ブログ本文&資料

2021年8月28日土曜日

野鳥観察(20)

今月に入って、都心で「猛暑日」(最高気温35℃以上)が2度あった。8月10日の36.8℃と、8月26日の35.7℃だ。ウェザーニュースの都心の天気予報を見れば、以降今月末(あす29日)~ 来月初旬ころ(9月7日)へ経るにしたがい、最高気温は32℃から26℃へ降下するという。だから、蒸し暑さに閉口しながらも、やがて来る秋の冷気を予感している。秋はそこにいる。

今朝の探鳥会は、公園の原っぱ全体を覆うようにたまった湿気のなかで開始した。この時期、鳥の種類も限られているそうだ。私にとってきっちり知る機会なのに、次の中で識別できたのは「アオサギ」くらい(それも指差されて教えてもらった)。

(本ブログ関連:”野鳥観察会”)

今回も、入門者として気になった鳥についてのみ記す。
・シジュウカラ: ベテランは葉の茂る木に4羽いるという(チラッと見えて、パッと小鳥が飛ぶ?)
・キジバト: ベテランは鳴き声を聞き分ける(どこから聞こえて来るのだろう?)
・ドラミングの音: ベテランには遠くの音でも聞こえるという(コゲラカかアオゲラか?)
・アオサギ: 小川そばの木の樹上にとまっているのが見えた(子どもたちはすぐ見つける)
※キジバトとカラス: 長い高圧線の一点にキジバトとカラスが1羽ずつ隣り合ってとまっていた。

ベテランの方から、野鳥以外にもいろいろなことを教えてもらう。
・オオミズアオ(蛾): 腹を食われた状態で多数見つかる。アオバズクのエサになるとも。
・ナンバンギセル: 葦の下かげに薄紫の花をひっそり咲かせていた。思ったより小柄でかわいらしい。
・トチ(樹木)の実: せんべいにしたり、饅頭に混ぜたりして食べる。たくさんの郷土菓子がある。
・ホルトノキ: 平賀源内がオリーブの木(ポルトガルの木)と間違えて名付けたそうだ。
・サルスベリ: 紅色の花弁の中に黄色く見えるものがあるが、雄しべだそうだ。


(付記)
きょうの探鳥会に、小学生のお子さんを連れた数組の親子が参加した。あの子たちにとって、今回の探鳥会は夏休み最後のものなんだ。この夏休みは楽しく過ごせただろうか、思い出深いものになっただろうか。そう、東京オリンピックを直接(いずれかの機会に、遠くからでも)観戦できただろうか、新型コロナの感染広がりに窮屈な思いをしただろうか。

おじさんは、むかしの東京オリンピックのとき、高校の体操部員(幽霊部員)だったおかげで日本の体操選手の練習光景を見学することができたし、馬事公苑で開かれた乗馬競技を学校に割り振られたチケットで観戦することができた。今も忘れられない。

(本ブログ関連:”東京オリンピック”)

今度の東京オリンピックで残念なのは、子どもたちが直接(間近に)見る機会を逃したことだ。一生の思い出、自信につながるのだから。ただし、パラリンピックについては、関係者の判断にもよるが観戦のチャンスが残っているといわれるけど・・・。

2021年8月23日月曜日

処暑 2021

きょうは二十四節気の「処暑(しょしょ)」。8月も下旬となり、暑さも次第に落ち着き、あるいはとどまる。盛夏を過ぎた公園に行けば、ツクツクボウシの鳴き声に、子どもたちは夏休みの残りが僅かなことに気づくだろう。

(本ブログ関連:”処暑”、”ツクツクボウシ”)

たしかに、先週の大雨を境に空模様は変わった。いまだに最高気温が 30℃を超えているとはいえ、熱暑は徐々に静まった。ただ、うっとおしいほどの湿気がつづく。

今朝はあいにくの曇り空だが、数日前の「日の出」時刻(am5:00前後)のころ、朝焼けに窓が薄紅色に染まった。誘われるようにして急いで外に出たが、わずかの間だったようで、見上げれば空は白んでいた。そんなことが数度あった。

子ども時代に聞いた、夕日に照らされた庭先で鳴くツクツクボウシの声は、夏のしまいを知らせてくれた。惜しいような残念なような気がしながら、夕餉の準備の音と一緒にぼんやりと聞いていた。

2021年8月7日土曜日

立秋 2021、野鳥観察(19)

盛夏、真っただ中のきょう、二十四節気の「立秋」になった。秋の気配が立ちはじめ、このあと残暑ということになるそうだが、暑さは当分つづくだろう。

「夏休み」の今月いっぱい、子どもたちにとっては楽しい「夏」だが、大人はそうはいかない。季節の先を読まなければならないからだ。とはいえ、立秋といわれて心は「秋」に傾くことになる。

(本ブログ関連:”立秋”)

