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2015年2月22日日曜日

(資料)韓国の少子化

高齢化の問題には、残念ながら終結処理という課題がある。商品の場合、陳腐化して市場から撤退する策はあるが、人間の場合そんな簡単なわけにいかない。命の問題であり、いずれ自身の問題にもかかわらず、無意識(ときに思い出すよう)に避けている。

私たちの日常行動は、ある意味消費行動だ。新製品を継続するためには常に新鮮でなければならない。商品は若さをアピールする。消費者はそれに応えて、若さを求める。それが一巡する社会では、高齢化の問題は社会福祉の問題と錯覚する。

命は数珠つながりである。命の連鎖を、歴史の中で共同性を通して補完し維持してきたが、今は預けるように制度で補完する時代になった。都市生活者が、思い出したように美しく描く老人の姿は、無意識の償い、悔恨である。けれど昔には戻れない。次は自分の番だからだ。

中央日報(日本語版)の記事「韓国の小学生数、10年間で3分の1減少」(2/22)は、2004年と2014年対比による小中学生、ここ2年間の高校生の人口減少と、2年後の高齢化の動態を次のように報じている。ちなみに、韓国は少子化と高齢化が最速に進んでいるといわれている。人口動態は、政治や経済の予測よりも確度の高い将来予測が可能だ。

(本ブログ関連:”高齢化”、”少子化”、”人口”)
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・この10年間に小学生の数が3分の1以上急減したことがわかった。すでに中学生も人口減少現象が現れており、今後5年~10年以内に大学の財政をはじめと就職市場が20代の「人口の崖」の影響圏に入ると予想される
・韓国の教育統計年報によると、昨年の小学生数は272万9,000人余りで、10年前の2004年の411万6,000人と比較して33.6%減少した。

中学生の数もこの10年間で減り続けている。2004年に193万3,000人だった中学生の数は2014年には171万8,000人で11.1%減少した。

高校生の数も最近の2年間で5万4000人減少し183万9,000人を記録した。99.7%という韓国社会の高い進学率を考慮すると、こうした学生数減少は1.19人という出生率の低下に起因するものと説明される。

・学生数減少の中でも同じ期間に全国の小学校は5,541校から5,934校に393校(7%)増加し、中学校も10.3%に当たる298校増加した。大学・大学院はこの10年間で2,114校から3,279校に55%急増した

・一方、韓国統計庁は2年後の2017年には15~64歳の生産可能人口が初めて減少に転じるとの見通しを出している。また、少子高齢化現象はベビーブーム世代が高齢者世代に差し掛かる2020年を基点に深刻化すると分析した。
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