ブログ本文&資料

2016年6月22日水曜日

(余談)今日から健康体操を再開

とりとめない、わたくしごと。先日、地元の崖線巡り(5/29)に参加して転び、左膝打撲して完治に4週間弱かかった。今回は幸いなことに、軽微で済んだが。

最近、散歩に出ては転んでばかり。山に行っては滑ってばかり。

そんな訳で、今日、久し振りに出席した健康体操教室で、腰廻りの筋肉を鍛える運動を教えてもらった。家庭でできるシンプルな体操で、<壁に向かって両手を着き、爪先立ちを繰り返す>。要は、これを根気よく欠かさず続けることにある。

今度転んだら、やばいよ、やばいよ。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 沈香舞踊ほか

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(6/15)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、撥弦楽器伽耶琴カヤグム가야금)」演奏家「黄秉冀」(황병기、1936年5月31日~)と「沈香舞踊(침향무)」ほか関連した3曲を紹介した。

始めに、伽耶琴演奏家であり作曲家「黄秉冀」と、彼の曲「沈香舞踊(침향무)」について次のように紹介された。
・東洋で香を重視し、神や先祖の祭儀で香を焚く。最も貴重で代表的なのが「沈香」。インド、マレーシア、中国の南部地域で育つ沈香属の木部を削り取ったもの。木がダメージを受けると内部に樹脂が分泌され、それを集める。また、土中に埋めて腐らせると樹脂が多い部分だけが残るが、これで香を作ることもある。沈香は、薬が貴重な時代、緊急の薬剤として使われた。ほんのりとした香りが優れる。

▼ <新羅時代、沈香を焚いて仏の前で踊る姿を描いた>「沈香舞踊」第1章を聴く。香の漂いに任せて舞うよう。

・この曲は、黄秉冀が1974年に発表した創作曲で、仏教音楽の「梵唄」を基に、西洋のハープを連想させる伽耶琴奏法で注目を浴びた。また、打楽器チャングの胴体をばちで叩いたり、素手で演奏するなど話題になった。伽耶琴創作音楽の代表とされる。

(本ブログ関連:”イ・ソンヒと梵唄”)

次に、深山に落葉を掃く暮らしを描いた黄秉冀の曲「掃葉山房(소엽산방)」について次のように紹介された。
・黄秉冀は、歴史と文化から題材を見つけ、モダンに表現した音楽を数多く手掛けた。作品に、伽耶琴を携え新羅に亡命した伽耶楽師「于勒(우륵)」が、真興(진흥)王の前で伽耶を演奏する光景を描いた「下林城(하림성)」、またイランの古代都市を想像した「ハマダーン」などある。「玄琴(コムンゴ、거문고)」独奏曲、「掃葉山房」は、深山の庭で落葉を掃く者の暮らしを想像した曲で、歴史的な話でないが、ひっそりとして静寂で余韻があり、山水画のような光景が浮かぶ。

▼ 「掃葉山房」から、「ドドゥリ(도드리)」のリズムを聴く。音の余韻を活用して、古風な響きをする。

最後に、朝鮮末期の「東道西器(동도서기)」*(東洋の道に基づき、西洋技術を活用する)について次のように紹介された。
・黄秉冀は伝統を重視しながらも、固執しなかった。それは、朝鮮末期、西洋の勢力と文物が入ってきた頃、国の未来を懸念したソンビが使った表現「東道西器」の文字に例えられる。彼の作品に盛り込まれた精神は、伝統から題材から見つけ、リズムや奏法においては果敢に伝統の垣根を飛び越えようとした。黄秉冀は、弟子に対しても、時代の流れに合った音楽を自由に演奏するよう指導した

(* 参考「和魂洋才」)

▼ 伽耶琴の室内楽団による演奏で「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」を聴く。伽耶琴による今様曲の楽しい演奏。