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2016年6月29日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 笛

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(6/22)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「笛」(大笒(テグム)、洞箫(トゥンソ))」に関連した3曲を紹介した。

(本ブログ関連:”大笒(テグム대금)”、”洞箫(トゥンソ퉁소)”)

始めに、文武(문무)王と金庾信(김유신)将軍に関わる楽器「万波息笛(만파식적)」について次のように紹介された。
・統一新羅時代の楽器「万波息笛」は、一万種の波も鎮められる管楽器の意を持つ。これを吹くと、敵が退き、病が治り、干ばつには雨が降って、梅雨には雨が止む。風や波までも穏やかになる。国のあらゆる悩みを解決する笛だった。伝説に、ある日、海に浮かんだ不思議な島に竹があり、昼は二つに、夜は一つとなる。三国統一の立役者といわれる文武王と金庾信将軍は、死後、海の竜隣り、その竜が未来を懸念して送ったのが竹で作った楽器万波息笛だ。大笒の祖と伝説もある。

▼ 大笒演奏で「清声曲(청성・자진한잎)」を聴く。大笒の響きには円やかさがあるようだ。Fl.とPicc.の違いに似て。

・夏の暑い日、風通しの良い縁に横になり聴けば、あらゆる心配事が無くなりそう。清い声(청성)は、伝統音楽で音域を指し、特に高音の意だ。”자진한잎”は、元々詩を歌詞にして歌う歌曲を指す。この「清声曲(청성・자진한잎)」は、「太平歌(태평가)」の曲の音域を上げて演奏する音楽だ竹笛「タンソ(短簫:단소)」の独奏もあるが、大笒独奏の方が、楽器の特徴をよく表し、特有の音色、清い響きをよく際立たせる。

次に、管楽器「大笒」にある「清孔(청공)」について次のように紹介された。
・大笒には、吹き口と指孔以外に、清い孔の意の「清孔」がある。ここに、葦から採取した内皮を貼り付け、これが清(청)という。息を吹き入れたとき、この清が響き、大笒ならではの音を出す。

▼ 大笒演奏で、大笒散調から「チャジンモリ(자진모리)」のリズムを聴く。優雅にかつすばやく空を舞うよう。

最後に、大笒と共通した清孔を持つ「洞箫」に関わる話題や構造について次のように紹介された。
・大笒と似た楽器に、洞箫がある。この楽器に関する面白い表現がある。一人のときは偉そうにするものの、いざ人前では何も言えない人を、「部屋の中の洞箫」と言う。部屋の中でひっそりと演奏するような大衆的な楽器だった。最近では、北の咸鏡道地域の仮面舞踊「獅子遊び(사자놀이)」以外に、洞箫の音色を聴くことはほとんどない。また、洞箫は大笒と同じほどの大きさで、清孔もある構造で似るが、大笒は肩の上に横に載せて吹き、洞箫は縦にして吹く違いがある。

▼ 洞箫演奏「獅子遊び」から「獅子の踊り(사자춤)」で宴会が終わる時の曲「罷宴曲(파연곡)」を聴く。洞箫をよく知らない。

(資料) 「統計でみる韓国女性(cf.男性)の人生」

イ・ソンヒは20歳でデビューして以来、一昨年、30周年記念のコンサートを開いた。国民歌手と呼ばれ、指導者として音楽界で活躍する彼女の力量をいろいろな場面で見ることができる。女性の人生に沿って歌い続ける様に、人生の一局面にとどまらぬ力強さを見るようだ。

韓国の女性の現在を紹介する、「女性家族部」と「統計庁」発表の「2016統計で見る女性の人生(2016 통계로 보는 여성의 삶)」(6/28発表)を通じて、中央日報(日本語版)の記事、「統計でみる韓国女性の人生」(6/29)は、次のように伝えている。(改行など加工しています。容赦)

(本ブログ関連:”人口”)

いずこも同じ、<高齢化>に伴う女性人口の増加、初婚・出産の高齢化に伴う<少子化>といった課題があるようだ。
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  韓国の「女性人口100人あたりの男性の数」を意味する「性比」が初めて100を下回った。女性の<平均寿命>の延びなどの影響で、こうした「女超現象」はますます明確になる展望だ。

女性家族部」と「統計庁」が28日に発表した「2016統計で見る女性の人生(2016 통계로 보는 여성의 삶)」によれば、

今年の女性人口は、
  ・女性人口  2542万1253人 (男性人口を4万人以上上回った)
  ・男性人口  2538万152人
昨年に続き2年連続上回り、性比は
  ・昨年100.0 (男女差1万人余りに過ぎず)
  ・今年  99.8 (初めて100を下回った)
  今後さらに激しく進むと展望され、
  ・2020年  99.4、
  ・2030年  98.6
統計庁の関係者は、「<男子選好>思想からある程度脱却した上に、人口の<高齢化>で男性よりも寿命が長い女性の人口が増加した影響と解説される」と話した。

年齢別では
  ・50代まで   男性
  ・60代以上  女性の方が多かった。
特に女性人口は、90年より
  ・50~60代  約2倍
  ・70代以上  約3倍 (高齢層に行くほど増加幅が大きかった)
年齢帯別の女性人口は次ぎの順だった。
  ・40代  16.3%
  ・50代  16.1%
  ・30代  14.4%

女性の平均初婚年齢も初めて30代に進入した。
  ・1990年  24.8歳から着実に上がる
  ・昨年        30.0歳 (cf. 男性32.6歳)
出産率は次の順だった。 (該当年齢女性人口1000人あたり)
  ・30~34歳  116.8人 (平均初婚年齢以後)
  ・25~29歳  63.1人
  ・35~39歳  48.3人

結婚しなければならないとの(13才以上)の考え
  ・女性  52.3%
  ・男性  61.5%
2008年(61.6%)から着実に減少している傾向だ。

女性雇用率は
  ・2012年 48.4%
  ・昨年       49.9%
雇用率が相対的に高かった (68.6%)2つの年代。(⇒ 結婚・出産などでキャリア断絶発生)
  ・30代前後(25~29歳)
  ・40代
非正規職労働者
  ・女性  40.3%
  ・男性  25.5%
女性就職の障害要因として「育児負担」が1位(50.5%)
  ・30代  65.4%

期待寿命(2014年)
  ・女性  85.5歳 (男性より6.5年さらに長く生きる)
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