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2016年9月24日土曜日

東京国際ブックフェア 2016

朝から小雨がぱらつく。それでも昼過ぎ、東京ビッグサイトの「国際展示場」でも催されている「東京国際ブックフェア 2016」に出かけた。JR東京駅から東京ビッグサイトまでバスに乗る。例年と違う道順で、初めての試みだ。でも考えてみれば、昔の通勤路とダブっているだけ。

(本ブログ関連:”東京国際ブックフェア  20092010201120132015”)

バスは本降りの中を進んだ。そんな天気にもかかわらず、ブックフェア会場は人々で溢れていた。本の何が欲しいと決めているわけではない、ひょんな出会いを楽しみに来ただけ。子ども向け絵本や図書、会場が充実していたのに驚き。本離れを防ぐには、まず子どもから本に親しめよう。

会場に入ってすぐ、小さなスペースで著者によるトークが行なわれていた。ふと立ち寄って聴いてみれば、先日ブックオフで入手した見開き2ページ程度の言語学談話集ともいえる「ポケットに外国語を」(ちくま文庫)の著者、黒田龍之助氏だった。以前にも何冊か図書館で同氏の書籍を読ませていただいている。今日のトークは、新著「寝るまえ5分の外国語 語学書書評集」(白水社)をもとに、語学学習のポイントを紹介された。同書は語学書の書評というスタイルで、おもしろネタ満載だ。語学マニアにはたまらない本だろう。また、著者が著した一般向けの書名は、どれもウイットに富んでいる。

例によって、地学関連の本も入手した。① ヴィクトリア時代風の手書き鉱物図鑑に描かれた鉱物標本図をずらり並べた小冊子「美しいアンティーク 鉱物画の本」(山田英春編、創元社)、② 1991年の火砕流で多大な被害をもたらした長崎雲仙普賢岳を含む島原半島のジオパークを紹介した「長崎漩学7 - 島原半島ジオパークをひと筆書きで一周する」(寺井邦久編著、長崎文献社)。

ところで、今回も洋書(英語中心、一部に独仏あり)と、音楽CD(主としてクラシック)の売り場が賑わっていた。CDは以前の驚くような超廉価販売に戻っていた。ここのCDに、若いときに出会っていたら、きっと購入しただろう。これまで、レコード屋で入手したLPやCDの総額と比べたら・・・なんて、ため息ついて考えずにおられない。(クラシック音楽雑誌にのめり込んでない程度にファンだったら、つまり能書きしないノーマルなファンだったら、ここで充分だろう)

帰宅する頃も、相変わらず雨は降り止まず。本当に長雨だ。