

(本ブログ関連:”秋分の日”、”紅葉”)

2013年9月22日日曜日

(資料)イ・ソンヒ(27歳当時)の「スター・ストーリー」

イ・ソンヒのプロフィールについては、ネット上でいろいろと見ることができるが、信頼できるメディアに掲載された彼女自身の言葉を探していたところ、なんと12年前の「スポーツ韓国」紙面(1991年3月8日~4月5日)に、12回に渡って掲載された彼女の「スター・ストーリー」があった。

イ・ソンヒ27歳のときの言葉であり、生硬さも感じられるが、時代と人生を経過した現在、変化や相違があるかもしれないものの、貴重な記録(事実)も含まれているのでここに資料化したい。

内容は次の通りである。(感謝)

(本ブログ関連:”資料:이선희 Profile”)

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[目次] 小さな巨人 イ・ソンヒ
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh_main.htm

[1] 余裕のアピール力を持った歌手
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh1.htm

[2] 私が三歳も若く生きることになった理由
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh2.htm

[3] 宗教者である父と、自然と友だった幼い子ども時代
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh3.htm

[4] 頻繁な転校と、「病気っ子」といわれていた国民学校(小学校)時代
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh4.htm

[5] 私はもうこれ以上内気な子どもではなかった
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh5.htm

[6] キリギリスのように歌いながら高3の熱い夏を...
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh6.htm

[7] 「江辺歌謡祭」の裏話
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh7.htm

[8] 夜の舞台時代の警備員の話
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh8.htm

[9] 忙しい活動の中の毎日
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh9.htm

[10] 「それが歌なの 発声練習では」
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh10.htm

[11] 私の華麗な事件
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh11.htm

[12] 統一のための触媒になりたい
http://sports.hankooki.com/starstory/people/lsh/lsh12.htm

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2013年9月21日土曜日

転寝(うたたね)

いつもファストフードのメニューを見て、朝食セットの写真が気になり、どんなものか食ってみようと今朝出かけた。丼飯に生玉子、納豆、ヒジキの煮物と味噌汁といったシンプルな組み合わせだが、朝の食事をはずしがちなものにとって結構ヘビーでありヘルシーだった。

ちょいとコンビニに寄って新聞を買う。図書館に到着したものの開館まで30分間あって、のんびり紙面に目を通す。新聞記事のポイントは朝方ネットで一覧したタイトルと同じわけで、関心記事だけ拾い読みする。

図書館入り口には利用者が並んでいる。入館後、学習ルームのデスクを借りるわけだが、ここからが問題だった。昨日の夜更かしが過ぎたか少々、いやかなり眠たい。隣の学生は・・・なんと、早々デスクに頭を置いて転寝を始めたではないか。おいおい、そちらのモードに引き込まないで欲しい。

そんなわけで、図書館を午前で切り上げて一旦自宅に戻る・・・今日は暖かくて昼寝したくなるな・・・そうはいかない、午後の準備もしなくちゃ。


(付記)
NHKスペシャル「神の数式」(第1回)が放送された。この世界をあらわす美しい神の数式には・・・結局、粒子と質量まで説明されているが重力が組み込まれていない・・・といってもねえ、転寝しなかったけど、自分たちの世界というより不思議世界の話を聞いているような気分だった。
洞窟、数式、最近は深海も大好きなNHKらしい大変良心的な番組だった。

ところで、第2回は明日21:00から。えっ、半沢直樹とバッティングするよ・・・。

2013年9月20日金曜日

彼岸の入り

来週月曜日(9/23)、祝日でもある「秋分の日」を中心に、その前後3日間ずつを合わせて計7日間を「彼岸会(ひがんえ)」と呼び、今日はその第1日である。仏教用語につながる言葉だが、実際は太陽の動きと関連した古い伝承のよう・・・いかに。

太陽の日照変化は、生存と生産にかかわる重要な現象だけに、世界の民族は春分、秋分の日にさまざまな行事をおこない平安を祈る。気候がいよいよ冬に方向を切り換える秋分の日の、今日はその入り口なのだ。

秋になると、イ・ソンヒの2集所収の「秋の風(갈바람)」(1985年)の聴かなければならないだろう・・・何度聴いてもすばらしい、秋の風にこころも奪われるよ。

(本ブログ関連:”秋の風”)


(Youtubeに登録のpops8090に感謝)

