ブログ本文&資料

2016年3月2日水曜日

イ・ソンヒの「見知らぬ海辺で」

冬も今日までのようだ。昼下がり、通りに吹く風に春を気付いた。これからは、夜道に漂う香りに驚き、沈丁花の花を探すことになるだろう。気象でいう春は今月からだ。

昔、風が頬をなでる春に、海辺にタイドプール(潮溜まり)を探した。そこに取り残された生き物たちがいる。水底をじっとながめて離れようとしない子どもたち。空高く浮かぶ鳶の姿がまぶしい。やっぱり、温いのはいいな。春になれば行動範囲も広がる。

ところで、海辺は切ない想いを慰めるところでもある。イ・ソンヒの11集所収の「見知らぬ海辺で(낯선 바닷가에서)」(1998年、作詞イ・ジェギョン、作曲バク・セジュン)は、実らぬ想いを海に投げる。波音は癒し、潮風は抱擁してくれる。子どもとおじさんには無縁かもしれない、若者だけの海辺があるようだ。

(本ブログ関連:”見知らぬ海辺で”)


あなたを全て忘れるため、ここまで来たのよ
空が、青い海と出会う場所に

一つずつ思い出を取り出して、もう二度と私の心に込められぬよう
そう、あなたを私も捨てたくて、私のこころから去ってよ (ha~)

たとえ、こんなに、あなたを押しやってみても、戻ってくる
白い波のように、もう一度探しに来て

あなたもまた心に、まだ私がいるのなら、私に帰ってきて
昔のように、私を愛してよ
           _______

一人残った時間は、恐ろしい沈黙になってしまって
たとえ私がいやだといっても、別れのときだったの (ha~)

この世の全ては、あなたから始まって、あなたがいない
私の現実という、深い悪夢だけよ

帰ってきて、私のそばに、私の手を握って
私の息が尽きるその日まで、あなたを待っているわ (ha~)

(Youtubeに登録のlys2187に感謝)