学生時代に、「平家物語」を読んで貴族や武士が何事にも涙するのに驚いたが、トルストイの小説でもそうだった。農奴を抱える貴族たちがどうして教会で涙するのかと。
そうそう、(韓国)歌謡曲に「涙」が似合うことは言うまでもない。(本ブログ関連:
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「内村剛介 ロングインタビュー」に、バレリーナと同乗したブレジネフが車中でエセーニンの詩に啜り泣いたという挿話がある。エセーニンについては、「ブラトノイ」と呼ばれる一匹狼的無頼漢たちにとって唯一のヒーローであると同書で説明されている。エセーニンが酒場に入ってきたときに、ある種の緊張感がその場に走ったのを見たという恩師の話も紹介されている。
(本ブログ関連:”
エセーニン”)
「エセーニン詩集」に、そういえば無頼の心情もあって、若い女性に好まれるというのもうなづけるような気がする。若く死んだものは惜しまれ、残ったものがそれに涙する。その涙には困るのだが。
ところで、涙は似合わない内村氏について、学生時代に読んだ文章から古武士のような方だと思ったことを記憶している。出身は茨城県との県境、栃木県那須郡境村大字大木須とのこと。剛健さは母方ゆずりのようだ。
(本ブログ関連:2009年
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