2013年9月19日木曜日

十五夜

今日は旧暦の八月十五日、陽の落ちた帰り道、東の空にくっきりと輝く満月が浮かんでいた。今晩の月を中秋の名月という。

外出の帰り道、吉祥寺の駅ビルで「月見だんご」でもと探したが、食品フロアに十五夜に団子を供えるといった祭事の気配は見つからない。そんなものかなと、地元駅の街にある和菓子屋に寄ったところ、閉店の最中・・・あきらめることにした。

団子がなくても、まんまるお月さまはいらっしゃる。十五夜の童心に帰ったよう、ちょっとはしゃいだ気分になる。

ところで吉祥寺の書店で、「桃源郷 - 中国の楽園思想」(河合康三、講談社選書メチエ)をもとめた。同書の「はじめに」におやっと思わせる、こんな記述がある。

「中国の楽園といえば、誰もがすぐ桃源郷を思い浮かべる。陶淵明の『桃花源記』が描き出した桃源郷こそ、典型的な楽園と考えられてきた。」
「桃花源はそれほどよく知られているのに、中国にはそれに類する話、それに続く話が意外に少ない。典型的な楽園を描いた作品は『桃花源記』がほとんど唯一のものだといってもよい。」
「(楽園とは異なる方向に向かった思いの先の)その一つは仙人の住む世界である。」

・・・なんだか、いい感じがしてきました、先が楽しみです。

(本ブログ関連:”桃源郷”)

イ・ソンヒの「狐の嫁入り(여우비)」以来、狐<神仙<・・・桃源郷へと、気ままであるが興味が広がる。関心に一貫性があるかは別にして、夢想はみるみる拡大する。わたしにとって、イ・ソンヒのイメージが強固になるようだ。それは楽しいことでもある。

(Youtubeに登録のps3hlproductionsに感謝)

2013年9月18日水曜日

秋ひんやり

昼間はまだ暑いくらいで半袖を着ているが、陽がかげると秋なんだなあと気付く。ここ数日夜半の冷え込みがはげしい。一昨日から夜には毛布と長袖が必要になった。

秋の気付きに風の音があるけれど、今秋は台風のおかげで詩情どころではなかった。それでも、気温の変化には素直に反応する。歳をとると、肘の外側が冷えることに気になる。

涼しくなると物淋しい、寒くなるのはごめんだ。秋はすぐに過ぎて、冬の入り口としか思えない。

ところで、手入れの素晴らしいご近所の栗林は、台風が落とした毬栗をすぐに片付けられていた。季節にきちんと向き合う人には、こんな愚痴は関係ないだろう。

2013年9月17日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 ふるさと

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/11)に、文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第23回として、「ふるさと(고향)」について紹介された。

まず、ふるさとへの思いを語る言葉と心象について次の紹介から始まった。
・熟語に「首丘初心(수구초심)」がある。キツネが自分の死を悟ったとき、こうべを自らが住んだ洞穴に向けるということから、故郷を懐かしむ心の意として使われる。死しては故郷の土に帰りたいという心を語る言葉だ。
生まれ育った場所、竹馬の友と遊んだ記憶。また、ふるさとにいる両親を思うこうしたふるさとへのイメージは、現代も懐かしさという名で刻まれているようだ。

▼童謡「故郷の春(고향의 봄)」(1923年頃)を聴く。ちょっとアレンジが・・・児童が歌うのかと思いきや。

次にふるさとにつながる神話や熟語を次のように解説された。
・神話を伝える「三国遺事(さんごくいじ)」(13世紀末)に登場する古朝鮮の始祖檀君(단군)に始まり、高句麗の朱蒙(주몽)、新羅の朴赫居世(혁거세)、金閼智(김알지)、伽耶の金首露(김수로)王などは、天から降臨または降臨した人物の子孫である。
ふるさとを「故郷山川(고향산천)」とも呼ぶ。懐かしい人々、夏には友と水浴びをし、魚を捕まえて遊んだ川、秋には栗を拾い、薪を準備した裏山。自然風景もふるさとの大切な要素だ。
詩人朴木月(박목월、1916年1月6日~1978年3月24日)に、ふるさとは故郷で見た月の如く常に傍らにあると歌った作品「故郷の月(고향의 달)」がある。

  こうこうと明るいあの月は、故郷の月だ、故郷の月だ。
  千里離れても、私について来たのか。
  故郷山川を思い描くこの心は、変わることがない、変わることがない。

▼朴木月の詩「故郷の月」(作曲黄秉冀、1936年~)を聴く。古調に発声の新しさが重なり合って・・・しっとりします。

最後に、ふるさとについて次のように故事に触れられた。
・昔、百済滅亡後、国を失い再びふるさとに帰ることができず唐の人となったり、また一部は日本に渡ったという。
パンソリ「沈清歌」でも、主人公沈清は最終的には皇后となったが、故郷の父を忘れることができず、空飛ぶ雁の群れに父への手紙を渡してくれと歌う。

