ブログ本文&資料

2011年9月12日月曜日

孫と十五夜

今晩は十五夜。仲秋の名月、の空に美しい満月(月齢14.0)が上ってきた。素晴らしいお月様を見せたいと、月見団子とススキを用意して、孫たちに会いに行く。
若夫婦の家の前で、ちょうど病院(孫たちは二人とも風邪をひいている)から帰ってきたばかりの孫たちと出会う。遠くから可愛い声でわたしを呼んでいる。

ススキの穂と葉を背景に飾り、若夫婦がそれぞれ子供(孫)たちを抱いて、月見団子まで持ってもらったところを写真に撮る。楽しい夕食後、窓をあけて孫(お兄ちゃん)を抱えながら月を見る。月にはウサギがすんで餅をついていることや、月に帰ったかぐや姫のことも語り聞かせたけれど・・・役者不足でしんみりと話はできなかったな。

というわけで、孫が風呂に入る時間となり、その機会に帰ることにした。そうそう、来週の日曜日に、孫と4時間ほど一緒に留守番して欲しいといわれた。実にうれしいねえ。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 民謡

KBS WORLD放送の「国楽の世界へ」は、先週水曜日(9/7)に、韓国の地域別の代表的な民謡を紹介した。

これまでの番組の展開について、国楽の楽器→リズム(長短)→音楽の種類(散調、今週は民謡)が説明されたことの確認から始まった。

土地土地に根ざした民謡の起源の解説を前提に、大きく四つの地方(京畿道、南島、白頭大幹地方、西道)に分けて、それぞれの「民謡(민요)」を次のように解説した。

<京畿道民謡>
▼イ・チュニによる京畿道民謡「ユサンガ(유산가:遊山歌)」を聴く。どちらかといえば、民謡の持つ生活の喜びのイメージというより、山水画のような淡色の世界が想起された。

民謡の専門家による歌を「雑歌」といい、京畿道民謡「ユサンガ」もその一つで、歌い手ひとりが舞台の中心に正しく座りながら歌い、明るく、きれいな曲調が特徴・・・ とのこと。

<南島民謡>
南島(全羅道、慶尚道、済州島を含む地方で、民謡の場合、全羅道地方を中心とした地域)民謡は、京畿道地方の民謡に比べ、その歌う声は太く低く、心の底に響くような印象を与える・・・とのこと。歴史的な背景から、多くの民謡が生まれ、歌のふるさととして広く知られていると、説明された。

▼ソン・チャンスン、オ・ジョンスクによる南島(全羅道)民謡「ユクチャペギ(육자배기-4)」を聴く。イ・ソンヒに例えられるような、押し出すような圧倒的な声量で、それも強力である。海の広さ、人生の長さを越えるように歌われる。

<白頭大幹(大幹=山脈)地方>
地理的に、白頭大幹により区分された東側に位置する地域、特に咸鏡道、江原道、慶尚道地方の民謡で、言葉や抑揚も強いイメージのある地方であり、民謡も比較的、強弱やメロディー変化が激しいといえ、歌の特徴はメナリトリ(메나리토리)と称して、どこか物悲しい印象を受ける・・・とのこと。

<西道民謡>
半島北部地域の黄海道と平安道地方の西道の民謡を指し、代表的な曲「スシムガ(수심가)」にちなんで、スシムガトリ(수심가토리)といわれているとのこと。この歌は、地域の歴史的な背景から、悲しさが込められているという。

▼オ・ポンニョ、シン・ジョンエ、ユ・ジスクによる西道民謡「スシムガ(수심가:愁心歌)」を聴く。長いトーンとビブラートの組み合わせが気になって・・・。

(追記)
以前、韓国文化院で子供向けに「韓国伝統音楽公演と伝統楽器体験」(7/17)のイベントが催されたとき、民謡指導者の方が、地域別に民謡の特徴を次のように説明した。(不十分なメモであるが)
・京畿道民謡は、ソウル言葉の特徴で、言葉の最後が上がる傾向があり、明るい。
・南島民謡は、太い声で表現の最後に下る傾向があり、心から出る。
・東部(白頭大幹地方)民謡は、半島の北部。
・西道民謡は、寂しい。