台風(10号)接近による影響を心配したが、早朝の探鳥会に影響はなかった。ただ、雲の動きが怪しいと話題になったりした。
(昼過ぎ、天気予報通り雨が降ったりした)

探鳥会はスタートしてうっそうとした林に入る。木立の下に広がる空隙で恒例のラジオ体操が行われていた。探鳥会のベテランは、気さくに挨拶をかわしながら通り抜ける。私はそのあとにつづくことになる。

(本ブログ関連:”野鳥観察会”)

今回、入門者として気になった鳥について次に記す。
・アオサギ: 林の手前をカラスに追われるように滑空。ベテランによれば、カラスのひなを捕食するという。
・シジュウカラ: 地鳴き声は、ベテランにはしっかり聞き取れるが、私は苦戦する。
・キジバト: 遠くの高圧線上に一羽がとまっているのを見た。別場所にもいたようだが。

鳥の鳴き声に苦戦する。CDを購入して耳学問しているが、探鳥会のように動きながら素早く判定するなんて、とてもとても。実際、ベテランの方から10,20年たっても聞き分けるのに十分でないと、以前聞かされたことがある。

今回、鳥以外の話題をベテランの方からいっぱい聞いた。
・アカボシゴマダラ: 赤い斑紋が特徴の蝶。「特定外来生物」に指定の害蝶だそうだ。
・クマゼミ: シャカ~と聞き取れるそうだが、他のセミの鳴き声と混じって私は苦戦する。
・ヤマボウシ: 木の実が橙色に色づいているので、このあと熟せば食べられるとのこと。

探鳥会の集合時、ベテランの方のご厚意で野鳥観察の入門書「岩本流 野鳥観察手帳」(岩本久則著)をいただいた。著者は漫画家でもあるため、本文に愉快な図解説が豊富に掲載されていて、私のような入門者に最適で楽しそう。ありがたく読ませていただきます。

2021年8月6日金曜日

真夏の自然観察園

真夏の昼過ぎ、直射日光に跳ね飛ばされそうになりながら、公園の小川沿って巡った。虫刺されに気を付けて予防薬を腕に塗ったが、この暑さにヤブ蚊は気が滅入ったのか出てくることはなかった。木陰でのんびり涼をとろうとしたところ、そこへ熱気が追いかけるように押し寄せてきた。目前の木洩れ日の白い斑点は、まさに銃弾が撃ち込まれて開いた穴に等しく、逃げ場がない。あわてて緑濃い「自然観察園」へと離脱した。

木立が密集した自然観察園は、随所に小池があるためか、吹く風が爽やかだ。一昨日(8/4)に来たとき(ブログに未報告だが)と比べて、空気は穏やかに感じた。しかし気象庁の(時間別)観測データで比較したところ、気温差はむしろ真逆・・・気分だけじゃあ当てにならない証左か、それとも湿度のせいだったのだろうか。

(本ブログ関連:”自然観察園”)

セミの鳴き声がかまびすしい観察園には、今どき咲いている花と所在を紹介する案内(掲示板、パンフレットはセンターで配布)があって、今回もそれらをもとに廻ってみることにした。次は、何となく気分で選択して撮影したもの。
昨年7月30日にも観察園を訪れていて、ほぼ同じものを観察したのに気づいた)

① ヤブラン
自然観察園の木陰は、先々月の6月に「ドクダミ」の白い花で覆われていたが、きょうの園内は「ヤブラン」の淡紫色の花があちこちに咲いていた。地味な花だけど落ち着きがあり、その存在を主張するさまはゆるぎない。

① ヤブラン
② ヒオウギ
多く群れていないので、「ヒオウギ」はきゃしゃに見えるが、近づいて観察すると橙赤色の花弁の斑点模様はとても野生味がある。わたし的に(根拠なしに)は、アフリカのイメージすらするが、原産はアジアのようだ。

② ヒオウギ
③ キツネノカミソリ
ヒオウギの色合いに似た橙色の花弁を探した。名前は「キツネノカミソリ」といたって切れがよいし、実際細くシャープな花弁をしている。ヒガンバナの仲間のようで、キツネの名と云い、近寄るとケガをしそうなイメージがする。実際、有毒植物だそうだ。

③ キツネノカミソリ
④ ヤブミョウガ
小さな白い花が集まって咲く「ヤブミョウガ」は、他の花とは違うという、距離感がる。名前の一部に「ミョウガ」があるが、外見が似ているという(実際に比べた経験はないけれど)。ヤブミョウガはツユクサの仲間で、ミョウガはショウガの仲間だそうだ。・・・知らないことばかり。

④ ヤブミョウガ
⑤ その他
・セミの抜け殻が草の葉についていた。一体なんのセミなのかよくわからない。
・一昨日(8/4)、ハグロトンボ。オオシオカラトンボ(メス)を見かけた。ほかにバッタが多数いたが、昆虫の世界まで広げる余裕は乏しくて・・・。

⑤ セミの抜け殻

2021年8月2日月曜日

AKMUの「戦場」(with イ・ソンヒ)