▼パンソリ「沈清歌」の中から「秋月満庭(추월만정)」を聴く。想う心があってこそふるさとである。


(追記)
昨夕につづき今日も、美しい夕焼けを見た。夕陽は赤く、雲は薄紅に染まり、空はどこまでも深く青かった。

2013年9月16日月曜日

イ・ソンヒの「四春期」

強弱をつけて襲う風に、二階の窓が揺れる。朝からテレビは、各地の台風による被災状況を中継した。進路をこちらに向けて近づく台風に恐ろしくなる。そんなわけで、階下に降りると、変なもので強風を感じないですみ気が休まる。
昼になると、外は忘れたように少し風が残ったものの、嘘のように落ち着いてきた。

イ・ソンヒの13集アルバム「四春期(사춘기)」(2005年)のタイトルと同じ「四春期」を聴いてみよう。旋律は明るく素直、決してドラマチックでないけれど穏やかだ。毎日毎日、少しずつ互いに似ていくという、もしかしたら平凡だけど一番だね。自然も生き方も、平穏が一番。

(本ブログ関連:”四春期”)



(Youtubeに登録のKnightmareSMに感謝、感謝)

(追記1)
天気も回復して出かけて、用事を済ませ帰ろうと建物を出ると、夕方の東の空に浮ぶ淡いピンク色の雲の中からうっすらと月の明かりが見えた。次に陽の落ちる西の空を見て驚いた。夕陽を受けて南北に並んだ帯状の雲が赤く染まっていたのだ。実に見事な美しい夕焼け空だった。
思わず帰り道とは逆方向になると分かっていたが、しばらく夕陽を追いかけた。台風一過の贈り物である。ただし台風のせいで、近所の栗畑では、緑色の毬をつけた大きな栗の実がいくつも落ちていたけれど。

(追記2)
今回の台風は、日本に上陸するまで気圧を下げて強力化した新しいタイプだ。
テレビの気象予報士が話題にしたことだが、このまま温暖化が進めば、将来日本近海で台風が発生する・・・そんな時期がくるかもしれないという。、

2013年9月15日日曜日

日曜はだめよ

やっぱりというか思った以上の雨降りだ。朝方7時前後、天空の貯水池が決壊したかと思わせる、蓮っ葉で詩情のかけらもない土砂降りになった。雨粒などは無縁だ。それでも、およそ10分過ぎにはおとなしくなり、いつもの雨音に変わった。その後の静けさはうそのよう。

先日(9/13)、秩父鉱山鉱物採集の再延期を相談したとき、今日の雨降りの予報は午後だったと思が、どうやら早まったようだ。・・・そして気を許してはいけないみたい。

毎日jp(9/15)によれば、こちらに台風が上陸しそうと、次のように報じている。
・大型の台風18号は、15日には次第に進路を東よりにかえ、暴風域を伴いながら四国の南から紀伊半島沖を北東に進み、16日には東日本太平洋側に上陸する恐れがある。
・15日午前7時現在、東京都、神奈川県、茨城県、静岡県の一部に大雨洪水警報、愛知県の一部に波浪警報が出ている。」

朝方、Weathernewsの関東エリアの「雨雲レーダー」によれば、まだ安心してはいけないようだ。
雨雲が北へ移動中   北へ進む雨雲が通過して、パラパラ・サーッと雨を降らせます。特に昼過ぎにかけては活発な雨雲が通過して、激しい雨や雷雨となることがあります竜巻などの激しい突風を伴う可能性もあるので、注意して下さい。13時前後まで強い雨が続きます

まあ、そんなわけで「日曜はだめよ(Ποτέ Την Κυριακή)」(1960年)・・・真面目もいいけれど、こんなときは陽気に笑って過ごそう。



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2013年9月14日土曜日

(資料)狐、托枳尼天、稲荷

稲荷の成立について、狐と托枳尼(ダキニ)の関係について。

(本ブログ関連:”稲荷”)

