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2018年4月3日火曜日

吹き溜まり

桜が散る様を見るのはいいもので、美意識を独り合点したりするが、それもその場限りの風流談義でしかない。根の深い理解もない。ぱっと咲いてぱっと散る、それがいさぎよいといった程度でしかない。すぐに桜は、薄赤い萼(がく)に霞のように覆われる。

桜並木の路肩には、まだ色変わりしていない花弁が折り重なっている。いわゆる吹き溜まりに、汚れを感じないのは幸いだ。

小説や映画で当り前のプロットを飛び越えることに慣れてしまって、自然がアナログに移つり変わることを忘れているようだ。理科少年だったら、ここで「観察」するところだろうけど。

最近、意図しなくて時間を省略するようになった。つまり物忘れすること。だから物事の進展が妙にダイナミックに見えたりする。同時に、昔と共通したものが見えてきたりして、おかしくもある。未来へジャンプすることはない。アナログでつながるしかないのだから。