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2012年10月18日木曜日

白鯨

今日のGoogle検索の初期画面は、Google文字を織り込んだ<「モビーディック」出版107周年>を示す絵を表示している。

親父と映画「白鯨Moby Dick)」(1956年、原作ハーマン・メルヴィル)を見たのはいつ頃のことだろう。
洋画は子どもには苦手だった。なにしろ字幕があるのだから。茶褐色の暗い画面に滅入りながら、字幕を読むのが億劫だったにもかかわらず、印象は強烈だった。

映画のラスト、エイハブ船長は荒々しい捕鯨のなかで、激しくもがく白鯨のモービーディックにしがみつき一人死闘を繰りひろげ、白鯨と共に水中に消える。やがて海面に、捕鯨のロープをからめたモービーディックが姿を現わす。そこには、ロープに挟まれたまま、手招きするように揺れる船長の亡骸があった・・・のを覚えている。それに、棺桶が浮かんでいた場面も。

後になって、この映画の脚本執筆にSFファンタジー作家のレイ・ブラッドベリ(およびジョン・ヒューストン)が参加したことを知った。レイ・ブラッドベリがインタビューなどでこの作品に関わったことを何度か語っているのを読んだことがある。正直、彼の小説のイメージにつながらなかったけれど、思い入れは通じた。でも映画の思い出はずーっと昔のことだった・・・のだから。

(Youtubeに登録のtudoissojuntoに感謝)