折口信夫「信太妻
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・日本の狐も、上古と近世には、やさしい感じを持つて語られて居るが、平安朝から後久しく、恐しくて執念深いものとなつたのは、托枳尼(ダキニ)の修法の対象として使はれたせゐであらうと想像してゐる。
・稲荷の狐は、南方熊楠翁の解説によれば、托枳尼修法の対象なる托枳尼(ダキニ)と言ふ狼の様な獣の、曲解せられた物だと言ふ事である。其は、外来のものであるが、固有の使はしめと思はれて居るものにも、此類の役獣がありさうな暗示にはなる。

J-Wikipedia「托枳尼天(ダキニテン)」
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習合: 狐は古来より、古墳や塚に巣穴を作り、時には屍体を食うことが知られていた。また人の死など未来を知り、これを告げると思われていた。あるいは狐媚譚などでは、人の精気を奪う動物として描かれることも多かった。荼枳尼天はこの狐との結びつきにより、日本では神道の稲荷と習合するきっかけとなったとされている。なお、狐と荼枳尼の結びつきは既に中国において見られるが、狐(野干)に乗る荼枳尼天の像というのは中世の日本で生み出された姿であり、インド・中国撰述の密教経典・儀軌には存在しないものである

<検討>
稲荷の起源と隆盛、発展と分岐は注意を要する。現在の稲荷信仰には、仏教系(托枳尼)と神道系があるが、どちらが歴史的に先に成立したのか。稲荷と狐の関係は成立と同時期か、それとも成立後に付け加えられたものか・・・知りたいところだ。

2013年9月13日金曜日

中島みゆきの「あした天気になれ」

先週日曜日、空模様が怪しいという天気予報があって、秩父鉱山の鉱物採集を延期した。今度こそ楽しみにしていた明後日日曜日の仕切り直しは、台風18号の影響もあり、残念ながら再延期しようということになった。
日曜日にしか行けないという我がままを聞いていただき、迷惑をかけ続けている。恐縮。

雨が好きではないのに、どうしてかなあ・・・うまくいきませんが、明日は何かいいことあると思いますよ。そんなわけで、中島みゆきの「あした天気になれ」を聴こう。

(本ブログ関連:”中島みゆき”)



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2013年9月12日木曜日

風立ちぬ

新大久保で仲間と貴重なよもやま話をした後、電車で帰る途中、宮崎駿作品の「風立ちぬ」を見ようと吉祥寺の駅を降りた。

アニメ「職人」として、宮崎監督の思いや美意識のすべてがこの映像に込められたのではないかと思ったりした。

「飛行機は美しい」と発することができるか。要求された仕様を求め満たすことから創られる、機能美、造形美に耽溺できるかということだ。しかし飛行機は、道具としての意味合いから、この言葉は誤解されやすいのも事実だ。

堀越二郎の設計による九試単戦のイメージ(モックアップ)は、この作品の基調をなしていたような気がするが・・・コルセアを思い出してしまった。それは、海鳥が海面下の魚群を求めて上空から飛び込むときの翼を思わせる。いかにも鋭敏な機能美がある。

ところで、作品中、随所に登場した計算尺が懐かしい。技術屋だったという祖父の遺品の計算尺を持って受けた授業を思い出す。あの真っ白で滑らかに動く、乗除計算をする計算尺は、中学生にとって不思議だった。対数目盛りを使っているなんて後で知るわけだが。(実際の授業では、教材用の簡易な計算尺が配られたはず・・・)

そして、美しいところだけを残して去ったヒロインが忘れられない。今までの宮崎作品の女性像とは違って、思わず一瞬息が詰まるような、血管が透けてみえる生身の人間を感じた。(男の視点からだろうけれど・・・)

(本ブログ関連:”飛行機が好き”)

(付記)
米ノースロップ社のフリーダムファイターがタイガーの名で主役からはずれた後、タロンの名で練習機として、特にNASA仕様でスペースシャトルの帰還・着陸時に随行した光景が目に残る。あの真っ白で優美な機体は、空の女王に相応しい。

2013年9月11日水曜日

リンゴを4分の3ほど食っちゃった

早いもので、文具店には来年の手帳が並んでいるし、eメールで新しい年賀状ソフトの割引案内まで来る・・・そうだ、夏が過ぎれば、秋、冬は一気呵成、一年はあっという間に終わってしまう。

今月も初旬が終わり月末にでもなれば、一年をリンゴに例えれば、4分の3食ってしまったことになる。リンゴを立てに輪切りして残った部分を見ると、どれだけ消化してしまったか驚くだろう・・・今年は、もう少ししかないのだ。

