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2024年8月25日日曜日

アカトンボ

自然観察会のベテランの方から、毎日送っていただいている公園の観察写真に、「ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)」があった。「赤とんぼ」と括(くく)られてしまいがちだが、違うとのこと。正式な「アカトンボ」(赤とんぼ)は、「アカネ属」に属するトンボになる。

とはいえ、一般に赤とんぼは、秋ぐちの公園、川沿いの小道、或いは高原で出会う、この時期の涼しい風に浮かび、まるで出迎えるようにして飛ぶ、人懐っこさのあるものだ。

(本ブログ関連:”赤とんぼの捕まえ方”、”アカトンボ”)

赤とんぼと間違えられるトンボに「ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)」と「ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)」があるという*。私としては、ウスバキトンボは、公園で見かける、薄茶色した地味なトンボで、赤とんぼに一緒くたにしてしまう。また、ショウジョウトンボは見るからに赤く、気持ちとしては、これこそまさに赤とんぼと言いたくなる。
(*)「神戸のトンボ Odonata of KOBE」「モノグラフ:アカトンボ」
    ー https://www.odonata.jp/02odonatology/sympetrum/index.html

(本ブログ関連:”ウスバキトンボ”)

■ 童謡「赤とんぼ」(作詞:三木露風、作曲:山田耕筰、1927年)
作詞者三木露風が満5歳のとき、両親が離婚して、母と弟が去った。兵庫県竜野市を流れる川岸で、取り残された寂しさを歌にしたといわれた。けれど、三木露風が語ったのは、北海道で生活したころ、自分を負ってくれた子守娘(姐や)を思い出してのことだという**。ただし、母親への思慕は、ずっと後年の母の死に際しても続く。
ちなみに、この曲は、NHKが1989年に募集した「日本の歌 ふるさとの歌」で人気ナンバー1だったそうだ。
(**)「唱歌・童謡ものがたり」(読売新聞文化部、岩波現代文庫)

■ 演歌「紅とんぼ」(作詞:吉田旺、作曲:船村徹、1988年)
新宿の小料理屋が店じまいするとき、常連の客におかみが語る。いろいろな歌手にカバーされているが、何といっても、ちあきなおみの「紅とんぼ」の原曲にはかなわない。

(本ブログ関連:”ちあきなおみ”)