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2010年7月14日水曜日

Jポップな日本語

書店でチラリと見て、いずれ手にしようと思っていた「Jポップな日本語」(井上ノリミツ、主婦の友社)を購入した。立ち読みして思わず吹き出しそうになるので、自宅で遠慮なく読むことにした。
同書は、Jポップに典型的な語彙、フレーズなどを網羅して、それぞれに「悪魔の辞典」のような諧謔的な解説を加えている。
同書でも触れているが、Wikipediaによれば、「J-POPという言葉はラジオ放送局J-WAVEから1988年末に誕生した造語」だそうだ。

この本のPART5 には、「年齢がバレる!? 『Jポップな古語』」も用意されている。記載の80年代の「古語」に抵抗がなく、親和的なひとは必読だろう。当時の語法がしっかりと沈着していることを知らされるわけだから。
タレントがテレビの座談で、デビュー時の映像が映されると身の置き場がないように照れることがあるが、当時※を共有した視聴者も、そんな感覚を持つべきなわけで・・・。その頃、どんな世代で、どこに住み、Jポップとどのように接していたのか・・・。
(※)日本の得意絶頂期(日経平均チャート:「全データ」で参照)の言葉だったわけで・・・。

ただし残念なことに、この本が紹介する一言一句には、根拠となる歌(歌詞)が付されていない。同書の素材は「Jポップな日本語」であって、「Jポップの日本語」ではないようだ。つまり、あくまでも「Jポップ風な日本語」の解説書である。

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