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2023年5月4日木曜日

多摩霊園の自然観察会

国民の祝日「みどりの日」のきょう、「多摩霊園」を通って「浅間山(せんげんやま)」にいたる道筋にある自然を観察する会に参加した。快晴、陽射しも暖かい午前中を使った、みどりの日にふさわしい自然観察会だ。主催の自然観察会は、今年で50周年を迎え、今回で735回目にあたる。

多摩霊園は、都下の府中市と小金井市にまたがる都営最大規模の霊園で、参拝者のため車道が縦横に走っている。また、浅間山は、多摩霊園南西に接した小丘の「都立浅間山公園」(公園案内に「多摩の台地が古多摩川や他の河川で削られ、小高い丘として残ったもので、堂山(標高80m*)、中山、前山の3つの頂をもっています。」)をさす。いつか浅間山そのものの自然観察に出かけてみたい。
(*)国土地理院の「25000分の1」地図によれば、標高は 79.8mとのこと。

観察会の始め、会長から初参加者へ <野鳥の同定> について、次のようなチェックポイントが解説された。(いつまでたっても初心者であるので)あらためて確認する。
① 大きさ: スズメ、ムクドリ、ハト、カラスなど基準にする。くちばし~尾の先端
①’ 尻尾の長さ
② 羽の色、くちばしの色、(足の色)
③ 飛び方: はばたき、波状、滑空
④ 歩き方: 地面をWalking、Hopping
⑤ 木、枝のとまり方

霊園内の道筋に生えた植物(野草・樹木)、野鳥、昆虫などを観察した。今回もベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視・カメラで確認したものを整理して次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
- 〇印は撮影したことをさす。

野草 ----------------------------
〇コナスビ: 黄色の花
〇オッタチカタバミ: 黄色の花
〇コウゲショウ: 薄紅色の花
〇ニワゼキショウ: 白色の花
〇ナヨクサフジ: 紫色の花が一列に並ぶ、侵略性の強い植物のようだ
〇ギンラン: 白色の花
樹木 ----------------------------
〇ノイバラ: 白い花(蜜:糖分、花粉:タンパク質)、いろいろな虫が寄ってきた
〇ヒマラヤシーダ: 幼芽
・サクラ: 花外蜜腺、葉柄と葉の境界付近に2つ(蟻を寄せ、他の害虫を防いでもらう)
・アカメカシワ: 紫外線防止のため、新芽が赤い
・カナメモチ: 白い花、葉は赤(新芽)→ 緑になる
〇ヤマボウシ: ハナミズキの仲間、白い花、実は美味くサルが食って種が広がる
〇ミズキ: 白木質で祝箸やコケシの材料、実の色(緑→桃→紫→黒)鳥が食う時期をずらす
〇ベニバナトチノキ: 紅色の花
野鳥 ----------------------------
・ホウセイインコ: 群れて一斉に飛ぶ様子、一瞬のこと
・ムクドリ: 群れて飛ぶ、地面に2羽ほど歩く
・キツツキ: 姿は見えずドラミングの音(霊園内では、コゲラ>アオゲラが見られる)
※ヒレンジャク:(証拠写真を、ベテランの方から会員向けのメールで受けとった)
昆虫 ----------------------------
アオスジアゲハ: 一瞬通り抜けた
・アワフキムシ: 泡でできた巣を見つけた(虫は未確認)
〇アシナガコガネ: ノイバラの花に寄ってきていた


ノイバラ(写真左)、アシナガコガネ(写真右)
つる性の低木「ノイバラ(野茨)」の白い花に、足の長い甲虫で名前の通りの「アシナガコガネ」が寄ってきていた。



ニワゼキショウ(写真左)、ギンラン(写真右)
帰化植物だが小さな白い花がかわいらしい「ニワゼキショウ(庭石菖)」に足が止まる。花の中央が黄色くて周囲が紫色に目がとまる。「ギンラン(銀蘭)」の白い花は、「キンラン(金襴)」の黄色の花と比べて地味でおとなしい。



結局
残念なことに私は足腰がかなわず、観察会の途中で同行を断念した。帰宅後、ぐったりして転寝してしまった。体力の低下は、以前(3/21)の北本自然観察公園のときと同じだ。