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2024年11月26日火曜日

樹木観察会

晴天の午前、都立公園中最大規模の <桜の名所> として知られる小金井公園で開催された「樹木観察会」に出かけた。観察会は、同公園のボランティア団体「樹木の会」が、年2回(春と秋)開催するもので、これまで5回ほど参加している。なお、終盤の一瞬、霧雨が降った。

(本ブログ関連:”樹木観察会”)

「樹木の会 おすすめの樹を巡る」*として、14種の樹木名と観察ルート図を両面に印刷した資料が事前に配られた。合わせて「この木なんの木?」という周遊クイズ資料も用意された。
(*)観察会の後、あらためて巡ってみる際に、記憶を蘇らせてくれる大変ありがたい資料だ。

今回は、樹木の会の森林インストラクター、立川洋一氏の解説に従って、公園東側のコースを巡った。わたしの万歩計では、およそ5000歩に相当。膝の具合が芳しくなく、正直追いつくのに苦労したがよい運動になった。(久し振りに体を使ったので、帰宅してすぐ転寝してしまったほど)

次の順に解説いただいたが、聴き間違いなどありましたらご容赦ねがいます。(聞きこぼしあり)

① クスノキ: ブロッコリーに似た姿の巨木。成長が早い常緑広葉樹だが春に落葉する。
    ー 一方、針葉樹の成長は10年ほどかかる。
② ケヤキ: 武蔵野の農家の屋敷林として植林された。本来ライバルがない山の急斜面に育つ。
    ー 木材として強く、京都「清水寺」舞台の建材に使われた。
③ ムクロジ:「いこいの広場」の中ほどポツンと立つ。
④ ユリノキ: 分類属名 Liriodendron(lirion ユリ + dendron 木)から和名がつけられた。
    ー 英名は「チューリップ・ツリー」
⑤ エノキ: 漢字名「榎」の通り、夏に木陰を作る。幹に横線がある。
    ー 蝶の「オオムラサキ」の食樹。
⑥ ヒマラヤスギ: ヒマラヤ原産。<まつかさ>にあたる「シダーローズ」が知られる。
    ー cf. レバノンスギ: レバノンに2ha残るのみ(← 刈切り、気候変動、石灰岩質土壌)
⑦ イロハモミジ: 葉に含まれる色素アントシアニンが光と反応して紅葉する。
    ー 平安時代の、草木の葉が赤・黄色くなる意味の動詞「もみづ」に由来するそうだ。
⑧ トウカエデ: 「唐楓」は、中国の清国より、徳川吉宗に献上された。
    ー モミジ(造園用語)、カエデ(学術用)
⑨ シマサルスベリ: サルスベリの「葉序」は二列互生で、2枚ずつ交互に葉がつく。
    ー 果実は、種を風で飛ばすため、赤くない。(鳥など引き寄せる必要がない)
➉ ハナミズキ: 米国へサクラを贈った返礼として渡ってきた。
    ヤマボウシ: ハナミズキとの違い=花の先が尖っている。花の中心が集合花。
⑪ オオシマザクラ: 暖かい時代の花なので香りがある(虫など活動する時代)。
    ー 古い時代のミヤマザクラは、寒い時代の花なので香りがない(葉にある)。
⑫ モミジバフウ: 種は風の力で種を飛ばす。葉の形がカエデに似ているが大きい(フウ属)。
    ー カエデはカエデ属

観察会の終了時にアンケートに回答したところ、モミジバフウの実のカラを細工したものを土産にいただいた。
日を改めて再度同じコースを、手帳片手にたどってみたい。

(付記)
行方不明になっていたメガネが、吊るしていたシャツの胸ポケットから出てきた。なぜ?