ところで輪切りにするのに、MRIなんてあるけれど、あれは凄いね。うるさいというか、ゴトゴト音を立て、まるで今輪切りにしてますよってな感じで撮影が進む。事前に閉所恐怖症じゃないかという確認まであって、体がスライスされていくようで・・・少々怖い。

リンゴのように食われるわけではないので、MRIは終われば五体満足のまま。画像診断の結果はその後に知らされる・・・あっと驚いたりして。そう、この一年も・・・あっと驚いたりして。

2013年9月10日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 月

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/4)に、文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第22回として、「月(달)」について紹介された。

「月」の話題の始めに、中国宋代の詩人”蘇東坡(そとうば)”について次のような紹介から始まった。
・蘇東坡は本名を”蘇軾(そしょく)”といい、父親の”蘇洵”、弟の”蘇轍”と共に”三蘇”と呼ばれた。彼らは唐・宋の八大家に属したことから、蘇家の文学的資質が察せられる。それだけに災いに巻き込まれることも多く、蘇東坡は、権力者の目に届かぬ処に長く流刑の身を強いられた。過酷な人生が、皮肉にも文人としての才能を開花させた。
陰暦の”ボルム(보름)”、つまり15日の最も明るい満月で知られるが、実は翌16日頃が一番丸く明るい。こうした月を眺め、ゆったり流れる川に船を浮かべ、客人と酒を酌み交わしながらうたった詩が、蘇東坡の代表作「赤壁賦」だ。

▼「赤壁賦(적벽부)」を聴く。水の流れが速いのかな、軽快なテンポで進む・・・。


壬戌之秋
壬戌(みずのえいぬ)の秋

七月既望
(陰暦)七月の既望(十六日)

蘇子與客泛舟
蘇子、客と舟を浮べて

遊於赤壁之下
赤壁の下に遊んでいるとき

清風徐來
清風(澄んだ風)が、徐(おもむ)ろに吹いて来て

水波不興
水波は興らず穏やかだ。

舉酒屬客
酒杯を挙げて客に勧め

誦明月之詩
(詩経にある)”明月の詩”を誦し(歌い)

歌窈窕之章
”窈窕の章”を歌うとき

少焉月出於東山之上
少焉(やがて)、月が東の山の上に出(い)でて、

徘徊於斗牛之間
斗牛(北斗七星)の間を過ぎていった。

白露横江、水光接天白露
白露(霧)が江(川)に横たわり、水光(水の色)は空に写っていた。

・まさに風流と言える。月が明るくきれいに照らす夜は、 蘇東坡でなくても感情が豊かになり、詩の一編もしたためたくなる。韓国にも同じく、月の夜の情景を詠んだ詩が数多く残されている。その中でシジョ(時調、시조)として今も歌われる作品「月正明(월정명)」がある。

     月が本当に明るくて、秋の川に船を浮かべてみた。
     子供に川の中の明月を取り出して、
     月見をさせてやりたいものだ。

▼時調「月正明」を聴く。月に照らされ振り返って見れば、長く伸びた自身の影に驚くよう。

月についての民族性と満月の夜の催しについて次のように説明された。
・昔は陰暦を基準に生活した。月の満ち欠けから歳月の流れを推察し、天に向かいチェサ(祭祀、제사)を行ったりした。強い熱と光を持つ太陽が男性を象徴し、穏やかでほんのりとした月は女性を象徴した。そのため、月は多産や豊作を意味した。
月が最も明るい旧暦1月と8月の15日に、大切な名節も位置づけられ、この時期、今も各地で豊年を祈願する様々な催しが行なわれる。
月の明るい秋の夜、思い浮かぶのは、懐かしい人々の顔ではないか。男唱歌曲のオルラク(言楽、언락)もこうした月の夜に恋しい人を思う心情を歌った一曲で、明るい月が庭を照らし、窓に木の陰が揺れるだけでも胸がときめく、と歌っている。

▼男唱歌曲「オルラク(언락)」を聴く。揺ったりして優雅・・・随分とソフィストケートされている。

2013年9月9日月曜日

イ・ソンヒの「自転車」

歩いては時間の余りの緩やかさのため、自動車ではあっという間に過ぎるため、通り道の微妙な起伏は気付かぬものだ。そんなとき、自転車はペダルを漕ぐ足に、流れる景色を視る目にわずかな傾斜まで感じることができる。

自転車は、ほどほどに惰性で進む。坂道を上がるときは力が要るが、下るときは任せたまま。急な坂道になれば、その差は激しい。平たい道を進むときは、自分の力加減で速くも遅くもなる。景色の流れる速さも違ってくる。そして、止まる場所も自分で決めればよい。