7月20日付け韓国「中央日報」は、歌手「イ・ソンヒ」が、兄妹ポップス・デュオ「AKMU악동뮤지션、アクドンミュージシャン)」とのコラボ曲「戦場(전쟁터)」を歌うと、次のように報じた。音源発表前に、歌詞(写真掲載)が公開されたことになる。ちなみに同曲はその後、7月28日に発売された。

■韓国中央日報掲載の日刊スポーツ記事(パク・サンウ記者、2021.07.20 09:32)
「AKMUとイ・ソンヒがフィーチャーリングした『戦場(전쟁터)』の歌詞全体を公開」より抜粋
https://news.joins.com/article/24109338
-------
AKMU COLLABORATION ALBUM (NEXT EPISODE)
01. 전쟁터 (with 이선희)
・まだ発売されていない音源の歌詞が、すべて先に紹介されたのは異例のこと
・AKMUならではの哲学的思惟と詩的叙事が印象深い
・導入部(の歌詞表現が)尋常ではない
  - 戦争のように複雑微妙で熾烈な状況について、大人が子どもに話す形
-------


歌詞:「전쟁터(戦場) (with 이선희)」

화약 연기 뒤덮인 하늘 봐
(硝煙に覆われた空をごらん!)
몇십 년 후쯤이 되어야 우리는 전설이 될까
(何十年後になれば、私たちは伝説になるのでしょうか)
슝 폭탄과 총알 날아가는 모양
(ピューン、爆弾と弾丸の吹っ飛ぶさま)
얼마나 시간이 지나야 이들이 폭죽이 될까
(どれくらい時が経てば、これらは花火になるのでしょうか)

피가 나는 줄도 모르고
(血が出ていることも知らず)
걸음을 빨리 재촉하는 당신은
(歩を速めるあなたは)
어떤 것을 그토록 사랑하길래
(何を、そんなに好んで)
몇 번을 살아났나요
(何度、生き返ったの)

Hey kid,
Close your eyes
답답해도 조금만 참아
(息苦しくても少しだけ我慢して!)
여기 전쟁터에선
(ここ戦場では)
이명이 끝나면
(耳鳴りがすんだら)
비명이 들릴 테니까
(悲鳴が聞こえるのだから)

내 어깨 위로 팔을 감아
(わたしの肩の上に腕を巻きなさい!)
저들이 가면 부축해 줄 테니 서둘러 가자
(彼らが行ったなら脇を支えてやるから、急いで行こう)
쿵 건물과 동상 쓰러지는 모양
(ドスン、建物と銅像の倒れるさま)
돈보다 사랑이 필요한 걸 우린 왜 몰랐을까
(お金より愛が必要なことを、わたしたちはなぜ知らなかったのでしょうか)

숨이 죄는 줄도 모르고
(息切れしていることも知らず)
헐레벌떡 산 위를 오르는 당신은
(はあはあと喘ぎながら山頂に登るあなたは)
흙먼지투성이로 덮이기 전엔
(土煙りまみれになる前には)
어떤 사람이었나요
(どういう人だったのですか)

Hey kid,
Close your eyes
답답해도 조금만 참아
(息苦しくとも少しだけ我慢して!)
여기 전쟁터에선
(ここ戦場では)
이명이 끝나면
(耳鳴りがすんだら)
비명이 들릴 테니까
(悲鳴が聞こえるのだから)

그때 하늘색은 파란색이고
(そのとき、空の色は青色で)
그때 바닷가는 해수욕
(そのとき、海辺は海水浴)
그땐 마스크를 아무도 쓰지 않았고
(そのときは、マスクを誰もつけなかったし)
그땐 다 그땐 당연한
(そのときはみな、そのときは当たり前の)

Hey kid,
Close your eyes
답답해도 조금만 참아
(息苦しくとも少しだけ我慢して!)
여기 전쟁터에선
(ここ戦場では)
이명이 끝나면
(耳鳴りがすんだら)
비명이 들릴 테니까
(悲鳴が聞こえるのだから)

(Official Video)


(付記)
ただし、この歌詞について感動するには私はあまりに歳をとりすぎたようだ。作者の思いが手にとるように見える気がするからだ。正義も善意も、語るものの置かれた場所や時をはからずに作品を理解することはできない。
どうやら私は、素直に受け止めるには、余談の罠から抜けられずにいる。

むかし、タルタルステーキを食べながら老人は、若者たちを社会主義へと煽った。
父親が公営交通の運転手だから貧しいと涙ながらに、仲間たちを政治に勧誘した活動家がいた。

もっとむかし、ロシアの荘園主(貴族)たちは教会へ出向いて懺悔しては涙した。
いま、世界の大富豪は莫大な富を抱えながら、慈善の寄付をする。

施しは、精神的なものをふくめて、欺瞞であり認識を誤らせる。にもかかわらず、その思考に誰もが感染する。