以前、勤め帰りの電車で手持ち無沙汰にならぬよう、駅売店で週刊誌を買い求めた。週刊文春、新潮、朝日、ときに現代やニューズウィークだ。それらは、血や肉になるわけもないが、通勤時間を過ごすのに役立だった。世間の噂話しの情報源でもあった。
最近、電車内で週刊誌や新聞を読むより、スマホを見ている人が多い。駅売りの週刊誌や新聞の売り上げはどれくらい減っているのだろうか。相当落ち込んでいるという話しを聞いたことがある。コンビニも同じではないだろうか。
ところで、コンビニの中には、雑誌コーナーの週刊誌類に、立ち読み防止用のシールを貼るようになった。本の小口に、ビニールシールを2箇所ほど貼って開けられぬようにしているのだ。大型書店や駅の売店では見かけぬ光景だが。コンビニで書籍売り上げの貢献が低くなった結果だろうか。
このところ公立図書館は、雑誌類を充実させている。週刊誌についても、文春、新潮、朝日、ニューズウィークが書棚に並ぶようになった。いつも、誰かが読んでいるらしく、棚にそのまま置かれているのを見たことがない。そんな環境の図書館であっても、週刊誌を進んで読もうという気がしない。センセーショナルな話題があるとしても同じこと、わざわざ手を出すまでもないといった気分だ。
週刊誌は、電車の中吊り広告を見れば充分。世間のゴシップ騒ぎに感度が鈍っているかもしれないが。週刊文春や新潮の中吊り広告は、ネットで見られるので、それで80%判ったような気になる。