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2011年12月17日土曜日

華氏451度

いつの間にか積(つ)ん読(どく)で、本の山ができる。知識の山ではない。仮に知識を山のように積もらせても、整理できるとも思えないし。序の口でつまづいているのだからしょうがない。燃やすわけにもいかないし・・・。

過去に膨大な書籍を破壊・焚書した行為は、歴史に記されている。未来の危機もSF小説などに暗示されている。当然ながら、焚書は精神の自由を奪うことになる。

レイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)のSF小説「華氏451度(Fahrenheit 451)」は、消防ならぬ火付けを仕事に、焚書する物語である。紙の燃える温度が華氏451度というわけだ。(ちなみに、それを摂氏に換算すると232.8℃になる。油性インクで印刷される書籍のためか思ったより低い温度だ。)

ところで、電子本が中心の時代になったらどうなるのだろう。わざわざ燃やしに出向く必要がなくなる。ウィルス一つで消去できるのだから。温度は・・・。それ以前に、電子本のダウンロードを繰り返せば、書棚を見せているようなもので、読書傾向も丸見えになる。

最近、書店で、レイ・ブラッドベリの大部の伝記本が出ているのを見た。