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2024年5月3日金曜日

自然観察園の野草

国民の祝日「憲法記念日」の真昼に、公園併設の自然観察園へ出かけた。公園は家族連れで賑わい、子どもたちが強い日射しを受けて、小川で水遊びする姿があった。すっかり夏景色だ。

観察園の方は、年配者がほとんどでいたって静か。湿地を巡る板橋*の通路は、新たに防湿塗装が施され、きしみも減って、改装工事が完了したようだ。
(*)板橋: 湿地の野草を、板橋の上で屈みながら観察するのは足腰の弱い者に大変。

一方、観察園近くにある「自然観察センター」は、当初予定の改装から作り替えとなり、(延べ一年以上かけて)今年10月下旬に生まれ変わるという案内が掲示されていた。どのような施設になるのか期待が膨らむ。

例によって、観察園入口で配布の、(今月の)「観察順路図」(見ごろの花を記載)を手にして観察園内を巡る。足腰に合わせて小範囲だが、次の野草の写真を(板橋の上から)撮った。「サギゴケ」はピンボケだったので外す。

オヘビイチゴ(写真左)、チョウジソウ(写真中央)、クサノオウ(写真右)
・湿地に、小振りで黄色の5枚花弁の「オヘビイチゴ」が、あちこちに群生していた。いろいろな雑草に混じっているため、葉の形を見極めずに終わった。名前の由来は、オ(雄)ヘビイチゴ(蛇苺)で「ヘビイチゴ(蛇苺)」より大きいからだそうだ。オオヘビイチゴではない・・・間違えるところだった。
・湿地に、これも他の雑草に紛れてしまいそうな、地味で、尖った薄青紫色の花弁(5枚)の「チョウジソウ」が群生していた。よく見ると、そこいらの野草と違って清々しく、意外に美しい。絶滅の危機にある貴重な花のようだ。
・これも湿地に群生する、黄色の花(花弁4枚)を咲かす「クサノオウ」だ。名前の由来に、① 草の黄、② 瘡(くさ)の王、③草の王があるとのこと(Wikipedia)。遠目にも、多数の雄蕊があるのに気づく。

憲法記念日 2024

きょうは国民の祝日「憲法記念日」*だ。
(*)日本国憲法は、1946年(昭和21年)11月3日公布、1947年(昭和22年)5月3日に施行。5月3日の記念日は、1948年(昭和23年)に祝日法により制定。なお、制定以来76年間、一度も改正されていない。

(本ブログ関連:”憲法記念日”)

日本国憲法が公布された日(11月3日)は、現在「文化の日」であるが、戦前は「明治節」だった。国民の祝日にそれぞれに起源があり、いきさつがある。けれど、わたしら大方にとって、きょうはゴールデン・ウィークのひとつでしかない。のんびりと過ごしたい。

世の中には変わることもあれば、変わらぬこともある。それを峻別し気付くのは意外と容易でないのかも知れない。むかし、ロシアの青年貴族に、貧困に苦しむ農奴の解放を通じて、新しい世界を求める者がいた。そんな彼らの中で、事態(変革)が現実に第一、第二と進むうち、えっ!こんなことになるのと慌てた連中がいたそうだ。貴族身分がどうなるかも考えずに。

先日、近隣の街を歩いていたとき、大きな屋敷があって、長い塀の壁に政治ポスターが貼られているのを見て驚いた。現在の地価を考えるととんでもない額になると予想できる。いずれ遺産相続されるだろう土地の所有者の信条をうかがいたいと思ったほどだ。
似たようなケースは他にもある。上記と同様のポスターを貼った好立地の民家の塀に、合わせて「怪しいものを見かけたら すぐ110番」の掲示があった。昔のことを知るだけに、時代も信条も大いに変わってしまったと気付かざる得なかった。