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2012年12月26日水曜日

北風

軒下を通り抜ける風は、ときどき雨戸を揺らす。暖まった部屋からふすまを開けて廊下に出ると、足もとからヒンヤリして、家が冷えきっていることに気付く。12月だってのに、この先思いやられる。

今年の東京地方の「木枯らし1号」は、栃木県の小来川鉱山・久良沢鉱山に仲間たちと鉱物採集に行った11月18日(日)だった。久良沢鉱山のズリ跡で石を叩いていると、そばを何かが舞う気配がした。「あっ、雪だ」という声が聞こえた。自分なりの初雪だった。どうりで、ここ地元の「木枯らし1号」の実感がなかったはずだ。

※ これを記している丁度今、家の前を「火の用心」の拍子木を打ちながら通り過ぎる音がした。あらためて冬の夜を思い知らせる。

ところで、子供向けの歌「たきび」(作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂、1941年)は、北風が「ぴゅうぴゅう」吹いていると思っていたが、「ぴいぷう」だった。ちなみに「北風小僧の寒太郎」(作詞:井出隆夫、作編曲:福田和禾子、1974年)では、「ヒューン ヒューン/ヒュルルーン ルンルンルン」と吹く。

さて、今夜吹く北風の風音はないけれど、寒さはますます深まっている。