イ・ソンヒの13集所収の「自転車(자전거)」(2005年)は、もしかしたら坂道も見ず、そして気付かず、ちょっとフラつかせながら想いだけで走っている自転車のよう。もったいないけれど、若いときは、いつだって主人公は自分ですから。チリリン。

(本ブログ関連:”自転車”)



(Youtubeに登録のcoffeeletterに感謝)

2013年9月8日日曜日

2020年東京オリンピック決定

本日予定の秩父鉱山鉱物採集は、空模様が芳しくなく、来週に延期になった。午前4時に決まった。昨日(土曜日)か今日(日曜日)に、鉱物採集へ行こうと誘っていただいたのに、自分の都合で今日に延ばしたところ、あいにくの空になってしまった。恐縮の至りだ。

Weathernewsは、4時現在、埼玉県秩父地方の天気を「午前中と夕方以降に雨が降りやすく、ザッと強く降ったり、雷の可能性もあります。ただ、昼頃から夕方前は雨の止み間が多くなる見込みです。」と予報している。

秩父鉱山の場合、沢に入ることもあるので延期がベストだろう。因みにWeathernewsは、当地の天気についても上記と同様のコメントしているため、今日は一日おとなしくしていよう。

さて明け方を騒がした、2020年オリンピック開催地のIOC投票経過には驚いた。

上記の通り、鉱物採集について電話相談していたとき、第一回の投票で過半数を超す開催地が決まらなかったため、東京を残してイスタンブールとマドリードによる2位争いの再投票が行なわれイスタンブールになった。直後、東京とイスタンブールによる最終投票が実施された。結果は5時発表という・・・そのままテレビを見続けてしまう、眠れないじゃないか。

テレビ解説で、一般的な予想と比べてマドリードが脱落したことについて、将来のパリオリンピック開催とか、次のIOC会長候補に同じヨーロッパ圏(ドイツ)のひとがいるからとか、裏側の駆け引きが関係しているという話も聞こえてきた。

05:20、2020年オリンピック開催地が東京に決定。逆転の可能性もあったので驚きでいっぱい。

2020年の新しい日本が見えるようだ。

2013年9月7日土曜日

白露2013

今日は二十四節気の立春から数えて15番目に当たる「白露(はくろ)」だ。昨晩から、涼しさが急に増し、扇風機の用もなく寝苦しさから解放され、秋の気配が一層深まった。

白露の名の通り、露を結ぶ時期である。この露に、神仙の香りが加わって霊水になれば、うまい酒ができるのでは。そんな銘の酒はないのだろうか。どうやら、山形の地に白露の名を冠した清酒があるようだ・・・ちょっと飲んでみたい気がする。

2013年9月6日金曜日

飛行機が好き

宮﨑駿(みやざき はやお、1941年1月5日~)監督のアニメ作品を映画館で見たのは唯一「紅の豚」(1992年)だけだが、他の作品についてもテレビ放送されたものをいくつか見た。それらの中に、天翔る飛行機の雄姿を夢見た少年時代を経験したものに感応できるものがあった。

ところで、中学時代のこと、技術・家庭科の男子向け授業の終わりに、教師が黒板にチョークで、しっかりしたぶれのない線で飛行機の三面図を描いてくれた。生徒たちに、設計投影図に少しでも関心を持たせたかったのだろう。地味な感じだが誠実な教師の記憶が今も残っている。

当時、少年漫画雑誌に太平洋戦争を背景にした少年パイロットの物語が連載されていた。宮崎監督が今回題材にされた「零戦」だけでなく、「紫電改」などいろいろな機種が登場した。
普段からそんな漫画に接していた少年たちにとって、教師が黒板に飛行機の絵を描いたからといって、決して突飛なことではなかった。

今日、宮﨑駿監督の引退の記者会見があった。時代に対するいさぎよさを感じる。
監督は、飛行機つまりメカが大好きなようで、今回話題の作品「風立ちぬ」は、その集大成なのだろう。同作品未見のため、詳しく存じないが、飛行機の設計者のはなしのようだ。近々必ず映画館で見たいと思っている。

因みに、わたしの好きな飛行機は、いろいろな用途、輸送機や旅客機に使われた双発の星型レシプロエンジン(P&H製)の、あのスタート音がたまならないダグラスDC3だ。後年、ハワイ飛行中のコックピット内でのやりとりが録音されたカセットテープ(「DC3 Nostalgic Flight in Hawaii」1981年、KSZ5288)を入手して、ヘッドホンで大音響にして何度も聞いたことを思い出す。

