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2010年10月5日火曜日

イ・ソンヒの変換点

イ・ソンヒの第6集アルバム(1990年)のタイトル曲「なぜ私だけ(왜 나만」(チョ・ハムン(조하문)作詞・作曲)は、モントリオール室内管弦楽団の演奏とともに歌った「Lee Sun Hee & Montreal Chamber Orchestra」(1990年)アルバムにも収録されていて、昨日Youtubeに登録された。
(Youtubeに登録のKnightmareSMに感謝)

愛の軌跡を語りながらも、初期の突き抜けるようなかなり硬派な歌い方であり、主題はことなるが第5集アルバム収録の「5月の陽ざし(5월의 햇살)」に通じるものを感じる。
(本ブログ関連:2009年の11/7

PETER@LOGの「イ・ソンヒと高音」(20091.12)によれば、ヒットチャート1位を目前にしながら、彼女はこの歌から離れ、同じ第6集アルバムに収録の<東洋的な叙情性>のある柔らかい印象を与える「思い出のページをめくれば(추억의 책장을 넘기면)」を突然歌いだしたというのだ。その理由について次のように述べている。
・理由に対しては正確に明らかになったことはないが、彼女の個人的悩みが反映されたのではないかと思われる。当時準備中であったモントリオール室内管弦楽団との共演とも無関係ではなかっただろう。
(本ブログ関連:2009年の5/30
(Youtubeに登録のpops8090に感謝:2004年の20周年記念より)

以上をもとに、モントリオール室内管弦楽団版の「なぜ私だけ」を聴くのも意味があるだろう。同時に、同室内管弦楽団との出会いは、今に続く<東洋的な叙情性>を発見した機会だったのではないだろうかと推測してみるのもよいだろう。