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2023年3月8日水曜日

涸れた小川と観察園の花

きょうの都心の最高気温は、今年最高の 21.3℃(13:20)で暖かい一日だった。陽気に誘われて昼食後、公園に併設の「自然観察園」へ出かけた。(冬の気分がまだ残っていて)外出着を少し緩めにしたけれど、結局は汗がにじんできた。日なたと日陰の間には、近ごろ寒暖の差が無くなってきている。

天候がよいのはありがたいけれど、公園を流れる小川が水涸れして、川底を見せているのが心配だ。公園内を人工的に整備して走らせたため(水は底にしみ込んでしまい)、崖線からの湧水もむなしく石底が露わになっている。

(本ブログ関連:”小川の人工的整備” )


観察園は週の半ばでもあり、人影が乏しく閑散としていた。入口の掲示板の地図に添えられた植物写真を参考に園内(主に東側)を巡ってみた。

アズマイチゲ(写真左)
観察路を進むと、入口で配布の「3月の花だより」に未掲載だが、小さな白い花が群生している場所があった。掲示板に戻って見ると「アズマイチゲ」の写真が貼られていた。花びらは花弁ではなく、実は <萼片(がくへん)>であり、野草名の由来は <東(あずま)の一花(いちげ=一輪草)>とのこと。

ニリンソウ(写真右)
所定の場所に到着したが、「ニリンソウ」の姿が極端に少ない。ニリンソウは、二本の花柄の先に花を咲かせるので二輪草といえるのだが、花が1個や3個の場合もあるそう・・・なので写真の花もニリンソウといえる。

(本ブログ関連:”ニリンソウ”)



ヤブツバキ(写真左)
ツバキの樹と花を何度も見てきたが、正式な種名として「ヤブツバキ」を知る。樹下に花一輪ごと塊りになって落ちている。絵画にして美しく描くことはできるだろうけれど、写真に撮るには難しい。資生堂のロゴ(シンボル)マーク*は花椿で、それにつながる落ち着いたイメージがあるようだ。
(*)資生堂のシンボルマーク「花椿」:資生堂サイトより
1915年に初代社長福原信三の描いたスケッチを元に意匠部のスタッフがデザインを手がけ誕生しました。
    ー https://corp.shiseido.com/jp/company/company-name/

スイセン(写真右)
スイセン」は、園の西はずれにある群生場所に数株残すのみになっている。それでも咲いている姿は凛としている。花の中心にある(口ばし、ラッパなど呼ばれる)黄色の副花冠と白い花弁との白黄色の対比は、ヤブツバキの場合と同様に爽やかだ・・・場所近く続けて見たのでそう思ったのかもしれないが。


帰宅してしばらくすると冬の習い性で、ついストーブをつけてしまう。部屋に熱気がこもってしまい消すが、またつけるの繰り返しだ。