(参考)「【航空100年】DC-3特集 DC-3コックピットの録音」に感謝。録音のいきさつ・・・そうだったのですか。

2013年9月5日木曜日

大雨警報

今日の日付に変わった午前2時頃、強烈な土砂降りの音に目が覚めた。外が明るければ、雨脚の様子も確認できたろうけれど、真夜中では屋根を打つ雨音の激しさだけだ。九州に上陸した台風17号は、温帯低気圧に変わった後も、影響を残している。

ネットを見れば、気象庁から東京地方の「大雨と雷及び突風気象情報」が次のように出ている。
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[気象状況]
北日本から東日本に前線が停滞しています。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、関東甲信地方では大気の状態が非常に不安定となっています。
 
[防災事項]
東京地方では、5日明け方にかけて1時間に60ミリの非常に激しい雨の降る所があるでしょう。
低い土地や地下施設への浸水、河川の増水、はん濫、土砂災害に警戒してください。  (以下略)
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東京都に大雨警報が発令されたようだ。
10分も続かないが、気分は1時間100mmの豪雨が繰り返しやって来て・・・次第に遠のいていった。

ウェザーニュースの雨雲レーダーによる解説では、伊豆半島-神奈川-東京に至るライン状の雨雲がずっと居座り続けているとのこと。そして、午前3時過ぎた今も、小振りながら雷鳴を混じえた豪雨が、忘れたようにやって来る。

2013年9月4日水曜日

釜山アジアド主競技場 公演

メトロ新聞(9/4)によると、イ・ソンヒが、27日、朝鮮戦争停戦60周年に当たり、釜山「UN記念公園」で韓国仏教界による開催予定の「韓半島平和大会」(午前10時から)に続いて行われる、「釜山アジアド主競技場」での公演(午後2時から)に出ると、次のように報じられている。(抜粋)

(本ブログ関連:”仏教信者”、”韓国仏教”)
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・韓国仏教界が停戦60周年を迎えて、韓半島と世界の平和を祈る「韓半島平和大会」を27日開催する。
・記念公演は、キム・ヨンドン総監督の指揮で国楽人ファン・ビョンギと歌手イン・スニ、イ・ソンヒ、ポール・ポッツ、ボビー・キム、イ・エジュ伝統舞踏会、釜山市立国楽管弦楽団など舞台を飾る。
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2013年9月3日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 酒

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(8/28)に、文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第21回として、「酒(술)」について紹介された。

まず酒にまつわる詩人の解説から次のように始まった。
・韓国の代表的な酒には、相性の良いつまみも決まっていて、マッコリにはチヂミ、焼酎には海鮮もの、ビールにはチキンがある。ところで、今も昔も酒席が重視され、朝鮮時代のカサ(歌辞、가사)文学で知られる松江鄭澈(송강정철、1536年~1593年)は、政治に力があったが、風流もこよなく愛した人物と知られる。松江鄭澈が残したシジョ(時調、시조)に、酒をモチーフにしたものが残されている。

「ソン・グォンノン*の家に酒が出来上がったという話を昨日聞き、牛に乗って駆けつけた。
おぉ、グォンノンはいるか、私が来たと伝えてくれ。」
(*)ソン・グォンノン(성궐롱)は、鄭澈と親しいソン・フンと言われる。

▼南道民謡「フンタリョン(흥타령)」を聴く。菊酒を月明かりに照らされて飲みあかそうか・・・ゆたりと時間が流れるよう。

伝統の酒について次のように紹介された。
・昔、酒は、よき人々と共に心酔うものと考えられ、名節や節気など先祖の祭祀を捧げるため、家々で作った酒を「家醸酒(가양주)」と呼んだ。家門、酒作りの腕、さらには地域によって多種多様な味と香りを醸し出した。名のある家門の酒は上等を表す「名家銘酒」といわれ、客も、先祖のための祭祀(제사)も多かった。自然、酒を造る頻度も多くなり腕が上がった。
今も各地に伝統酒が残されていて、慶州の法酒(ポプジュ)/全州の梨薑酒(イガンジュ)/京畿道のムンベ酒/済州島のオメガ酒/忠清南道沔川の杜鵑酒(トゥギョンジュ)/韓山の素穀酒(ソゴクジュ)/珍島の紅酒(ホンジュ)などがある。

