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2017年12月20日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 自然を友に生きる

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(12/13)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、自然を友に生きる人生に関連する曲を紹介した。
(未聴のため他言語放送の解説をもとに記す)

始めに、「伯夷と叔斉(백이와 숙제)」兄弟の話で始まる「首陽山歌(수양산가)」について次のように紹介された。
・「歌辞(가사)」は、時調(시조)詩と合わせて歌う「歌曲(가곡)」で、支配階層が楽しんだ。全12曲が伝えられ、「十二歌辞」ともいわれ、長い歌詞を大笒(テグム:擦弦楽器)や奚琴(ヘグム:管楽器)などの伴奏で歌う。
・「首陽山歌」は、過去の王朝への節義を守るため、< 首陽山 > に入ってワラビだけ食べ、飢えて死んだという「伯夷・叔斉」兄弟の話で始まるため「首陽山歌」の名がついた。全体的には多様な故事を引用して、自然を友に生きる願望を込めた歌だ。

次に、パンソリを歌う前に喉を整える「短歌(단가)」のひとつ「竹杖芒鞋(죽장망혜)」について次のように紹介された。
・パンソリの前に、歌い手が喉を整えるため歌った「短歌」の一曲に、< 竹杖芒鞋と単瓢子だけで千里山川に入る > という一節で始まる「竹杖芒鞋」がある。「竹杖」は竹のツエ、「芒鞋」は麻や大麻を材料にした「わらじ」だ。そして「単瓢子」は瓢箪(ひょうたん)をいう。見せかけ(虚飾)をすべて捨て、簡素な格好で山川遊覧に出ることをあらわす。

最後に、識者(ソンビ)たちが隠居の代表に <漁師> をあげたことについて次のように紹介された。
・「竹杖芒鞋」に歌われた山は、(中国の江西省北部)「廬山」で、唐代の詩人「李白」に歌われた。高麗・朝鮮時代の謹厳な識者ソンビは、隠居の代表的な人生に <漁師> をあげた。生活のために漁をする漁師でなく、自然と交わりながら悠悠自適に過ごす人生として、漁をする漁師であり、多くのソンビが「漁父辭」を作って残した。