▼朴木月(박목월、1916年~1978年)の詩、チャン・サイク(장사익、1949年~)が歌う「旅人(나그네)」を聴く。酒の香り引き寄せられ、漂う雲のように、いや月のように・・・酔っているかな。

高麗時代の文人と、仕掛けのある酒器について次のように語られた。
・高麗時代の文人李奎報(이규보、1168年~1241年)は、詩とコムンゴ、そして酒を楽しむことを日課とした。酒がないと詩を書くこともできず、「酒でほろ酔い気分となり、体の力が抜けると心が活発となり、踊りも踊り歌も歌う。これは全て酒がさせたことだ」といった。
昔の人も酒の良し悪しを知っていて、教訓を込めた「戒盈杯(계영배)」が残されている。この杯は、70%以上酒が注がれると、自動的に全ての酒が下へ流れ落ちる仕掛けになっている。

▼「倡夫打令(창부타령)」を聴く。まるで言葉を旋律のように、するすると入り込んでくるような、軽快さと摩訶不思議な・・・(俺は)酔っているのかなという感じ。

昨日の竜巻

昨日、夏の陽射しを思わせる暑い晴れた昼過ぎ、遠く北西の空に真っ白な巨大な雲が浮かんでいるのが見えた。それは、一般的な積乱雲の説明にあるような柱状のものではなく、どちらかといえば玉子を横向きにしたような巨大な形状だった。

同じ時間帯だったと思うが、YOMIURI ONLINE(9/3、01時39分)によれば、「(昨日の)2日午後2時過ぎ、埼玉県越谷市など同県東部と千葉県野田市で突風が発生」し、「気象庁によると、巨大な積乱雲『スーパーセル』が発生していた可能性が高いという。」ことだ。

高温、ゲリラ豪雨を伴う亜熱帯化が進んでいるかと思えば、北米のような竜巻まで例年化してきている。この辺りも、台風の強風で家が軋んだこともある。
気象、地震、そういえば「地震、カミナリ、火事、親父」か。冷や水のままであればいのだが。

2013年9月2日月曜日

イ・ソンヒのカバー「その時 その人」

イ・ソンヒが、全国ツアー中の2009年7月5(日)、「清州芸術の殿堂」のステージで、シム・スボンの「その時 その人(그때 그 사람)」をカバーしている珍しい映像がYoutubeにある。それは、1978年の第2回「MBC大学歌謡祭」で、当時、明知大学校経営学科在学中のシム・スボンが作詞作曲したトロットにジャズ風味のスタイルで歌った、後の彼女の代表的な曲のひとつだ。

K-Wikpediaによれば、「シム・スボンは、参加した歌謡祭で入賞をすることはできなかったが、大学歌謡祭で初めてトロット・ジャンルで出場した異色な経歴に大衆に注目されるという、自身が学んだジャズ音楽でないトロットで初めて歌謡界に足を踏み入れた。」ことになる。

(本ブログ関連:”シム・スボン”)

まずは、イ・ソンヒの選曲に会場がわいた後、客席と一緒に歌う「その時 その人」を聴いてみよう。



(Youtubeに登録のleesunheetownに感謝)

2013年9月1日日曜日

超小型電気自動車

これからは二輪の自転車より、四輪車の方がむしろ安全だよと、親類との電話で知らされた。市内を巡るのに、両隣り駅以上行動するには電車を利用するしかないが、両隣り駅までの範囲内なら自転車が便利だ。日頃、公園や図書館へ通うのに、自転車が重宝している。

自転車は、自身の転倒や事故と遭遇の危険性を考えると、周りを剛体で囲んだ乗り物(四輪者)の方がもっと安全というわけだ。そこで生活圏での利用車である、正式名称「環境対応車(超小型モビリティをはじめとする電気自動車等)」、いわゆる「超小型電気自動車」はどうだろうか・・・と話題になった。

超小型電気自動車については詳細を知らないが、Youtubeやネット記事などを見ると、ちょっと魅かれるものがある。できれば、一回充電(2時間位いで)で航続距離200Kmなんて・・・無理だろうか。

自転車の場合、駐輪は容易だが、超小型車とはいえ自動車であるだけに、高齢化時代に台数が増えれば、特に近距離利用を目的にしているため、身近な駐車スペースの確保が問題になるだろう。

ちょっと(超小型電気自動車に)乗ってみたい気がする・・・今は、ど派手なデザインに見えるけど。

(参考)
Diamond Onlineの記事「ホンダ参入でもガラパゴス化『超小型モビリティ』の危機」(8/6